みどりの窓口のスリル 


 ・・・・といっても、みどりの窓口にジェットコースターやお化け屋敷があるわけでは無い(笑)。

 みどりの窓口に指定券を買いに行くときに気になるのが、自分が乗る列車に空席があるかどうかである。乗る時期がシーズンオフだったり、余り人気が無い列車ならそれほど心配しないが、実際に乗車するまでの日がわずかだったり、多くの人にとって都合のいい時間帯に発車する列車だったりすると、実際に指定券を手にするまでがちょっと不安である。

 かつて使われていた旧型の発券機には、小さな赤・緑のランプがついていた。ファミリーレストランのメニューの様な、列車名や駅名が書かれた板をパタパタとめくり、小さな棒のようなものを穴に指して、指定券の対象列車と区間を指定していた。その作業が済んだところでボタンを押すと、発券用コンピューターに接続されて空席の有無を照会しに行き、空席があれば指定券が発券される仕組みであった。

 その空席の有無があるかどうかは、先ほどの赤・緑のランプどちらが点くかでわかる。赤なら空席無し、緑なら空席ありである。指定券を買いに行った時、そのランプのどちらが点くかが、ょっとしたスリルであった

 「であった」と書いたのは、最近の発券機は新型に置き換わり、この赤・緑のランプが無くなってしまったからである。ファミリーレストランのメニューの様な板も無くなり、タッチパネル式のものになった。発売される指定券も、かつて駅名や列車名はカタカナ表記だったが今では漢字表記になり、同時に発駅・到着駅の出発・到着時刻まで印刷されるようになった。

 新型発券機になってから、窓口係員の操作はし易くなったのだろうが、拙者としてはあの「赤・緑のランプどちらが点くか」のスリルが味わえなくなってチト寂しい。

 2000.12.25