教育相談


教育相談の代表的な例

このコーナーでは、過去に多く寄せられた教育関係の相談を編集して掲載しています

Q1 小学生の子どもは勉強が苦手で困っています。どうすればいいでしょうか?

A1 すくなくても、教科書レベルの計算と漢字の読み書きは、できるようにしたいものです。
小3や小4の段階で、計算や漢字でつまずいてしまうと、
そのまま勉強嫌いになってしまう危険性があります。
そうなると、ますます勉強しなくなって、ますますできなくなるという悪循環につながります。

学校の教科書レベルでしたら、やれば、必ず出来るようになるはずです。
ですから、どうにかしてやらせなくてはなりません。
小学校の宿題などは、親御さんが付き合ってあげてください。
ただ「やりなさい」というのではなく、親御さんも一緒に考えるという姿勢が大切です。
毎日30分の学習習慣をつけてください。
 また、高学年以上になると、親御さんによる指導も、いろいろな面で限界に達してきます。
徐々に、第三者(塾など)にゆだねていく必要があります。



Q2 有名進学塾に通っているのですが、成績も上がらないし、嫌々通ってるようなのです。

A2 進学実績を全面に押し出す塾というのは、たいへんやる気があって、
学校の勉強では飽き足らないというお子さんが通うには適していると思います。
進学塾の上位クラスというのは、そういった「クラスで一・二番の子」が、
近隣の地域から、電車に乗って集まってきます。
集団の中で切磋琢磨しつつ、早慶の附属校あたりを目指して、どんどん自分から勉強していきます。

 
ですが、中位以下のクラスになると、能力もやる気も不十分で、
ただ通っているだけという事態になりかねません。
また下位クラスともなると、「進学」塾としては、熱心に指導していかない傾向が見られます。

 そういう環境で、いわば「牛後」になってしまうと、生徒本人としては、授業がわからない上に、
「居場所のなさ感」を覚えてしまい、ますますやる気をなくしてしまうのかもしれません。
塾というものは、けっして安い買い物ではありません。
塾選びを間違えると、大きな損失につながります。
状況をよく見て、本人の素質をもっと伸ばせるような塾を探してみてはいかがでしょうか。



Q3 完全1:1の個別指導塾に通っているのですが、あまりに学費が高額で困っています。

A3 1:1の授業はどうしても高額になりますが、なかには、たいへん高額な塾があるようです。
 90分授業週1回で月3万以上、週3回だと月10万円ちかく授業料がかかる塾があるようです。
 これは、別のところにも書きましたが、そもそも本当に個別指導タイプの授業が必要なケースは、
 そう多くはありません。
 標準的な学力とやる気があれば、クラス授業で十分対応できます。
 能力とやる気を考えて、本人に適した塾選びが必要です。



Q4 私立中学に通っているのですが、子どもがやめたがっています。どうしたらいいでしょうか。

A4 公立中学にただちに移るという緊急手段もありますが、
ここは高校進学を機会に、都立高校に移ることを考えてはいかがでしょうか。

 最近特に私立中学に入った後で、校風などがあわなくて、
悩まれているケースがよく見られます。校則が非常に厳しい学校も散見されます。
受験前に、説明会などに参加されるなどして、よく見極めることが大切ですが、
いまとなっては、仕方ありません。ここは、決断です。

 幸い、私立の中学ですと、公立より授業の密度が濃いので、
意外に学力がついていた!なんてこともあります。
推薦入試は期待できませんので、一般入試にむけて勉強しましょう。
また内申書が必要ですので、あまり中学の先生との関係を悪化させないことも必要です。



Q5 教材会社から大量に教材を購入したのですが、子どもも親も持てあましています。

A5 教材さえあれば勉強ができるようになる。まさにDIY(日曜大工)の発想です。
ですが、想像してみてください。
材木と、かなづちと、のこぎりがあれば、誰でも家が建てられるというものではありません。
適切な指導が必要なわけです。

本人に相当な計画性と実行力があればいいのですが、
そもそもそういう子どもは、なかなかいません。(特に小中学生の頃は)
残念ながら、ほとんど無駄になってしまったと言うよりありません。
なお通信添削ですと、月々に計画された教材が送られてくるので
(たとえ答案返却しなくても)、上記のような一括購入より、
有効であることを付け加えておきます。



Q6 別の塾に通っているのですが、年々学費が高くなっています。どうすればいいでしょうか。


A6 この業界の悪弊の一つとして、次々とオプションの講座を追加していくことがあげられます。
学年がすすむにつれ、科目や授業日が追加されるだけでなく、さらに高額な○○特訓やら、
○△合宿やらを次々と勧めてくる学習塾は、かなり多く存在しています。

 その結果、受験学年に達する頃には、入塾当初の学費の2倍近くを支払うようになっていた!
なんてことも少なくありません。
入塾時に、年間の費用がいくらかかるのか、きちんと説明を求めていくことが必要ですし、
オプション講座が本当に必要なのか、よく吟味してください。



Q7,中学生の子どもが通っている塾では、先取り学習をしていて、
塾の授業について行けないようなのです。先取り学習は、必要なのでしょうか?

A7,先取り学習が有効といえるのは、学校の授業が、完全に押さえられた上での話しといえます。
教科書レベルが完全ならば、先取り学習をして、中3の夏ごろまでに中学校の範囲を終わらせます

(
つまり、半年程度の先取りになるわけです)
その後、本格的に難関校の一般入試に向けた学習を進めることができます。
進学塾は、こういったスタイルが多いと思います。

 
ですが、学校の定期考査でおおむね8割、五段階の評定でオール4前後が、取れていない子は、
まずは、学校の進度に合わせた学習が必要といえます。

学校の進度より、1−2ヶ月程度さきをいった、予習的な学習ですと、塾の授業で学んだ内容と、
学校の授業が、うまくリンクして、相乗効果が図れます。
学校の授業がよくわかれば、都立の上位校(三田や駒場)、
私立でも偏差値60前後(日大の附属校あたり)の学校は、十分ねらえます。
生徒本人のやる気と現状を踏まえた上で、適切な塾を選んでください。

また、近年の少子化を受けて、かつて、入塾テストで受講希望者をふるいにかけたような有名進学塾でも、
多くの生徒を受けいれるようになっています。
有名進学塾の、「看板」に、過度の期待を抱かないようにしてください。
また、チェーン塾には、一学年で1000人を超える生徒が在籍しています。
一校当たりの合格実績が何人になるのか、
是非、簡単な割り算をやってみてください。(合格者数÷校舎の数)

高校入試の場合、
早稲田・慶応クラスの付属校を狙う以外、過渡の先取り学習の必要はありません。




Q8,私立中学に通っているのですが、なかなか授業について行けません。


A8,中高一貫の進学校の場合、英語はそうでもないのですが、
数学は、概ね、公立の1.5倍の速度で進んでいきます。
数学に関しては、なんらかのフォローが必要だと思います。
この場合、学習塾の高校受験用の集合授業では、進度が違うのであまり役に立ちません。
なんらかの、個別的な対応が必要になります。

補足
このような相談例は極めて多いといえます。
進学校で下位になってしまうことほど、本人やご家族にとってつらいことはありません。

勉強面で自信をなくしてしまうと、学校で居場所がなくなり、不登校や中途退学の原因にもなります。
塾に通うか家庭教師をつけるなどして学力を補っていくことしか、
親が出来る具体的な方策はありません。

また、学校に入る手前の受験勉強で能力・やる気が燃え尽きないよう、
志望校選びは、ぜひとも慎重に進めたいものです。




Q9,英語が出来ません・・・(高校生)。


A9,英語は完全積み重ねの科目です。また暗記という手間のかかる作業も必要です。
中学レベルで取りこぼしがある場合、高校に入ってからの立て直しは極めて困難です。
また数学のように分野を区切って(数T・数A・数Uのように)の学力の再建もできません。
英語は大学入試に必須の科目で、配点も高いです。
受験を見据えて、早い時期から勉強をやり直すことが必要です。




Q10,学校の授業がわかりません・・・(高校生)。


A10,俗に7−5−3といって、高校生の3割程度しか、学校の授業について行けないと言われています。
高校は義務教育ではないので、学校の指導にも限りがありますし、また高校生は通塾率が低いので、
授業がいったんわからなくなってしまうと、それっきり・・・というケースが多いようです。
そのまま放置しますと絶対的な学力不足に陥り、大学進学は極めて厳しくなります。
進路選択の幅を狭めないために、早い時期からの継続的な学習が必要です。
そしてそのためには、やはり、塾などの手助けが必要だと思います。




Q11,中学受験は必要でしょうか? 


