『刑事ドラマの中の鉄道』 


 最近はめっきり少なくなったが、拙者は子供の頃から刑事ドラマも好きであった。「太陽にほえろ!」で、故・松田優作演じるジーパン刑事が「なんじゃこりゃあぁ!」と叫びながら殉職したシーンを、再放送ではなくリアルタイムで視た世代である(^^;)

 最近はDVDが普及したものの、刑事ドラマのソフトは『太陽にほえろ!』のDVDボックスセット以外は何故かほとんど出回っていない。版権の問題なのかどうかわからないが、再び視たいと思っても、再放送に期待するしかない。

 そこでここでは、今ではなかなか視られなくなった刑事ドラマの中から、鉄道が登場しているものをご紹介させていただく。


太陽にほえろ!
 ・「蝶」 (1976年10月15日放送 第222話)

 容疑者のアリバイを調べに、長さん(故・下川辰平)がブルトレ(あさかぜ?)に乗って山口県の秋吉台へ赴くシーンがある。


 ・「四色の電車」 (1984年11月23日放送 第625話)

 横浜線(南武線だったかな?)の電車が各地から寄せ集めの103系なもんで、編成中の車両の色がバラバラなのに怒った「鉄」を巡る話(怖)。
 話の途中では、その犯人のアパートを初めて訪れた彼女が、部屋一面に飾られた鉄道写真を見て呆れ果て、犯人に向かって「あなたって暗いのねぇ・・・」と冷 たく言い放って愛想を尽かしたという、「鉄」にとっては辛いシーンがある(爆)
 ・・・・どうでもいいけど、この回の脚本を書いた人は「鉄」なのか、はたまた「鉄」に何か恨みでもある人なのか・・・・?(^^;



西部警察PART2
 ・「広島市街パニック!!」 (1983年10月17日放送 第18話)

 広島電鉄の路面電車(766号)が、爆弾を片手に持った悪者にジャックされ、広島市内を暴走しまくったあげく、最後は宇品車庫でドッカァ〜ンと爆破されてしまうという、石原プロお得意の凄いラストシーンが印象深い一作。



西部警察PART3
 ・「激突!! 壇ノ浦攻防戦」 (1984年2月19日放送 第40話)

 悪者と、悪者に追われるお姐ちゃんが今は亡き下津井電鉄の電車に乗り込み、その女性と悪者を追う五代刑事(演じるのは石原良純・・・石原東京都知事の息子)が、なぜかうまいタイミングでやってきたバイク(笑)で軽便電車と抜きつ抜かれつの追跡劇を演じている。なお冒頭には、お姐ちゃんによる下津井電鉄の簡単な解説?もあります(笑)
 ご存じの通り、下津井電鉄はその後廃線になったので、このシーンは貴重かも?



■大都会PART2
 ・「北九州コネクション」 (1978年2月19日放送 第40話)

 番組のラストで、西鉄北九州線の電車に逃げ込んで電車をジャックした犯人一味(ヲイヲイ、また路面電車ジャックかよ!)を、渡哲也をはじめとする刑事達が何と走って追いかけるという「お疲れさま」な追跡劇がある(パトカー使ったら? >刑事さん達)。
 これに出ている西鉄北九州線もこれまた廃線になっているので、こちらも貴重な作品であろう。


2001.10.20