西日本 うまか!すごか!で大縦断 

花

その1

「お星さまの贈りもの」よりも、花紀行の方が多すぎるのでは!とのご意見も多数頂戴している中、なんのなんの!今回も自慢の鼻を効かしての新たな旅なのである。
しかも、奥多摩…や下町…などと言う近場ではなく、どど〜んと博多から始まって、高知、神戸、京都、金沢、名古屋と西日本の大縦断なのであリます(一応仕事です、ハイ)。

と言うことで、まず10月3日に訪れたのが1年ぶりの博多。空港もちょっと綺麗になり、すがすがしい秋の気候で、日曜のためか街中も空いていてすんなり市内へ。ダイエーのパリーグ優勝でけっこう盛り上がっているのかと思いきや、スーパーのダイエーやローソンが一番賑わっているようで、市内はそうでもない様子(でも優勝の日はさすがに凄かったそうですが)。

山ちゃんさて仕事も終わり(イキナリですが)、さっそく食事なのですが、博多といったら屋台!
レバとびんた
びんた刺し(奥)と生レバ
屋台と言ったら!と言うことで訪れたのがもともと長浜にあったと思われる“山ちゃん”。あらかじめ予約をしておいたのですが、店内は夜の11時と言うのに満席!(カウンターとテーブルで50人は入れるでしょうか?)乾杯ーッとビールをあおり、出てくる料理がなかなかうまい。特に豚バラの串焼きなどは、シンプルなお味なのに、何本もお腹に入るうまさ!他にも肉系やら魚系やらお惣菜系やらとたらふく食べて、締めはラーメンという満腹な次第でした。しかし日曜日の明けて真夜中2時というのに、まだ満席と言うのはスゴイ!






柳橋翌4日は、まずは博多庶民の台所といわれる、“柳橋連合市場”へ!さすがに庶民の台所と言われるだけあって、魚が安く活きがいい!乾物なども多いのですが、中で駅も市場の中頃の明太子屋さんは、上品過ぎず、きつ過ぎず、「うまい!」と言わせる味なのです。今回は旅の初めと言うことで、後ろ髪を引かれる思いでJRの博多に向かうと、おおっ!やっと目指していた“ダイエー頑張れ”の幕がたくさんあるではないですか!これこれ!探していたのは!と、ちょっと一安心して、駅弁“高菜寿司”を購入。寿司飯としゃけと卵
を、高菜で包んだだけのシンプルが好きでして、高菜の濃い味が食欲をすするのです!


高菜寿司 中身
高菜寿司 シャリに鮭と卵

満足しながら電車を乗り換えていったのが、“宇美八幡宮”。ここは安産の神様として有名で、なんでも境内にある石を持ち帰って、生まれた後でその石をまた持ってくると良い子に育つと言うことだそうで、な・な・なにも安産を祈願しようとして行ったのではなく、境内にあるクスの樹を見に行ってみたのです(前途みちのく…では桜をでしたが)。なんとここのクスの樹は樹齢2000年(来宮神社のクスといっしょですな)の樹を筆頭に、12本ものクスが‘にょきにょき’と、いや‘ででーん’とそびえたっているのです。いやいや本当に物凄く、境内に近づいた時から、クスの“氣”が漂っているのがわかる程なのです。何本かは、台風やらで枝が折れたり、幹が途中からなくなっていましたが、皆大きな枝を高〜く伸ばしており、まさに威風堂々たる姿でした。境内では小学生らしき子供たちが,遠足に来ているのでしょうか、シートを広げ、遊びまわったり、お弁当を食べていまして、そのうちの一人の子供は、見知らぬ自分と目が合っただけで、「こんにちは!」と、にこにこして挨拶をするではありませんか!うんうん素直でよろしい!いやー大きな樹に見守られて育つなんで最高ですな!今からでも遅くはない!と自分も十二分に“氣”を頂戴したつもりで、福岡空港から阿蘇山の噴煙と、変わり行く海の色をを見ながら次なる高知へ!
くす くす1 くす3
見事なクス 幹も極太 こちらも大クス

2年振りの高知は青空が広がり良い天気!でも今年の夏は3日しか雨の降らない日がなかったそうで、「今年は夏はなかった」とタクシーの運ちゃんは言っていました。
高知と言えば「坂本龍馬」龍馬といえば「桂浜」と言うことで、まずはレンタカーでひとっ走り。幕末の士は、海に向かってずずーんと立っておりました。
阿蘇山 龍馬 桂浜
阿蘇山の噴煙 龍馬は見ているのだ 桂浜


ここには、闘犬場や水族館もあり、おみやげ物屋さんもたくさん!売り子や呼び込みもたくさんなのだ!うーこんぶ茶っむ、こいかいかれは典型的な観光地化している!「坂本龍馬はこれで良いと思っているのか!」と一人思いつつも、なぜかフラフラっとイカ焼きを買い食いし、なぜか、龍馬の絵が入った昆布茶を買ってしまったのだ!なるほど!わしらのような者が多いからみやげものやも多いのだと納得!

