宿の探し方(その2)


 旅に出て、行き当たりばったりで宿を決める場合の宿の探し方、その2である。

 観光要素が強い街の場合になるが、宿が駅に広告を掲げていることがあるので、それを頼りにするのも一案である。電話番号はもちろん記載されているが、親切な広告だと宿までの道順を書いた地図も載せているので、駅から近いのか遠いのかがわかる。

 広告があるのは駅の待合室やホームなどが大半だが、中にはホームのベンチの背もたれや、駅通路に置いてあるゴミ箱などにもある。

 ただ、広告自体が古いことが多いので、要注意である。それに、宿泊料金が載っていても現状と同じとは限らないし、中には宿自体が廃業しているにも関わらず、広告だけが亡霊のように存在している場合だって充分あり得る。

 広告以外には、街角などに掲げられている「ブリキ(トタン?)板に描かれた付近の地図看板」も役に立つことがある。半径100m以内の人家や商店の名前が詳細に描かれたもので、駅近くや市街地のものなら、その中に「○○旅館」といった文字を見つけられる場合がある。

 もっともこれだって、いつも最新状態とは限らない。いや、掲げられてから何年も経っているものの方が多いかもしれない。人影少ない街でその地図看板の中から宿を見つけ、ようやくそこにたどり着いたと思ったら、その宿は既に廃屋または更地・・・・といったことだって充分あり得る(^^;

 よほど旅慣れていない限り、夜遅くに着いた極めて小さな街で宿探しをしようとは思わない方が良い。市町村の「市」クラスの街ならまだしも、「町村」クラスになると、有名観光地でもない限り、宿があることは期待できない。宿が一軒も無い街だってあるかもしれないのだから。

 2002.7.12