A11,本人の適性を十分踏まえて検討してください。
一般的に、中学受験は通塾期間も塾の授業時間も長く、
本人にも家庭(家計)にも負担がかかります。

また、勉強時間の過半を占める受験算数は、やや異様な形に難しくなっており、
本当の数学力とは言い切れないような所もあります。
比較的早熟なお子さんは中学受験にむいていると言えますが、子どもの育ち方は一様ではありません。
高校や大学受験で伸びる子もたくさんいます。

どうしても私立中学進学を志望する場合には、まずは中堅校
(この地域ですと日大二中、東海大高輪中、青陵、高輪、品川女子あたり)を目標にしてみたらいかがでしょうか。
公立小学校の授業が完全に理解できているのでしたら、1年程度の受験勉強で、
中堅私立中学への合格は十分可能です。
その上で、6年後の大学受験での飛躍を狙いましょう。

また、中学受験は人生の最初のステップです。親の意向が大きい側面は否定できませんが、
本人の意思を尊重し、ご家族でよく検討したうえで、トライしてみてください。




Q12, 塾の担当講師がコロコロかわっているようです。どうなっているのでしょうか?


A12,一般的に、この学習塾業界は競争が激しく、大量宣伝をして生徒を獲得する一方、
講師等の人件費を抑えるしか利益を出す方法はありません。

株式上場・チェーン展開している学習塾は、少数の正社員+多数の非常勤講師と言う形で運営されています。
なかには正社員は管理・営業のみに専念し、授業を担当しないといったケースすらあります。
正社員・非常勤ともに定着率が非常に悪い、いわゆるブラック企業と言われるような所も多々ありまして、
担当が1年に何度もかわると言うことは、それだけ離職率が高い職場であると想像できます。

このような学習塾では、長い目(といっても入試までの1-2年ですが)で指導すると言うことは、
なかなか難しいと言えます。
また逆に、受験までの短期間の付き合いだと割り切れるのでしたら、ドライなチェーン塾でも構わないと思われます。





Q13,早期からの英語学習は必要でしょうか?


A13,小学校から英語教育が必修化されるようですね。
幼少の頃から外国語に親しむというのは、外国語に対しての抵抗感というかアレルギーをなくすという点では、
意味はあると思います。
英語は楽しいという感覚が芽生えればいいと思います。(くれぐれもこの段階で英語嫌いにしてはいけません)

ただ、会話がある程度出来ても、中学・高校の英語はなんと言っても、文法と単語の記憶にかかってきます。
中学1−2年の英文法がクリアーできないと、英語の学力は全く積み重なっていきません。
出来れば、会話に加えて楽しく文法も学べると、よりよい結果につながると思います。




Q14,塾に通って結構がんばっていますが、成績はちっとも向上しません。どうなっているのでしょうか?


A14,こういう場合は、中学受験に出てくる流水算のたとえが有効です。
本人も勉強して前には進んでいるはずです。
しかし、資格試験のようにゴールが定まっている(静水時)のではなく、
学校で勉強する上では、つねに新分野と応用問題が登場します。
つまりそこには上流から下流へむかう流れがあります。
勉強量と新分野の量が同じならば、均衡状態で成績は現状維持と言うことになります。

一方勉強を止めれば、成績はとたんに下がってしまうことになります。
また、この流れが中断する休み期間は勉強のチャンスと言えます。
勉強して、なおかつ成績を上げるというのは、たいへんな努力と手間がかかります。
学問に王道なしです。あきらめずに、粘り強く勉強しましょう。




Q15,中間・期末テストはよくできるのですが、模擬試験で点が取れません。どうすればいいですか?


A15,残念ですが全く実力にはなっていません。このままだと一般入試は厳しいと思います。
ただ悲観することはありません。
学校の勉強をおろそかにしない真面目な生徒のためにこそ、推薦制度というものがあります。
高校入試では、私立高校の単願推薦制度はほぼ無試験で合格できます。
また、大学入試では、高校ごとに指定校推薦があります。そういう方向で努力しましょう。



Q16,進学するなら、大学がいいのでしょうか、専門学校がいいのでしょうか?


A16,幅広い教養を身に付けるのでしたら、前者の方がいいと思います。
ですが、一般的に下位とされている大学の就職状況はたいへん厳しいものがあります。
(この先の経済情勢も見通しが全く立ちませんし・・・)

資格に強い専門学校の方が就職状況はよいように思えますが、
高校三年生の段階で、そこまで進路選択・決断が出来るかどうか・・・。
いずれの方向に進学しても、本人の意志の強さと行動力にかかってきます。がんばりましょう。




Q17,計算塾・そろばん教室はいつ頃まで有効でしょうか?


A17,読み・書き・計算は学習の要です。中学受験しないのであれば、小学校高学年までは有効です。
 ただ文章題や関数となると、計算力だけでは対応できません。中学に入れば、英語も必要です。
 通われている教室がどのレベルまで指導できるのかを判断して、塾をかえる時期を検討してください。




Q18,高校をやめてしまい何もする気が起こりません。どうすればいいのでしょうか?


A18, まだ若いのに、何を言っているのですか。まずは身体を動かしましょう。そして働きましょう。
  アルバイトでもなんでもかまいません。身体を動かせば、夜よく寝られます。働けば給料がもらえます。
  人と会えば会話が生まれます。そうした積み重ねが自信につながります。
 また、もう一度勉学したければ、高卒認定試験を受けるか、通信制高校に通いましょう。
 高校卒業資格が得られれば、大学進学も可能です。まだまだ人生やり直せますよ。




Q19,最近の公立中学校はどんな感じなのでしょうか?


A19,学校の先生方はよくやっています。英語や数学は習熟度別クラスで行ったり、
  休み中にも補習授業を行うなど、学習指導は強化されていると感じます。
  また、親御さんが中学生だった7−80年代の頃のような「荒れ」はもうありません。

  ただ勉強に集中できるような雰囲気を作ることは、当時より出来ていない感じです。
  子どもたちは幼く、全体的に落ち着きがなく、ワサワサしているような感じです。
  (ケータイやパソコン・携帯ゲーム機などの誘惑は、ファミコンの比ではありません)
  したがって本人の強い意志や親御さんの生活面での指導+学校外の学習がないと、
  なかなか勉強しない傾向になっています。
  なお、学校選択制によって学校間に極端な格差が生まれるようなことはないと思います。

  補足
  23区などの都心部は私立中学への進学率がかなり高くなっています。
  (私立中学の定員は同じですが、子どもの数が概ね半分になっていますので、その分割合が高くなります)
  成績上位者のかなりの部分が私立中学に進学していることになります。
  そうなると、集団としての機能が、かなり低下していることが予想されます。





Q20,公立の中高一貫校はどんな感じなのですか?