さて、イカ焼きを食べた後は、黒潮ラインをいざ南へ!いやに多いクジラのモニュメントを見ながら走ると、おおっつ!反対車線でネズミ獲りをしているではないか!すかさず対向車に注意を促しながら、スピードを緩めると、今度はなんと料金所があるではありませんか!有料道路を走った覚えはなかったのですが、どうやら今越えた500mほどの橋がそうらしく、普通車¥510也なのです。ううーむ、“有料道路”ときちんと掲示して欲しいのだ!¥510は高いのだ!有料道で金払って、更にネズミ獲りで罰金払う人はもっと辛いのだ!と思いつつ、進むこと1時間、ようやく第二の目的の、またまた“クスの樹”なのです。「なにも1日に何本も見なくても」とお思いでしょうが、めったに来れないし、来てもそう暇がない、チャンスがないのだ。

須崎市のはずれにあるこのクスは博多のとは違い1本ですが、同様に樹齢2000年と言われ、幹の中が一部空洞になっており、中に祠が奉ってあるのです、地元のおじいちゃんに伺ってみると、「子供の頃は樹に登ってあそんどった」「その時分よりもこぶが大きくなった」「ここに2000という字がでとるんじゃ」と見てみると、おやおや本当に2000の字に見えるような…。
他にも、「ずーっと向こうの先まで(200m位)根っこが続いてるんじゃ」とか、「この先の社のとこまで海だった」とか、「安政の大地震のその前の何とかの地震(知っとるか?と言われましたが知りませんでした!)で、地面が変わったんじゃ!」とか楽しいお話を聞かせていただきありがとうございました。ここでも樹の下で子供たちが遊んでおり、その楽しそうな姿を見ると、本当に心が安らぐようでした。しかし、樹の中の空洞に入った時の蚊の攻撃には参った参った。

くじら 海 くす4 2000
こんな所にも“くじら” 黒潮なのだ でで〜んとクスの樹 縄の下に2000の文字が?


さて、夜に入ってお腹が空いてきたところで行ったのが、「よこやま」さんという和食のお店へ!ここは昔来た時と場所が変わっていましたが、味は相変わらず!食べるもの皆「うまい!」のです。初ものの牡蠣よし、卵焼きよし、長太郎貝よし、ズガニ汁よし、かつおのはらみよし、炒め物よし、と何を食べても量も味も良し!でした。挙句の果てに3時間もお邪魔してしまい、失礼しました!
初かき 卵焼き
初物のかき ふっくら卵焼き
腹身 長太郎
カツオの腹身なのだ “長太郎”貝


ほろ酔い気分で、ちょっとコンビ二へということで、近所の「ローソン」へ行ってみると、いやいやもう店員の声が大きいこと!と大きく通る声でずーっと通しているのです。でも何故かいやな気にならず、逆に、「ありゃ、万引きしたい奴も出来なくなるな!良い方法だ!」と感心してしまうほどでした。売っているものは,普通のコンビニといっしょなのですが、あまりにも印象的で、ついつい翌日も足を運んでしまった次第なのです。「いらっしゃいませ」「ようこそ!」

5日は朝から行動開始で、まずは、日本一と称される「大豊町の大杉」を見に行くことに!また樹かとお思いでしょうが、なにせ日本一だそうなのだ!美空ひばりの碑もあるのだ!と走ること40分、目的地に着いてみてみると、本当に大きく高い樹!二つの幹は根元でつながっているそうでもう迫力は満点!目の前に高くそびえて立つ姿はまさに歴史を感じさせる姿でただ脱帽でした。樹齢で見ると、屋久島の「縄文杉」の方が古木となりますが、高さにおいては、この60mは十分に日本一なのだ。ごっついのだ。でもその大杉の前に咲いていた花も綺麗で印象的だったのだ。
高い大杉 太い幹 大杉 大杉の前の花
群を抜いている ごっつい太さ そびえる幹 大杉の前の花


