こちらの友人宅では、目玉作戦、風鈴作戦、磁石作戦、臭気作戦、いずれも効果がなかったのですが･･･

両端の固定金具間にテグスを張るだけ （手摺りとテグスの間隔は10cm程度）	一方をたるみ防止バネで強く引きます
☆これだけで鳩は寄りつかなくなりました！ 鳩の行動特性・学習能力とテグス（釣り糸,防鳥糸） の機能を活かした効果の高い鳩避けアイテムです。 これなら修繕や取外しも簡単。 部材はホームセンター、釣り具店で入手できます。 ベランダの構造により適用部材が異なります。 金属部材はステンレス製をお奨めします。	長い手摺りには中継金具を取り付けます

最終手段は、やはり「防鳥ネット」と言われていますが… でも、できればあれ使いたくないですよね。

テグス張りの効果は、鳩が手摺りに止まろうとする瞬間、掴めなくて見えにくいテグスに体が当たって いきなりバランスを崩し、手摺りに止まれないというびっくり体験を記憶させるというところにあります。

そういう意味では、手摺りと平行に１本張りさえすればＯＫなのですが、２，３羽が協力していっぺんにテグスに乗ってその体重で踏み押して手摺りに止まるなど鳩はなかなかの知恵者なので、テグスは充分に強く引っ張って取り付ける必要があります。

また、初めて進入するベランダであれば、鳩はベランダ内の様子を確認するために警戒して一度手摺りに止まろうとするのですが、既に巣作りに使った場所は安心して入り込める自分の占拠と記憶し、手摺りには止まらなくなるようです。こうなってしまうとこのテグス作戦は少々後手気味です。

そのような場合には、まずは鳩が持ち込んだと思われる巣作りの材料らしきものを徹底的に排除することから始める必要があります。この時点では「鳩の嫌がる臭いスプレー（忌避剤）」の併用など効果的かもしれません。

さらに、少しでも安全に進入できる隙間があると、鳩は確実にその場所を憶えてしまいます。当然、手摺り以外にもベランダ付近の出窓のひさしやエアコン室外機など、進入路となる足場があれば、それらにも対策が必要です。

もちろん巣作りの材料になるものは全てベランダから撤去します。（古紙や発泡スチロールにも注意）

両端の固定金具間にテグスを張るだけ	一方をたるみ防止バネで強く引きます
▼ご意見・ご質問はこちら	もの干し竿もこれでＯＫ

テグスについては、0.25〜0.35mmの太さで経時変化に強い（時間と共に伸びてしまったり強度低下や品質劣化の少ない）ものであればどのようなものでも構わないと思いますが、強化樹脂加工された釣り糸（3.0号程度）がベストかも知れません。

テグスはかなり強く張る必要があるので、必ず「金具止め」にし、バネで引っ張らなければ効果がありまん。当然、留め金具やバネにも充分な強さが必要とされます。やや割高になりますが、雨などで錆びてしまわないようステンレス製のものが望ましいと考えます。

留め金具・バネは東急ハンズやホームセンターなどのネジ・工具売場にごく普通に売られているものを適当に選びました。ここで使用した留め金具は木工作などで木材を圧着する時に使う治具です。要は、手摺りに固定でき手摺りから10cmの高さにテグスが結びつけられてその張力に絶えうる構造であればＯＫ、必ずしも写真例のような金具にこだわることはありません。ここでは、バネは直径1.2cm長さ10cm程度のものを選びました。

因みに、ホームセンターや東急ハンズなどには「鳩対策コーナー」があり、様々な鳩避けグッズが売られています。鳩避けスプレー等もそこで入手できます。（最近ではテグスセットも置いてあるという噂ですが…）

手摺り以外にも、進入のための足場となるひさしに、薄板に10cm長程度の細棒を等間隔に立てて打ち付けたもの（こんな説明で解りますか？ 100円ショップの木製皿立ても効果ありかも）を取り付けたり、エアコン室外機の天板にサボテン鉢を隙間無く並べるなどしました。物干しも格好の進入ルートとなるので、そこにもベランダ手摺りと同様の発想でテグスを張りました。

ベランダがどのような形状で、鳩がどのように進入するのかなどにより若干仕掛けが変わりますが、ここでの例を参考に、みなさん様々に工夫されて効果を上げていらっしゃるようです。
お宅でも新バリエーションの開発に挑戦してみてはいかがでしょうか。

ハトの糞 ハトのフン 鳩のフン
ベランダの鳩

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