A20,まだ第一期の卒業生が出ていませんので進学成績はわかりませんが、
 カリキュラムを拝見しますと、私立の一貫校と同様、進度は速く授業密度も濃いようです。
 
 入試に関しては、私立中学のような受験算数の出題はありませんが、
 理科・社会・国語の基本的知識はかなり必要です。
 また、記述や表現・資料の読み取り・作文といった独自形式の出題があり、
 やはり塾などで専門的に学習しないと、なかなか合格は厳しいと思います。
 また、制度的に一校しか受けられないのですが、倍率は結構高く、狭き門となっています。


 追伸・・・卒業生がでました。進路状況を見ると、公立高校のトップクラス並みといったところですね。(2013年)




Q21,子どもが本を読みません&読みたい本が見つかりません。


A21,国語の成績うんぬん以前の問題として、本は読みたいものです。
 ですが、読書感想文の推奨リストにあるような本は、文学作品が多く、
 なかなか初心者には手が出ません。
 まずは、興味・関心のある分野の本を読みませんか。
 野球でしたら、野村監督の『野村ノート』、サッカーは『中田語録』、鉄道でしたら宮脇俊三の紀行文学、
 猫でしたら内田百間の『ノラや』、酒でしたら太田和彦の居酒屋紀行・・・
 あるいは最近ハマッた、ドラマや映画の原作本などがいいと思います。

 また、読書初心者は文庫本の小さな文字は苦手です。
 できれば、ハードカバーを用意してあげてください。
 図書館か、古本のネット通販を利用すると手軽に手に入れることが出来ます。





Q22, 職業高校から大学進学は可能でしょうか?


A22,商業高校・工業高校などの高校を職業高校といい、
 基本的には高校を卒業して就職する際に有利になるようなカリキュラムが組まれています。
 ですが、日本社会の構造が変化するとともに、大学に進学する生徒も増えています。
 ただ、英語や数学などの科目は、授業時間数が少なく、内容も基本的なものが多いので、
 学校の授業だけでは、一般入試には対応できません。
 指定校推薦・AO入試を狙うか、学校外での学習に励みましょう。




Q23,子どもがケータイやゲームばかりやっています。どうすればいいでしょうか?


A23,ただちにたたき壊すという非常強硬手段もありますが、一般的ではありません。
   親子・ご家庭内で、なんらかのルールが必要です。
   携帯電話に関しましては、中学卒業時まで購入を控えるのがいいと思います。
   (というわけにも行かないのが実情のようです。)

   もうすでにお持ちの場合には、パケット通信量に制限を設けるなどしてはいかがでしょうか。

   ゲームに関しましては、ハードや新作ソフトの購入を手控えることや、
  試験前などは、親御さんが預かるなどの措置を講じてください。

  パソコンなども夜は使わないなどのルールが必要です。




Q24,有名大学に合格するためには部活をやめた方がいいのでしょうか?


A24,受験勉強は何かの為に何かを犠牲にしなければならないという類のものではありません。
   部活も好きならば続けられるはずですし、勉強は少しずつでも出来ます。
   基礎が出来ているのなら、高校三年からの受験勉強のスタートでも間に合います。
   部活に勉強と、充実した生活を送ることこそが、その後の人生の糧になり、自信になります。



Q25, 通っている高校ではトップクラスなのですが、模擬試験で点が取れません。


A25,  学校の授業内容が基本的なのかも知れません。教科書はどんな内容ですか?
   高校の教科書は、同じ出版社に複数のブランドがあり、内容は千差万別です。
   特に英語と数学は、難易度の差が大きく、簡単な教科書では、極端な話、教科書がすべてわかっていても、
   センター試験レベルの問題は一つも解けないということもあります。
   一般入試を目指すのならば、校外学習に励んでください。



Q26, 映像教材を見るだけで成績は上がるのでしょうか?


A26,最近増えているのが、この映像配信型の塾・予備校です。
   (こういうものは、某公共放送の使命だと思うのですが・・・)
   名物講師の授業を聞いて、何か勉強方法などに、「開眼」するきっかけとなればいいと思います。
   その後は、やはり自分で演習するしかないと思います。やらなければ、なんにもなりません。



Q27,学力の格差は拡大しているのでしょうか?


A27,公立中学校の定期試験のデータを拝見しますと、得点の分布に二つの山があります。
   平均点が55点として、本来は55点を中心に山が形成されるのですが、
   70点前後と、20点前後にそれぞれ山が出来ています。
    
   つまり、学校の授業が全くわからない成績下位の層が、固定化され、大きくなっていると言えます。
   自力での学習の立て直しは困難です。
   具体的には、塾などの校外指導に頼るしか方法はないと思います。
  
   なお、中学の成績が下位でも、高校に進学できないことはないですが、
   公立高校の下位とされる学校は、中退率も高く、授業も進路指導もうまくいっていないのが実情です。

   (また、この層を何とかしないと、日本の将来はたいへんなことになると強く感じます。)




Q28,高校生はアルバイトをするべきでしょうか?


A28,基本的には、勉学なり部活動なりに専念する方がいいと思います。
  働くことはいつでも出来ますし、というか、いつかは働かなくてはなりませんし・・・。
  また、高校生の頃から消費生活に慣れてしまうのも、いかがなものかと思います。
  
  ただ、社会経験を積むという点では意味がありますので、週2回程度(週8時間程度)でしたら、
  やってみてもよろしいのではないでしょうか。
  責任感を持ち、生活が規則正しくなるという効果もあります。
  勉強も部活もアルバイトも、何もしない高校生活というのも、よくありません。



 

Q29,通信制高校から大学進学は可能でしょうか?


 A29中退や不登校などにより全日制の高校に通えない場合、頼りになるのがこの通信制高校です。
    中には週数日程度の登校日を設けているところもあります。
    ただ、学習内容は高校過程の最小限のものが多く、あくまでも高校卒業資格を得るための学校だと捉えてください。
    大学一般入試には全く対応できないと思いますので、AO入試を狙うのが最も有効です。
    また同様に、高等学校卒業認定試験(旧大検)も、高校卒業資格を取るためのものですので、
    合格しても一般入試に対応できる水準とは言えません。一般入試を狙うには、自主学習に励みましょう。
    高校を卒業しなくては、人生の選択肢が相当狭まってしまいます。頑張りましょう。
    

    また、通信制高校は人間関係がかなり希薄です。高校時代と言うのは、学力をつけることも大事ですが、
    いろいろな人と出合い、人格を形成をする上で大事な時期でもあります。
    部活動があれば参加し、またスクーリング、学校行事を通じて、広く交際の場を作ってください。


 


Q30,個別指導塾はどうして増えたのでしょうか?


 A30,どうも子どもたちの学ぶ力が落ちてきた感じがします。子どもたちは幼く、あれこれ考えるよりも、
   直ぐに答えを知りたがります。自分で勉強するという習慣がつかなくなっています。
   クラスの中で必死に勉強し、自分で参考書を買って勉強するような子どもも少なくなりました。
   塾の方も、至れり尽くせりの指導をした方が、授業単価も高く取れますから、個別指導塾は増える一方です。
   なんにしても、自分で勉強する習慣がつかないまま、中高生になってしまうのは、心配なことです。
   大人になれば、自分で勉強しなくてはなりませんので。





 

Q31,英語の勉強はどうしてこんなに難しいのでしょうか?


 A31,独逸語の教師でもあった百鬼園先生に言わせると、外国語の勉強が辛いのは、
    自然の法則に反する行為だからと言うことになります。
    つまり、人間は他の動物と違い言葉を使います。本来は一つの言葉を話すだけで十分なのに、
    欲張ってまた別の言葉を覚えようとするのは、言葉を与えた神様への感謝を忘れた反逆であると。
    だから罰を受けるのはむしろ当然で、苦しいのはそのためであると百鬼園先生は言います。
   
    なるほど、外国語の学習が他のどの教科の学習とも根本的に異なってしまうのには、
    こういう理由があるからと言えますね。
    
    また百鬼園先生はこうも言っています。語学の学習は最初が肝心で、初歩の学習は強迫に限ると。
    最初のうちはやみくもに書いて書いて書いて覚えて覚えて覚えるしか、よい勉強方法はありません。
    だから、そのためにはたくさん強迫してくれる、よい先生を早く見つける必要がありますね。




Q32,よい参考書か通信添削はありますか?


A32,再び百鬼園先生の言いぐさを借りますと、参考書は強迫してくれないから、
   どんな参考書を買っても駄目だそうです。
   
   教育というものは、子どもの可能性を引き出すものだとか、よく言われますが、
   やはり最低限の知識は詰め込まなくてはなりません。そのためには、強迫する必要があるわけで、
   小さい頃は親が、大きくなれば教師と試験がその任に当たらなくてはなりません。
   最近は、学校でも詰め込み教育はやらなくなりましたので、子どもの学力は低下傾向にあります。
   
   一方、自分で自分を強迫できるのならば、自学自習は出来ることになります。
   この段階で初めて、参考書の出番となります。
   大きな本屋に行って、簡単すぎず、難しすぎない、6割程度が自力で解ける参考書や問題集を探してみてください。



Q33,一から学び直しをしたいのですけど、可能でしょうか?


