シオン便り テーマE
話しを聞く子に育てるには…
テレビ時代です。それに加えて、ケータイ時代です。情報の大半は、目から入ってきます。
しかも、たいへん断片化されています。テレビでも、最近の番組では、出演者の発言が、画面に表示されるようになっています。だから、ひとの話しを聞かなくても、最低限の意味はわかってしまいます。
ひとの話しを聞けない子どもが増えています。だから、子どもの聴く能力を調べようと、最近では一部の入試で、国語のリスニングテストが出題されることにもなっています。
どうしたら子どもの聞く能力がつくのでしょうか。大きくなってしまっては、いまさら、子守唄だの、絵本の読み聞かせをするわけにもいきません。
では、ラジオは、いかがでしょうか。
ラジオは、映像も文字もない分、情報を脳でいったん蓄えて、そこから知っていることに照らし合わせなくてはなりません。また、知らないことは想像しなくてはなりません。集中力が増しますし、言語能力が鍛えられます。
ラジオを聞いて、日本語力を高めましょう。特に、朝の登校前の時間が、一番ラジオにむいています。朝食をとったり、登校準備をしながら、ニュースを聞くことができます。また交通情報は地理の勉強に、天気予報は理科の勉強にもなります。というわけで、朝の15分ぐらいは、テレビを消して、ラジオをつけてみてください。
それに、昔から、受験生のお供は、ラジオでしたよね。テレビをみながら勉強はできませんが、ラジオでは可能です。ぜひ、子どもたちにラジオの世界を広めてみてください。
個人的な好みを申し上げますと、朝の時間帯でしたら、NHKのほかに、TBSの「森本毅郎スタンバイ」をおすすめします。