さて日本一を後にして向かうが、今度は“いちょう”なのです。国道439号線を土佐町方面に向かうこと50分。小さな渓流沿いの集落にその樹はありました。おばあちゃんに場所を聞いて登ってみると、樹齢850年とされるそのいちょうは、かつては授乳祈願で訪れる人も多く、まさに“乳いちょう”として村を見下ろすような位置に立っており、村のシンボル的な存在なのでしょう。。りんごや栗、良い香りの花に囲まれ、ほんと!のどかな風景でした。遠足なのでしょうか、この辺りにも子供たちがバスで来ていまして、本当に良いところでした。おまけに川の水は澄んでいて、これこそ清流と言うのでしょう。
乳銀杏 乳銀杏 赤い花
乳いちょうなのだ これまた高い いちょうの前の彼岸花


地図上で見ると、この先40kくらいのところに、またもや別のいちょうがあるとの事で行ってみることにしたのですが、なんと国道とは名ばかりの、乗用車が1台やっと通れるような道路!「このままだと仕事の時間に間に合わない!」と言うことでUターン。と途中に“柿薮の大椿→”等と言う看板を発見し、登ってみると、大きく枝を伸ばした椿の木があるではないですか。う〜ん花咲く頃に来たらどんなに綺麗かと思いながら、帰路に着く訳ですが、この帰り道もなかなかハードな峠道で、道も狭ければ、路肩にガードレールも無し、おまけに1時間走って対向車は2台くらいと言った道なのですが、その分涌き水がおいしかった〜。

椿 河
大椿 河が澄んで綺麗


さて仕事も終わっての食事が、土佐料理のその名も「土佐」。ここは、6,7年ぶりにお邪魔したのですが、その時分のことを忘れてバンバン注文したら、いやいや量の多いこと多いこと!カツオのたたきはなどは、カツオの姿が見えないくらい玉ねぎとにんにくが覆われており大皿にたっぷり入って3人前、卵焼き2人分は、ゆうに卵4個は使っているでしょうか?餃子2人分も30個はありました。おにぎり1人前は、乳児の頭くらいでしょうか、しかも2個!雑炊は1人分を六人くらいで食べたでしょうか?と言った具合に皆たくさん!更に、お味のほうも抜群で、多すぎた感の料理もみななくなってしまいました。しかし驚いたのが、店を出る時に、「みんなで食べて」と、文旦1箱とバナナ30〜40本も頂戴したのです。いや本当に昔から変わらないおばちゃんでした。ただ残念だったのが、にんにくのてんぷらがなかったことでした。ここのにんにくは1辺が、普通のにんにく位の大きさで、塊だと子供の拳骨位もあって、味もなかなかおいしいのです。
うーむ、次回のお楽しみなのだ!
土佐 カツオのたたき 貝
ここが「土佐」 カツオのたたき 何の貝だったか?
刺身 卵焼き2人前 ぶんたん
刺盛り2人前 卵もこれで二人前 お土産の“文旦”なのだ


さて翌朝は、まずは散歩がてら高知城に行ってみることに!山内の殿様ゆかりのお城は、日本に古くから現存している12のお城の中の一つで、意外と低い天井や急な階段を上っていくと、天守閣まで登ることが出来、250年前の殿様も見ていたんだと眺めていると、ちょっとタイムスリップしたような気分。城内には、鎧兜や刀など展示物もたくさんあり、龍馬ゆかりのきものや、板垣退助の礼服などありましたが、一番感心したのはカツオの形の刺身器なのだ。うーむ我が家にも欲しいのだ。
高知城 天守 カツオの器
高知城 天守からの眺め カツオの形の器


電車の時間を気にしつつ、街に出ると、「おおっと、ここにもカツオが!」といった具合で、歩道にもカツオがあしらってかつお
いました。やはり昔からカツオとは縁が深いのですな!


お城の近所には最近出来たと言う市場があったり、商店街があったりで、けっこう散歩も楽しいのです。中には東京ではあまり出回らない“うつぼのたたき”や“あさひがに”や“セミえび”なんかも売っており、最近話題の“深層水”関係のものもたくさん出ておりました。ものは試しと深層水を買ってみましたが、美味しい水には違いない…と思います。(家に帰って深層水で作ったコーヒーの味で勝負だ!結果はその三で!
商店街には意外と「高級フルーツ」の看板を出しているくだもの屋さんが多く、お店によっても値段も違い、今が旬の“新高梨”(子供の頭くらいの梨)なんぞはその最たるもんで、1個700円くらいから3000円以上と差が激しく、鰹節屋のおばさんに聞いたリヤカー売りで買ったら、4ケで4000円、栗が1袋400円でした。この梨も栗も我がお腹には入らなかったのですが、食べた本人は「梨も栗も甘くておいしかった〜」との事でした。
そうそう、商店街に何故かダイエー優勝おめでとうの横断幕が何枚もありましたが、そう言えばダイエーは来月から高知キャンプなのだ。納得!
市場 うつぼ あさひがに
ひろめ市場 さすが南国!うつぼのたたき あさひがにがいっぱい
深層水の酒 塩 アーケード
深層水のお酒 なんと深層水の塩なのだ ここにもダイエー