A33,資格の勉強や、高校再入学、大学を再受験するなどで、大人になってから猛勉強する方も結構いらっしゃいます。
   人間の理解力や判断力というものは、学業成績に関係なく、年齢と社会経験に応じて向上していくものです。
   意外に思われるかも知れませんが、頭というものは、本人の知らないうちに結構良くなってゆくものでもあります。
   ですから、あれほど嫌だった勉強が急に楽しくなり、小中学生の頃の一年かかって進んでいた英語や数学を、
   その数分の一の期間で取り返す、なんてこともあります。
   ただ、独学は厳しいかもしれません。学習が軌道に乗るまでは、適切な指導をあおいてください。




Q34,勉強など、自分からはしたこともないし、したくもないのですが、大学に行く価値はあるのでしょうか?


A34,大学進学率は5割に達しているので、勉強が苦手な方でも大学には全員入れる時代となりました。
    大学の役割も時代とともに、だいぶ変わってきたといえます。

    古今東西の文献をあさり、物事の真理を追究するだとか、
    何かしらの専門資格を取って専門職を目指すなどとは、考えない方がいいと思います。
    むしろ、学び直しと職業訓練の時間だと思ってください。
    自分で調べ物をする、文章を書く、必要なメモを取る、仲間と共同作業をする、
    人の話をよく聞く、人の前で発表する、決められた期日を守る等々は、
    社会人となるには必要な素養です。そういう能力を身に付ける期間だと考えてください。

    また、入試倍率の低い大学ほど、基礎的な指導に力を入れてくれるはずです。
    4年間の学びを通して、明るく前向きに頑張る人になりましょう。




Q35,人間関係がうまくいかなくて、学校をやめてしまいました。この先どうすればいいでしょうか?


A35,高校生の時に、不登校や中途退学になってしまった場合、大学進学が立て直しの最大のチャンスといえます。
    大学と言うところは、高校までとは全く違った学習環境となりますので、集団生活が苦手な方でも、
    元気に学ぶ場所となり得ます。
    ですが、大学では、何かを学びたいという欲求が必要ですので、
    何か興味のあること、勉強したいことを見つけてください。
    その上で、進学準備をしましょう。




Q36,英語の教科書が上手く訳せません。(中学生)


A36,中学生向けの検定教科書は、限られたページ数と単語数と文法事項で文章を組み立てているので、
    どうしても不自然なやりとりになってしまいます。
    あまり全訳には、こだわらないようにしてください。
    文法に関しても最低限の記述しかないので、付属のワークブックや、市販の文法問題集で
    しっかり学習することをおすすめします。



Q37,学習指導要領が変わります。どうなりますか?


A37,小学校は既に変わりました。
    特に2012年度から中学校の教科書が全面的に変わりました。
    ページ数・内容ともに概ね2−3割程度増えます。
    より正確に言うと、高校に送られた単元が、再び中学校に戻ってくることになります。
     (例・・・二次方程式の解の公式などが高校の教科書から帰ってきます。)
    
    しかし、授業時間はほとんど増えません。(泣)
    現行のカリキュラムを消化することでも公立学校は既に手一杯ですので、
    増えたところをどれだけ教えられるか、心配なところです。
    学力に余裕のあるクラスや生徒が、オプション的に学ぶ程度の物になるかも知れません。

    中学校の定期試験や、公立高校の入試問題が急に難しくなることはないと思います。




Q38,子どもは全く集中力がなく、勉強が全く出来ません。どうしたらいいでしょうか?


A38,集中力がなく、生活態度も良くないとなりますと、まずはご家庭での指導が必要です。
    小学生でしたら、勉強に限らず、箸の上げ下ろしから、鼻の噛み方まで
    親御さんの付きっきりの指導が必要です。

    学習指導となりますと、塾などの手助けも必要です。
    しかし、普通のお子さんが通われるようなクラス授業や、1対2,1対3程度の個別指導では、
    中々成果は上がらないと思います。
    家庭教師を毎日付けるか、1対1の個別指導を週に複数回受けさせる必要があります。
    (当然費用はかかります。高校入試までの数年で高級乗用車一台分ぐらいの出費を覚悟してください)

    ですが、そこまでの指導は、多くのご家庭では中々出来ないと思います。
    ここは、発想を変えてみましょう。 座学がどうしても苦手なお子さんでも、
    スポーツだとか趣味だとか、なにか夢中になれるものがあるはずです。
    得意な所を見つけ、伸ばすのも、親の務めでもあります。
   
    明るく素直で元気なお子さんでしたら、高校卒業までには、きっと自分の力で人生を切り拓くと思います。
    成長を見守る度量も、親には必要です。
   (高校は、出来れば全日制の学校を卒業させてやってください。のちのちの自信になりますので)




Q39,市販の教材だけで受験に受かりますか??


A39、それをやられると困ります。(笑)
   市販教材は価格を抑えるために、内容的には最低限のものが多いですね。
   特に小中学生向けのものは、そう感じます。
   学力に合った、いくつかの参考書・問題集を組み合わせて使う必要がありますが、
   子どもさんや親御さんにそのような見立てが出来るかどうか・・・。正直、難しいと思います。
   出来れば、専門家の助言を受けてください。お願いします。



Q40,高校生の息子が全く勉強をしません。


A40,本来高校生が最も勉強しなければならないのですが、
    各種の調査などを見ても、最も高校生が勉強していません。
    (その点、日本で一番勉強しているのは中学受験生かも知れません。
     全くおかしな話しですけど。)

    親の言うことも聞かない年頃ですし、高校生の通塾率は高くありません。
    それに、大学全入時代ですから、勉強の動機付けがないですよね。
     (金○○ッ○○○事件の頃とは全く違う世の中になったものです。)
    やはり、何かしら、強制しないと勉強しないのではないでしょうか。

    ところで先日、大学時代の恩師(60代後半)に会ったところ、政治家を含めて、
    日本人全体の幼稚化が進んで、最近の大学生はかつての高校生のようだと嘆いていました。
    ならば、今の高校生はかつての中学生です。ここは、下手に大人扱いしないで、
    親が尻を叩いてでも勉強させるしかないと思います。一度、本気の親子会議を開いてはいかがでしょうか。
    最近の学生は、案外素直に年長者の言うことに耳を傾けるとも、恩師は述べていましたよ。




Q41,就職先がありません。(大学生)


A41,困りました。就職しないことには転職も出来ません。
    日本の会社の99%は中小企業です。もう少し手を広げて探してみましょう。
    ベストな会社はないかもしれませんが、ベターな会社なら見つかると思います。
    
    あと、入ってしまった会社が、たとえ良くない会社だったとしても、3年ぐらいは頑張ってみてください。
    会社の中のこととか、人間関係のこととか、その業界のことなどを、いっそ潜入取材するぐらいのつもりで、
    取り組めば、頑張れるはずです。 一通りの仕事を覚え、
    角の立たない仕事の断り方だとか、嫌な先輩や良くない上司の扱い方まで極められれば、
    もうあなたは一人前です。 その経験を元に、いざ転職活動してみましょう!




Q42,浪人って、ありですか?


A42,だいたい、一昔前までは大学は浪人して入ったものです。
    それがここ最近、急に、現役、現役と強調されるようになりました。
    そもそも、人生に浪人はつきものです。大学浪人、仮面浪人、就職浪人、資格浪人、大陸浪人・・・。
    不本意な形で大学に入るより、1年間おもいっきり勉強して、納得した上で入った大学の方が、
    充実した学生生活を送れるというものです。 頑張ってみましょう。
    また、就職の際に不利になるようなこともないはずですよ。

    



Q43,塾に通わせた方がいいでしょうか?


