ITF(Iternational Tennis Federation)では、レート査定の方式を公開しています。
[コートの準備]
下図の赤線のように、コート内にテープを貼ります。
ベースラインから4.87mのところにパワーラインを示すテープを貼ります。
[レート査定の進め方]
レート査定は、ストローク部門と、モビリティ部門に分かれます。
ストローク部門は、42球を打ち、その深さや正確さ、威力を測定します。
モビリティ部門は、5ヶ所に置かれたボールを一ヶ所に集めるのに要する秒数を測定します。
ストローク部門は、シングルスコートを基準とし、以下の4フェーズで測定します。
1.グランドストロークの深さ フォア、バック交互に10球
2.ボレーの深さ フォア、バック交互に8球
3.グランドストロークの正確さ フォアのストレート、バックのストレートを交互に6球
フォアのクロス、バックのクロスを交互に6球
4.サーブ デュースコート側から6球
アドコート側から6球
[深さの測定とは](ストロークとボレー)
1stバウンドが
一番深い(ベースラインに近い)エリアであれば4点
真ん中のエリアであれば3点
一番浅い(サービスラインに近い)エリアであれば2点
サービスボックス内であれば1点が得られます。
2ndバウンド目が
パワーラインとベースラインの間であれば1点が加点されます。
パワーラインを越えれば1stバウンドで得られた得点の2倍になります。
どのフェーズでも、得点エリアに打ち込んだ球数x1点が得られます。
例.グランドストロークの場合、最高点は90点になります。(4*2)*10+10=90
[正確さの測定とは](ストロークでストレートとクロスに打ちます)
1stバウンドが
ベースラインとサービスラインに囲まれた角のエリアであれば3点
サービスラインとネットに囲まれた角のエリアであれば2点が得られます。
それ以外のシングルスコートであれば1点が得られます。
2ndバウンド目が
パワーラインとベースラインの間であれば1点が加点されます。
パワーラインを越えれば1stバウンドで得られた得点の2倍になります。
得点エリアに打ち込んだ球数x1点が得られます。
[サービスの測定とは]
(ネットに触れてサービスボックスに入った場合、レットになります)
(1stサーブを失敗した場合、2ndサーブを打てますが、得点は半分になります)
まずデュースコート側から6球打ちます
サービスボックスの左側(ワイド)を狙って3球打ち、左側に入れば4点、右側(ミドル)に入れば2点
次にサービスボックスの右側(ミドル)を狙って3球打ち、右側に入れば4点、左側(ワイド)に入れば2点
次にアドコート側から6球打ちます
サービスボックスの左側(ミドル)を狙って3球打ち、左側に入れば4点、右側(ワイド)に入れば2点
次にサービスボックスの右側(ワイド)を狙って3球打ち、右側に入れば4点、左側(ミドル)に入れば2点
2ndバウンド目が
パワーラインとベースラインの間であれば1点が加点されます。
パワーラインを越えれば1stバウンドで得られた得点の2倍になります。
得点エリアに打ち込んだ球数x1点が得られます。
[留意点]
(1)球出しする人は、プレーヤーが打ちやすい所に球出しします。
ストロークの場合、膝から腰までの高さにバウンドするように球出しします。
ボレーの場合、腰から肩までの高さに球出しします。
プレーヤーは、球出しが打ちにくい所に来た場合、拒否する権利があります。
但し、一旦打球した以上は球出しのせいにできません。
(2)ボールがラインの上に乗った場合、より高い方の得点として数えます。
(3)スコアラーは、加点のルールをよく理解した上で、迅速かつ正確に判断し、明瞭にコールします。