と言うことで、四国に別れを告げるべく電車に乗り込む訳ですが、駅で買った弁当が“カマスの姿寿司”1261円也!竹皮をむくと、出てきたのが見事カマス1匹!でもたべられない頭のところまで寿司飯が詰まっているのには参ったのだ!
と言う具合に、電車は瀬戸内海を渡り、本州へと進むのであった。
かます姿寿司 かます
かますの寿司なのだ 本当にかますの姿が



見る       ☆は満足度★は子連れ安心度(今回は同行していませんが行った場合の想定)

博多・宇美八幡宮
☆☆☆☆☆
★★★★★
なんと言っても凄いパワー。
大木は子供を見守ってくれるのです!
香椎線終点宇美駅から5分
糟屋郡宇美町宇美

博多・「柳橋連合市場」 ☆☆☆☆
★★★
博多の台所なのです
子供にはどうかなぁ〜まあ水族館代わりか!
ホテルニューオータニ裏手

龍馬が立つ「桂浜」駐車場¥410 ☆☆☆
★★★★★
12,3年ぶりの桂浜は人がいっぱい
広い砂浜は子供も楽しいでしょう!
高知県桂浜公園案内所
0888-42-0081

須崎・須賀神社の大楠 ☆☆☆☆
★★★★
わざわざ行った甲斐がありました。
安心は安心です。
須崎市大谷
l国道56号線を野見湾に向かう

日本一の「大杉」駐車場名目で\200也
☆☆☆
★★★
凄いは凄いが、料金を取るっていうのが…で☆ひとつマイナス
まあ自然はたっぷりです

大豊町観光開発協会
0887-72-0450
大杉駅から徒歩20分

土佐町のいちょう
☆☆☆☆
★★★★
清流がきれいでのどかな町でした。
空気も良いし川も綺麗!

土佐郡土佐町地蔵寺3078
国道をへはいる

高知城(入館料\350)
☆☆☆☆
★★
やっぱりお城はタイムマシン!
階段がきつ過ぎかも
高知城懐徳館
0888-72-2776
走る(ドライブ)

高知の黒潮ライン ☆☆☆☆ やっぱりシーサイドラインは気持ちいいのだ

仁淀川河口大橋(普通車300m位で\410也) “キャッチバーし”なのだ

高知の国道439号線土佐町〜吾北村

国道とは名ばかりの狭い道の上に工事ばかり


高知鏡村を通る県道
☆☆☆ 狭く、木が生い茂った寂しげな道で、2時間走って対向車1台。個人的には好きな道ですが…お勧めはしません

食する

博多・屋台「やまちゃん」4〜5000位 ☆☆☆
いつも大繁盛
子供はきつか〜
0559-63-4090

博多・駅弁「たかな寿司」 ☆☆☆☆
★★★
こういった駅弁の中ではなかなかのお味
意外と食べやすそう!
天城観光協会
0558-85-1056

高知・桂浜の「いかやき」\400〜 ☆☆
土産物屋のイカ焼きですから!
手と顔がべとべとになりそう
桜並木を登って左に折れる

高知市内「よこやま」\4〜\5000 ☆☆☆☆☆
★★★★★
うん!皆うまかった!
座敷もあって、味もよく安心!
0558-83-0229

高知第一ホテル前の「土佐」一人\4,500前後 ☆☆☆☆☆
★★★★★
また行きたい!食べたい!伯母ちゃんの顔みたい!
座敷もあって、味もよく安心!
0888-82-9238
高知市北本町2-7-19

高知・駅弁「かます姿寿司」 ☆☆
もう少し食べやすいと…
0557-45-3131
買う

高知・桂浜でかった「昆布茶」\忘れた〜 ☆☆☆☆ 別に坂本龍馬でなくてもいいのだが

高知・屋台「新高梨」1ケ\800〜\4,000 ☆☆☆ ここは安かったがお店によってちょっと値段の差がありすぎのような…?

高知名物「文旦」 ☆☆☆☆☆ もらい物でしたが、買って食べたいくらい美味しかった

市内で買った「かつおぶし」\380/g ☆☆☆☆☆ 冷やっこの味が美味しくなった

室戸沖の「深層水」¥130 ☆☆☆☆ 欲しいという方は宅配でどうぞ! 室戸エコSHOP
0888-72-2055


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