A43,少し上の方でも書きましたけど、家で全く勉強しない子の割合が増えています。
    成績中位・上位層や中学高校生まで、自宅学習ゼロの子が出てきています。
    彼らに話を聞きますと、勉強するつもりはあるのだけど、体がついていかないと言います。
    (ここら辺に、最近の子の幼さというか、甘さがあるのだと思いますね。)

    塾に通う、家庭でも勉強する、そして受験に備えると言うより、
    家庭で勉強しない代わりに塾で勉強するという形で、塾を利用する割合が増えていると言えます。
    (親世代から見ますと)何だか、もったいない塾の使い方ですが、
    自宅学習ゼロ世代にとっては、これもありえる話しだと思います。



Q44,何か恐ろしいことが起こる気がします。


A44,恐ろしい災害と事故なら既に皆が経験しました。あなたが恐れているのは、何ですか。
    デフレによる日本経済の沈没ですか。欧州発世界恐慌ですか。
    それとも1000兆に達した国家債務危機ですか。
    あなたが想像するように、これからの日本は苦しいと思います。
    難しい学校を出ても希望の職に就けるかどうか、心配なところです。
    ですが、それらは、あなたが勉強をしないという理由には全くなりません。
    例え将来に希望がもてなくとも、今の怠惰を肯定することにはならないのです。
    今あなたがやれることは、勉強以外にありません。ならば、全力でやりましょう。

    どうですか、少しは勉強する気になりましたか。勉強や受験というものは、やってもやらなくても、
    後悔というものは常に付きまといます。ならば、やった上で、後悔しましょう。
    やらなかった後悔よりは、ずっと心地よいはずですよ。


 


Q45,どうしたら英語が話せるようになりますか?


A45,日本にいて、普通の学校生活を送る限り、英文法の勉強から始めるのが最も合理的です。
    仮定法過去完了までは不要ですが、高校1年レベルまでの単語とイディオムと英文法がしっかりと
    頭に入っていると、会話の学習がスムースに進みます。(それに学科の成績も上がります。)

    何故かと言いますと、私たちは日本国内にいる限り、
    英語漬けの生活を送ることは難しいと思います。(留学や英会話学校、お高いですよ・・・。)
    こういう状況では、文法理論や例文を多く身に付けた上で、
    割と大人(高校・大学生ぐらい)になってから、
    本格的に聞き取りと発音の練習するのが、上達の近道と言えます。
 
  (門前の小僧習わぬ経を読む、というのが理想ですが、お寺に住み込むわけにも行かないのと同じですね)



Q46,学校というところはなぜ行かなくてはならないのですか?


A46,正直なところ、勉強だけならば別なところで専門家に教わった方がいいと思います。
    では、学校とは何のためにあるのでしょうか。
    それは、人間関係について色々と学ぶ為にあるのだと思います。
    安全安心で至れり尽せりの無菌室もしくは高級旅館のような環境では人は育ちません。
    学校という所は、気の合う人、合わない人、良い先生、嫌な先生、苦手な科目、面倒なことなど、
    色々な人たちや物事と、何とか折り合いを付けていく訓練の場と思って下さい。

    それに、社会に出れば、実に色々なことがありますよ。学校などが温室に思えるぐらいです。
    そこで、「自分には合わないから」と、すぐに投げ出してしまっては、何にもなりません。
    学校であれ、塾であれ、会社であれ、自分なりに合わせて行こうという気概を持ってください。
    それにあなたが積極的に動けば、それに応えて、周りの人たちもきっと動くと思います。
    
    人間は社会的な生き物です。それは、人というものが、単に社会に合わせるだけではなく、
    社会に働きかけを行い、社会をチェンジさせることができる存在であることを意味しています。
    あなたが社会を変えることの出来るような大きな存在になることを期待しています。




Q47,1対1の指導を受ければ成績は上がりますか?


A47,クラス授業で成果が出ない場合は、個別指導に切り替えるという方が多いようです。
    1対1の授業ですと、生徒に合わせた指導を行いやすくなることは確かです。
    
    しかし、ご夫婦の関係を思い起こしてください。1対1で毎日暮らしていても、常にわかり合えるとは限りません。
    勉強も同じです。本人のやる気をどうにかして引き出さなければ、まず成果は上がりません。
    成績が悪いというのは、勉強の習慣がついていないということになります。
    いわば、生活習慣病です。そうした生活習慣を改めるのは、正直なところ、容易なことではありません。
    個別授業を毎日受けさすというのが理想ですが、1対1の指導はどうして授業料が高くなります。
    あとは、ご家庭の経済状況とのご相談ということになります。 




Q48,高校の勉強は、どうしてこんなに難しいのですか?


A48,中学までは義務教育内容ですので、高校との落差を感じる方も多いようです。
    中高一貫校でない場合は、中学校で少し背伸びして勉強しておくことが必要だと思います。

     特に英語は、自学自習できますので、公立中学の学習内容に甘んじることなく、
    英検などを利用して、いっぱい勉強してみてください。


    そもそも、高校の勉強というものは難しいのです。
    今では、希望者全員進学できますが、
    現在の年齢が、六十代、七十代ぐらいの方は、高校進学率は5割程度でした。
    高校に行きたくてもいけない人が、大勢いたのです。
    その人たちの分まで、頑張って勉強しなくてはなりませんよ。 
  
 





Q49,子どもがスマートフォンばかりやっています。


A49, 困りました。第三世代携帯電話の後に、こういうものが登場するとは思いもよりませんでした。
     送受信できる情報量も、それに費やす時間も手間も、ケータイの比ではないようです。
     困りました。現に、私たちも困っています。どうしたらいいでしょうか。
     何とかジョブズさんも、とんでもないものを発明してくれたものです。
     黒電話しかなかった時代が懐かしいです。

     やはり、ガラケーで十分ではないでしょうか。
     特にラ×ンは、よくないようですね。
     些細なことで、しばしば言い合いになっています。本当によくないです。

     追記
     私のケータイが壊れましたので、とうとうスマートフォンにしてみました。
     スマホを使ってみてわかった、取っておきの対策方法を、お教えします。

    <<通信量を2ギガバイトに制限してみてください。>>

     ゲーム・動画の再生は、大変困難になります。子どもは、2ギガで十分です。(大人もね)
                              (wi-fiがある・・・。何ですかそれ??)
                                   (2015年加筆)
     
     やはり、wi-fi等の、フリー接続があるので、通信制限も効果がないそうです。
     スマホの弱点は、消費電力の多さです。
     充電器を取り上げるとか、充電は一日一回などと、取り決めてはいかがでしょうか。(更に加筆)



Q50,子どもが、高校(大学)を卒業しても、就職しないでふらふらしています。


A50,すぐには正規雇用は見つからない時代です。
    一応、何かしらの形で、働いているのでしたら、あまり心配しないでください。
    最近は、色々とアルバイトを経験するうちに、いつの間にか就職、というケースも多いようです。
    少し、長い目で見守ってやってください。




Q51,塾や習い事は必要なのでしょうか?


A51,余り忙しすぎて、本人が嫌がるのも困りますが、
   習い事のメリットとしては、色々な環境に身を置くということが挙げられます。
   学校と家庭があれば十分という考え方もできますが、ともすれば、学校や家庭というのは、
   子どもにとって、脱出不能の閉鎖空間にもなってしまいます。
   
   家や学校が上手く機能していればよいのですが、常にベストな状態を維持できるとは限りません。
   そのとき、家と学校以外の、三番目に行くところがあれば、子どもは窒息しないですみます。
   塾や習い事は、子どもにとっての、一種の安全網と見ることもできます。
   
   また、親や学校の先生以外の色々な大人や指導者に触れることで、多様な価値観や考え方が身につきます。
   それは、人間が成長する上でも、必要なことではないでしょうか。




Q52,アベノミクスは成功しますか?


