10.ディミニッシュ・コードの使い方

ディミニッシュ・コードは、その不安定さから、落ち着きのいいコードに進む性質を持ちます。
それで、二つのコードの間の経過的なコードとして使うことができます。

1.ドミナントの機能を持つディミニッシュ(Passing Diminishその1)

長2度進行するダイアトニック・コードの間にディミニッシュ・コードを挿入することができます。
このときのディミニッシュ・コードをパッシング・ディミニッシュといいます。

| C | C#dim | Dm7 | G7 |Listen!

ディミニッシュから半音上のコードに進行しています。
このC#dimの機能を考えてみましょう。
IIm7(Dm7)に進行する、セカンダリー・ドミナント・セブンスVI7(A7)に、♭9th(シ♭)を加えて根音を省略すると#Idim(C#dim)になります。 Listen!

つまり、#IdimはVI7の代理コードと言えます。
この方法は、他のドミナント・セブンスにも使えます。

2.半音下がってIIm7に入るディミニッシュ(Passing Diminishその2)

| C | E♭dim | Dm7 | G7 | Listen!

ディミニッシュから半音下のコードに進行しています。
これもドミナント・セブンスの代理コードと考えられます。
II7(D7)(V7(G7)に進行)に♭9th(ミ♭)を加えて根音を省略すると#IVdim(F#dim)、それを転回すると♭IIIdim(E♭dim)になります。Listen!

3.半音上がってトニックの第一展開形や第二展開形に進むディミニッシュ(Passing Diminishその3)

| Dm7 D#dim | C6onE | F6 F#dim | C6onG |Listen!

このディミニッシュはサブドミナントとトニックの間の経過的なコードと考えられます。

4.同じ根音のIM7(I6)に進むディミニッシュ

ディミニッシュをIM7(I6)の装飾和音として使う方法です。

ドミナントから進む例。

| Dm7 G7 | Cdim C6 |Listen!

サブドミナント・マイナーから進む例。

| Dm7 B♭7 | Cdim CM7 |Listen!(Cdimのシはテンション。詳しくは後で説明します。)

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