酉の市が始まった!有名人は大変なのだ!



下町に年の瀬を感じさせる「おとりさま」こと「酉の市」が鷲神社で始まったのです。これはちょっと覗いて見なくてはと、愛車を駆っていってみる事に!
ジャンボ熊手
正面の熊手は直径3m以上!

11月の“酉の日”は3日と15日と29ということで、3回市が立つ事になったのです。そういえば10月の時点で、上野駅構内には、酉の市の看板が、でで〜んと立ってましたが、いざ“鷲神社”に向かってみると、いやいやとにかく物々しいくらい警察の人がたくさん!人ごみに入ってしまうと、くらくらしてしまい、疲れてしまう体のため?夕方に行って見たのですが、それでも多かったのだ。

上野駅構内 警察バス たくさん
上野駅構内も熊手がずらり 裏通りには警察のバスが! 夕方なのにたくさん

「祭りだ祭りだ!さあ言ってみよう!」という事だけではなく、さてこの「酉の市」はいったいいつ頃から賑わい始めたのかと調べましたら、今から250年前の江戸時代には相当賑わっていたそうで、さらに「鷲神社」の由来を見ていたら、なんと!日本神話にまで坂登ってしまったのです。

日本神話の中で、天照大神(アマテラスオオノカミ)を閉じこもった岩から出そうと天宇受命が舞い、注意を引いた際に天手力男命が岩をこじ開けたという事は皆さんご存知でしょう!その時に楽器を演奏していたのが天日鷲命(アメノヒワシノミコト)で(なんだミュージシャンなのだ!)、その際に楽器の先に鷲が止まったことから、「世の中を明るくする鳥」と喜ばれ、その後に天日鷲命が開運、殖産の神様として「鷲大明神」に祀られることになったそうなのです。さらに日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東国遠征の際に熊手をかけて凱旋し、お祝いをしたのが11月の酉の日ということから、「鷲大明神」の祭日となったそうなのです。
その後「鷲大明神」は開運、商売繁盛の神様として、“鷲神社”と言われるようになり、熊手の御守りが「かっこむ」「とりこむ」等の縁起物とされ、熊手業者もたくさん出てきて、その大きさもますます大きくなり、更に裏手の歓楽街「吉原」のように華やかになり、現在のような形になったと言うことなのである。

まあ、この様に由緒のある神社で、昔からのお祭りで、売られている熊手にもきちんとした訳があったのです。

さて江戸時代の頃は「火盗改め」や「岡引」なのかどうかわかりませんが、おまわりさんがたくさん警備をしたり、駐車の取り締まりをしているなか、路地にはズラズラ〜っと屋台が並び、たこ焼きから、イカ焼き、中華からステーキの屋台までと、まさに万国博覧会の模様なのであります。うーむこれはいずれ屋台特集をとは思うものの結構な種類なのだ。

屋台通り 普段の道
両側一杯屋台 あの賑わいが嘘のよう

この屋台通りを抜け、“鷲神社”の正面に回ると、まず直径3m以上はあろうかと思われる熊手が目に入り、境内へと足を踏み入れると、両端に大小の熊手が延々そして高〜く並んでいるのです。この熊手も店によって、鷲あり、七福神あり、オカメあり、中にはディズニーやキティちゃんありとさまざまで、みな違って面白いのだ。当然ながらこのキティちゃん熊手は、サンリオさんに売約済みなのであ〜る。

この熊手を買った人は、大きなものは売約済みの札を貼るか、そのまま買って帰るか(中にはお店の人に担いでもらってる人も!)なのですが、買って帰る人が一様に《胸を張っていたり》《にやにやしていたり》《熊手をかざすようにして歩いている》ように見えたのは、私だけなのでしょうか?!
ちなみに、市のたっていない日曜にぶらりとみたら、屋台があった所などは、「こんなに広かったの?」といった感じで、お店のあった所等は、やぐらの構えはそのままになっており、なんと民家の軒先、窓、ベランダといたるところに被っているのです。洗濯物を乾すのにも隙間を利用してといった具合で、うーむ1ヶ月弱もこの状態は、さぞ辛かろうと思うものの、昔からこうしてこうして酉の市が続いてきたのでしょう。まさに地域ぐるみのお祭りなのです。

正面 正門
正門は人でいっぱい 普段は静か
市 がらがら
明るいのだ お店の構えが組まれたまま
市 通り
とにかくいろんな店 ほんとガ〜ラガラ
地域密着型
民家の窓ごと組まれ、これぞ地域密着型なのだ!

市の中を色々回っていると、所々で手締めが行われているではないですか!(我々も、劇団やコンサートの打ち上げではよくやったもんです)熊手を買った人を真中に、お店の人がいっせいに商売繁盛をお祈りしての手締めなのですが、場所によっては1本締めとか3本締めとかやっているようですが、ついつい見てしまうのである。そういえば、去年の暮れに羽子板市で羽子板を買ったときに手締めをしてもらいましたが、これはこれで結構気分が良かったのだ!

手締め 手締め
よ〜お! こっちでも手締め

この縁起物の熊手ですが、当然ながら大きさによって値段が違い、小さい¥3000位のものから大きな10万円や20万円といったものまでさまざまで、こんな大きいもの誰が買うんだろうと見ていたら、特に大きなものは「石原新太郎様」「石原伸光様」「ポール牧様」などの「売約済」の札が貼ってあるのです。そりゃそうだ、安いものでは意味がないのでしょうか?いやはや有名人は大変なのだ!

おかめ 豪華
このおかめは1万くらい? ちょっと豪華で高そう?!
宝船 キティちゃんもあります
小人さんは\6000くらい ジャンボなキティちゃん


次の“酉の市”は11月29日(月)この日は午前中から夜中まで市がたっているそうで、一度ぶらりと行ってみるのも楽しいもんなのだ。

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