A52,残念ですが、おそらく、成功しないでしょう。
    人口が毎年数十万という単位で減少し、高齢化がこれだけ進んでいる上に、
    国際競争力も落ちてしまっては、経済成長は全く見込めません。
    
    ただ、大掛かりな経済成長は無理だとしても、
    デフレーションだけは何とか脱出して、これ以上、国内経済が縮小しないようにして欲しいとは、切に願います。
    そのためには、世の中にお金と仕事を回して、何とかして実体経済を動かしていく必要はあると思います。

    というのも、デフレ経済で一番傷つくのは、きちんと働く人、中でもこれから社会に出ようという若者たちです。
    それは、当学院の卒業生のためでもあります。





Q53,学力の格差は遺伝するのでしょうか?


A53,やはり、落ち着いて物事に取り組める環境があるのと、ないのとでは、変わってくると思います。
    家に、四六時中、借金取りが押しかけてきたり、怒号や悲鳴が飛び交っていたりしては、わかるものもわかりません。

    しかし、また、塾や家庭教師に、お金さえ払えば、勉強ができるというわけでもありません。
    ここらへんが、難しいところです。
    
    やはり、ご家庭や親御さんに、知識、ひいては知性を持つことは大事なんだという姿勢といいますか、
    雰囲気のようなものがあると、子どもの興味・関心・意欲は自然に高まります。
    そういう子どもほど、学習習慣が早く身につくといえます。
    
    ただ、こういった知的な雰囲気というものは、一朝一夕にはできませんし、
    お金で買えるというものではありません。
    親から子へ、ある程度は、「遺伝」すると考えても良いと思います。(ただし、「ある程度」です。)




Q54,大学受験英語など、学ぶ必要があるのですか?


A54,大学で本格的に勉強するには、たっぷりと英文読解をやらなくてはなりません。
    原書で、思想や哲学の本を読めるぐらいの読解力を身につけなくてはなりませんよ。
    それには、受験英語が一番です。私も、高校時代はサマセット・モームの文章を散々読まされました。

    受験英語は、就職して役に立つ英語とは、また別物であるのも確かです。
    ビジネス英語は、また勉強すればいいと思います。
    受験英語ができていると、結構スムースに勉強できると思いますよ。
    けっして、無駄にはなっていません。

    あえて言えば、受験英語の欠点は、聞き取りと作文がすくないという点です。
    試験という性格上、英語で小論文を書かせたり、英語で面接するほど、大学教員は暇ではありません。
    やはり読解と文法問題中心にならざる得ません。これは、仕方のないことです。

    「私は、グローバル企業に入って、世界に羽ばたきたい」というのであれば、
    高校の頃から、作文と聞き取り(出来れば発音まで)を、良くやっておきましょう。
    〈高校生には、フェイスブックを英語で書くことをおすすめしています。
     それに、スカイプなどを利用して、外国の方と交流すれば、ただで勉強できますよ。〉





Q55,推薦入学は、良くないんでしょうか?


A55,ストレートに言います。良くないです。 圧倒的に勉強量が足りなくなりますから。  
    最低限の知識がないと、勉強というものは進みませんよ。
    例えば、国際政治学の授業で、キューバやベルリンの位置すら学生が知らなかったら、
    授業もなにも、成立しません。

    知識を蓄積するには、若い頃からの受験勉強が一番なのですが、
    一般入試を経て、高校・大学と進む子は、随分少なくなりました。
    そもそもが、人口減少社会ですので、高校も大学も(そして塾も)、建て過ぎて、余まっているくらいです。
    定員を早いうちから埋めてしまわないと、学校経営が成り立たなくなりますから、
    推薦入試が増加するのは、止めようがないですね。

    受験勉強が緩和された分、何か別の勉強をして欲しいところですが、
    なかなか、そういう方向に行かないのが実情です。困りました。





Q56,高校進学のためには、ボランティアや生徒会をやったほうがいいのですか?


A56,内申書のために、やりたくもない活動をするほど、おかしな話はありません。
    やりたいひとがやればいいのです。嫌々やられては、かえって迷惑ですよ。
    そもそも、内申書の特記事項など、せいぜい一点か二点です。
    内申書を良くしたいのなら、余計なことを考えないで、素直に勉強しましょう。



Q57,いじめを防ぐにはどうしたらいいですか?


A57,クラスというものをひとつの世界に、生徒個人を国家に例えますと、いじめというのは、
    「世界」の中で孤立してしまう場合に、多く発生します。
    
    武道や学力をきたえ、大国となって、独立不羈(モンロー主義)を貫くというのも手ですが、
    そこまでの人物にはなかなかなれないでしょう。
    孤立を防ぐには、やはり、同盟国が必要です。気の合う、信頼できる、よい友達を一人でも多く作る。
    そうすれば、一種の集団安全保障の体制が出来ますので、他の陣営からの攻撃を防ぐことが出来ます。

    ただ、集団の中には、対等でない関係もあります。(むしろその方が多いようです)
    こういう関係は、よろしくないですね。
    一見したところ、仲がよさそうに見えて、実はいじめが発生していたり、
    また集団内の抑圧を移譲させようとして、他の子をいじめ始めます。
 
    西ヨーロッパのような、国際関係が作れるといいのですが・・・。
    つまり、出来るだけ対等な関係で付き合えるような、友達が欲しいですね。
    そうした友達関係が、クラス全体に広まっていると、いじめは起こらないと思います。



Q58,公務員試験に受かるにはどうすればいいですか。


A58,日本経済が悪性のデフレーションに陥って、十余年。非正規雇用とブラック企業が増えるにつれ、
    随一のまともな勤務先として、公務員人気は高まる一方です。大変な倍率のようです。
    一次は筆記試験、二次は論文と面接という場合が多いようです。

    高卒初級であっても、そこそこの大学に一般入試で入るより難しいと思います。
    (しかも初級の場合は、年齢制限があって何回も受けられません)
    
    大卒の行政職の場合は、年齢制限は緩いのですが、倍率がたいへん高いです。
    複数回受けることは、覚悟してください。民間企業に勤めつつ、土日に勉強して受ける人も多いです。
    長い戦いになります。諦めないで頑張ってください。




Q59,今人気の職業は何ですか?


A59,当学院の卒業生の進路を見ますと、
    看護・薬学なんかは相変わらず人気がありますね。(男女問わず)
    看護は、4大に進む子が多いです。
    介護系にもだいぶ多く進学しました(大学・専門)が、離職率は高いそうです。
    保育(短大・専門)も人気があります。

    文系大学に進んだ子は、銀行・金融関係が多いですね(特に女子)。
    他は、流通・サービス業が多いところでしょうか。

    高校を出て、正規雇用についたのは少ないです。
    飲食・サービス業・運輸業で、アルバイトをしながら・・・という子が多いです。
    製造業につく子は、ほとんどいません。




Q60,英語も数学も歴史も理科も、勉強したところで、将来の役に立つのですか?


A60,困りました。そういう質問は、一通りの勉強をした後からして欲しいのですが、
    最近は、小学生でも、平気でそういうことを聞いてきます。
    世の中に、反知性主義が蔓延しています。よくない傾向です。
  
    知識を持つことで、それが実際に役に立つかどうかは別して、
    それを持たない人よりも、思慮が深くなります。
    同じ物事に接しても、色々なことを知っている分、多面的な思考方法が取れるわけです。

    その思考の積み重ねで、知性というものが磨かれます。
    知性を持つと、他人の存在を慮ることができます。

    他人の立場、ひいては他国の考え方まで想像できるようになれれば、
    すぐに切れたり、なじったり、殴ったりは出来なくなるはずです。
    つまり、冷静な大人になることができます。
    それは、人として素晴らしいことではないでしょうか。

    勉強とは、難しい学校に入る手段であるという側面は、否定できません。
    でも、知ることを通して、知性や人格を磨いていくというのが、
    勉強の本当の意味ではないでしょうか。




Q61,塾に通えば、頭はよくなりますか?


