『特撮番組の中の鉄道 その3』 


 DVD化された往年の特撮作品の中から、鉄道が登場しているものをいくつか紹介させていただくシリーズの第3弾。

 

西武線のどこか(池袋線または新宿線?)

  ・1973年東映制作『人造人間キカイダー』の第36話「狂ったジローが光明寺をおそう 」より

 


 サブキャラで「迷」探偵の服部半平が、銀行襲撃犯に間違えられて警官に追われて逃げるシーンで、昔懐かしいベージュとラズベリーのツートン塗装の451系が背後を走り抜けている。


京王相模原線

 ・1973年東映制作『ロボット刑事』の第25話「兇悪ガトリングマンのバドービールス
  作戦!!」
より

 


 駅で切符を買っていた刑事を、バドー犯罪組織のロボットであるガドリングマンが襲う。たまたまやってきたロボット刑事「K」とガドリングマンが駅のホームや線路内で格闘になるが、停車している5000系が映るシーンがある。
 
 登場する駅がどこかは不明だが、駅が高架であること、路盤やレールが真新しいこと、番組の制作年代が1973年であるから考えると、京王相模原線のよみうりランド駅でロケしたものと思われる。現に、1973年4月1日から1974年10月17日まで京王相模原線よみうりランド駅は仮の終着駅だった。当時は列車本数も少なかったであろうから、昼間に駅構内でロケしても問題は少なかったのだろうと推測される。

 

東急玉川線

  ・1968年円谷プロ制作『マイティジャック』の第12話「大都会の恐怖」より

 


  世界征服を狙う悪の組織「Q」が、クルマのエンジンに降りかかると爆発する特殊な粉を使い、東京を火の海にさせる計画を目論む。

 「Q」がその作戦実行のために東京の下見?をした時のものなのか、東京の幹線道路の渋滞状況を撮影したフィルムを正義の組織MJ(マイティジャック)が入手。MJ本部でそのフィルムを見るが、その中に東急玉川線が映っている。

 電車はデハ80系らしく、単行である。国道246号線上のどこかの停留所で停車している。クルマの洪水の中に巻き込まれている姿が痛々しい。

 

2006.7.29