A61,大変難しく、なおかつ根本的な質問だと思います。
   この場合、、頭と成績をいったん分離して考えたいと思います。

   人はみな、頭を持っています。そしてそれを動かすことによって、学業成績がよくなります。
   つまり、頭というものが先にあって、成績はそれを作動させた結果といえます。
   頭というものが、「本質」だとすれば、成績はその作動結果、つまり「現象」です。

   学習塾に通えば、本人のやる気のあるなしにかかわらず、頭を動かすことになります。
   週何時間かでも、塾に通っていない頃よりかは、多く勉強する、
   あるいは、勉強させられることにより、色々なことを学習する。
   その積み重ねが、テストの点数や成績という「現象」になってあらわれてきます。
 
 
   この仕事を長くやっていると、いろいろな生徒がいます。
   一生懸命勉強を教えて、また本人も勉強して、難しい学校に入った子がいました。
   学習塾としては、「よくやった」といえます。
   しかしその子は、折角入った学校の授業についてゆけず、1年も経たずに落第寸前に至りました。
   こういう場合、「ああ、あの子は(あの学校でうまくやっていけるほど)頭はよくなかったのだ」
   ということになります。


   また逆に、ぜんぜん学業成績がよくなくても、よい頭を持っている子というのもいます。
   こういう子は、学習塾で少し頭を動かしてやれば、成績は一気に上がります。
   こういう場合は、「ああ、あの子は、そもそも頭は悪くなかった」ということになります。

   つまり、学習塾では、頭を作動させることはできても、
   その「本質」まで、よくすることができるかは、正直なところ自信がありません。
   控えめに言いますと、学習塾にできることは、頭の作動状況を向上させることどまりだと思います。

   では、頭というものは、何時出来上がるのか。
   先天的なものなのか、後天的なものなのか。後天的なものだとしたら、何歳ごろまでに決まるのか。
   親や環境や学習内容が、決定するのか、しないのか、
   いろいろな仮説はあるようですが、この件に関しては、私どもの範疇におえるような問題ではありません。

   とりあえず、お預かりしたお子様の頭を、なるべく多く使わせること。
   それが、学習塾の第一の仕事であると思い、日々職務に精励しております。

 



Q62,本当に英語をしゃべるにはどうすればいいのですか??


A62,基本例文を1000文ぐらい暗記してみましょう。
    初期の頃の英会話は、頭の中で、ひとつひとつ作文していては、間に合いません。
    状況に応じて、覚えた例文の中から瞬時に、合う例文を思い出してください。
    あとは、主語や目的語を変えるだけで、最低限の意思をつたえることができるはずです。
    何事も最初のうちは、模倣や丸暗記です。

    
    


Q63,私には夢とか、やりたいことがありません。探したほうがいいでしょうか??


A63,身の回りで、夢だとか、自分探しをしていて、よい結果になったという人を、あまり知りません。
    (くれぐれも、本屋に積んであるような自己啓発本を信じてはいけません。)
    
    今の時代、学校をきちんと出て、そこそこの会社で働けて、職場の人や近所の人と折り合えて、
    ある程度自立した生活が営めれば、それで十分ですよ。
    それ以上、何を望むのですか?
    何時までも、夢を見たり、自分探しをしていると、転落人生に陥り、近い将来たいへんなことになりますよ。
    それぐらい、現在のデフレーション経済というものは恐ろしいのです。
    やりたいことをやって生きていられる人など、ほとんどいません。



Q64,今通っている大学では、本当にやりたいことが出来ないような気がします。


A64,偏差値やブランド名だけで、大学を選ぶ方が多いので、こういう質問は多いですね。
    まず、あなたは何を勉強したいのか、大学名よりも、学問の種類、つまり学部と学科、大学教員の面々をよく調べ、
    よく考えた上で、大学を選んで欲しいところです。
    
    いったん大学に入ってしまっても、やり直しは、まだ出来ます。 
    本当に満足した上で、大学生活を終えたいのならば、転部、転科、場合によっては、
    転学を考えてみてください。但し、費用と時間はかかります。 
    また、あまりにロスタイムが多いと、就職活動にも関わってきます。(人生においてのリスクが高まります。↑参照)
    よくよく考えた上で、後悔のない学生生活を送ってください。  



Q65,ひとり親です。


A65,ご苦労なさっていますね。大切にお育てになられているようです。
    ただ、ご家族が他にいらっしゃらない場合、どうしても、親子関係が濃密に成りすぎてしまうという心配があります。
    (例えば、親子で喧嘩になったとき、割って入ってくれる人がいないということは、
    親御さんにとっても、子どもさんにとっても、実に不幸なことです。)
    お子さんは、お子さんの人生を歩まれているのですから、適度な距離を保つことが必要です。
    親戚の人、ご近所の人、習い事の先生など、なるべく多くの大人を間に入れて、
    チャンネルを増やしてあげてください。そうすれば、よろめいたときに、いろんな人が助けてくれるはずです。
    お子さんは自分の人生を自分の足で、歩いていけるようになりますよ。





Q66,うちの子どものやるきのボタンはどこにあるのでしょうか?


A66,多分、ないのでは・・・。そんな便利なボタンやスイッチがあれば苦労しません。
    子どもとはいえ、ひとりの人間を内面から変えるのは容易なことではありませんよ。

    私も、夏目漱石の「三四郎」に出てくる、ひげの男のように、
    いろんな人の人生を刺激してみたいと思いますが、なかなかそういうことはありません。
    (細胞とはいえ、外部からの刺激で容易に変わることはないようですから・・・)

    親や教師がいくら言っても、大半の子どもは・・・・。
    ですから、小さな頃から、学習習慣をつけることが大切なのです。
    学習習慣は、まず形から、作っていくしかありません。


    もっとも、思春期の頃に、大きく成長する子も、結構いらっしゃいます。(中3や高2あたりで)
    この時期に、勉強に目ざめる子もいますよ。
    でも、勉強してこなかった子は、自分の無学に呆然としてしまいます。
    (「俺が悪いんじゃない、俺の頭が悪いことが悪いのだ」とか、
     「(今まで勉強させてこなかった)親の責任だ」などと、嘆いています。)
    だから、「気づいたときには、遅かった・・・」と、諦めてしまうことにならないように、
    勉強は、幼い頃から、少しずつ、やる気のあるなしに関わらず、最低限の形は、やらせなくてはなりません。




Q67,学校の課題・提出物が多すぎて困っています。


A67,遊ばせないためなんでしょうね。中学校では、実に大量の課題が出ています。
    まず、提出物に優先順位をつける。次に時間を配分する。そして計画通り実行する。
    きちんと期限内に提出する。
    計画、配分、実行、点検。
    デスクワーク、オフィスワークに限らず、社会に出て、どんな仕事をする上でも、
    「段取り力」というのは必要です。
    これも一種の職業訓練です。がんばってください。    




Q68,私立の中学に通わせたほうがいいでしょうか?


A68,難しい質問ですね。
    一応、私立学校は、入学試験がありますので、
    色々なお子さんが集まる公立中学より、勉強も部活動も、やりやすいということはいえるでしょう。
    いじめや学級崩壊などのリスクも、やや少ないのではないでしょうか。
    ただ、教育は投資対象ではありません。お金をかければ、どうにかなるという類の問題でないことも、確かです。
    よーく、お子さんの性格を考え、どこに伸びしろがある子なのかを、見極めることが必要ですね。


    


Q69,結果にコミットしない学習塾に通わせる意味があるのですか?


A69,これは手厳しい意見ですね。どうもすいません。力不足です。
    まあ、少し落ちついて、ここで学習塾に通わせなかった場合を想定してみましょう。

    学校の勉強が分からない。分からないところが分からない。
    しかし、親御さんは忙しい。学校の先生はもっと忙しい。誰に聞いたらいいかも分からない。
    こういう状況だと、お子さんは、少し可愛そうですね。

    でも、学習塾に通えば、塾の先生が、一生懸命教えてくれるはずです。
    試験前などは、夜遅くまででも。
    分からなかった勉強が、少しは分かるようになった。(少しだけ)点数が上がった。
    一生懸命教えてくれた・・・。こういう経験は、人を育てていくと思うのです。

    偏差値や成績評定や、志望校などの、明確な数字にはならなくても、
    大人にいろいろと面倒を見てもらったという経験は貴重だと思います。
    子どもというのは、周りの大人が育てなければ、育たないものです。
    
    親以外の大人としゃべったことがない、
    先生と名のつくものに、親切にしてもらった経験がただの一度もない、というような人生より、
    少しだけ、豊かな人生を送れると思うのですが・・・。






Q70,大学に通えば、いい仕事に就けますか?


Q70,なかなか難しいですね。
    以前は、大卒者というと、クーラーの効いたオフィスに、白いワイシャツを着て・・・
    というような感じだったのですが、それは50年も前の話です。
    
    都内の大学進学率は7割にもなっていますから、よほどの大企業本社の正社員か、
    公務員(行政職)か、専門職にでもならない限り、
    みんな地を這うような仕事と生活をしていますよ。

    それに今後のIT化が進めば、オフィスワークの仕事の半分がなくなるなどという、
    悲観的な予測もあります。

    それでは、大学なんか行っても、仕方がないじゃないかと思われるかもしれません。
    でも、あえて言いますと、這い方が違ってくるのだと思います。

    四年間も余計に勉強することで、社会や企業や世の中に対する見方が、変わってきますよ。 
    きちんと学問に触れることで、
    現代とはいかなる時代か、だとか、
    社会や経済の仕組みがどうなっているのか等々、自分なりの考えを持つことが出来るはずです。
    そうなれば、自分や社会や「うちの会社」を、すこしだけ客観的に見ることが出来ます。

    そういう教養が入っている人は、
    そうでない人よりも、「自由」であると思えるのですが・・・。
    「働くには余計な理屈はいらないよ」などといわないで、少し勉強してみてください。




Q71,大学の学費はどうしてこんなに高くなったのですか?


A71, 初年度にかかる費用は、国公立で約80万円(理系文系問わず)
     私大ですと、文系で120万円、理系だと180万円というのが相場です。
     
     昔の私大は、定員以上に学生をたくさん入れて、
     「(授業料だけ払ったら)授業に出て来るな(そもそも教室も先生も足りないんだ)」
     「(散々遊んだら)年度末の試験だけ受けろ(すぐに卒業させてやる)」なんていう、
     出鱈目が通りましたから、その分、安く済んだのでしょうね・・・。(昔話です)
 
     いまは、どこの大学も、少人数教育に力を入れていて、どうしてもお金がかかるのです。
     国立もずいぶん高くなりましよ。
     
     アメリカの大学のように年間で数百万円、なんてことにならないよう、
     公的支出を増やしてもらうしか、解決方法はないですね。

     奨学金という名の教育ローンは、色々と貸してくれるはずです。
     調べてみてください。ただし、借りすぎ注意です。





Q72,朝食を食べれば、成績が上がりますか??


A72,三度三度の食事をきちんと召し上がるような家庭のお子さんは、
    規則正しい生活をしているはずです。
    そういう家庭に育ったお子さんは、毎日きちんと勉強するだろうから、
    成績もいいというわけで、決して朝食が成績を良くするわけではありません。

    かく言う私も、お腹が空いているほうが集中できるので、中学の頃からずっと一日二食です(昼・夜)。
    これは、個人の好みの問題ですね。
    そもそも近代以前の社会では、一日二食だったそうです。(日本は、朝・夕、西洋は昼・夕)
    食べ物自体が含んでいる栄養素は格段に増えていますから、一日三食は取りすぎですよ。(個人的見解です)




Q73,2020年からの大学入試はどう変わるんですか?


A73,大学入試センター試験を廃止して、基礎的学力を問う試験を年に数回実施するそうです。
    その試験結果プラス個々の大学の入学試験で、合否を判定するようになると思われます。
     また、従来の知識偏重を改め、応用力、発想力を測る試験にするということになっています。
    
    しかし有名私大などは、数千人からの受験生がいますから、
    いちいち、小論文を書かせたり、面接やプレゼンテーションをやっていたら、
    入学試験は何時まで経っても、終わりませんね。(忙しすぎて、大学の先生が倒れてしまいます。)
    従来どおりのペーパーテスト以外に、試験のやりようはないでしょうね。

    ただ、今までの科目の範囲を超えて出題されることはあるようです。
    日本史+古文とか、地理+地学とか、数学+物理とか、生物+化学とか、
    現代文(評論)+現代社会とか、英語+世界史とか、・・・。
    幅広い知識を身につけることは、かえって必要になるかもしれません。・・・こういう試験は出ないようです〈2019年加筆〉


追伸 何だか混迷していて、二転三転しているようです。結局、どうなったんでしたっけ? (2017加筆)


複数回実施も、 記述式も、民間試験の導入もやめるようです。結局大して変わらないような気がします〈2019年加筆〉


Q74,びりギャルです。


A74,すいません。まだあの本読んでいないんです。いずれ読んだら、感想を書きたいと思います。


   追記
   見ても読んでもないのですが、あらすじを聞きますと、主人公は有名女子校の出身だそうで、
   小六のときまでは、学力は低くなかったのでしょうね。
   どうもご家庭に色々と問題があったようで、以後、勉強が手につかなくなってしまったようです。
   進学を控え、一念発起したもの思われます。したがって、いわば「偽装びりギャル」ということになりましょうか・・・。





Q75,暗記科目が苦手です。


A75,大まかに言って、学問には2つの系統があります。
    数学や物理のように、法則や公式に当てはめて考える科目と、
    社会のように様々な知識を集積する科目です。

    歴史にしろ地理にしろ、何かしらの因果関係で、そうなっているわけですから、
    色々と系統立てて考えることが出来れば、もっと勉強は面白くなると思うのですが・・・。

    なかなか、そこまで興味をかきたててくれるような先生も本も少ないのが実情です。
    なるべく、因果関係をイメージしながら、勉強してみてください。
    先生になったつもりで、自分で自分に教えていくと、結構覚えられますよ。







Q76,どうやったらコミュニケーション能力は高まりますか?


A76,ほとんどの人が、第三次産業=対人サービス業に従事する世の中ですから、
    口下手で不器用な人ほど、住みづらいと感じることも多いようですね。

    とにかく、若い頃から、いろんな人と話すことが大切です。
    同世代ではなく、もっと年上の人たちと話すことで、会話力はきたえられます。
      (お酒が飲める年齢ならば、夜の大衆酒場に行ってみましょう)

    それが厳しいのならば、まずは年下、例えば親戚のお子さんなどと話すことからはじめてみてください。
    (場合によっては、高齢者も有効です。是非、お年寄りの話し相手になってください。
     特に、認●症のお年寄りこそ、話し相手には最適です!!)
    上手く話さなくてよいのです。他愛のない会話、世間話をなるべく長くしてみましょう。





 Q77,一番気をつけなければならない学年はいつですか?


 A77,以前は、中学2年生、なかでも夏休みを気をつけろ、といわれましたが、
     最近は、低年齢化してきて、中学1年生がもっとも、気をつけなければならないと思います。
     生活が一気に乱れて、勉強がさっぱり分からなくなるというケースも多いです。
     勉強に限らず、大きく身を持ち崩すケースもあります。
     また、いじめや非行等の問題行動も中学1年生の頃から、いきなり最大限に頻発しているようです。(いわゆる中1ギャップ)
       (いじめに関しては、加害者にも被害者にもなりえます。)
       (個々の生徒の成長度合いに、もっともばらつきが出る年代なので、支配・被支配の関係が出やすいのです。)

     
     12歳から13歳ごろというのは、悪さ加減」が、一番分からない年頃のようです。
     さらに、中学校は、小学校に比べ、格段に拘束時間が長く、交際範囲も広がるので、
     「悪」が増長する環境としてはまさしく、最悪といえます。中学校とはきわめて苛酷な環境なのです。
     これも、人生の試練といえましょう。
     
     また逆に、この嵐の一年を乗り切ると、勉強面も生活面もだいたい、自分で工夫して、乗り越えていけると思います。
     親御さんとしては、特に生活面を見守ってあげてください。この一年が勝負といえます。

      やさしく見守るとともに、生活面はきちんと管理してあげましょう。



  Q78,大学をやめたいです。

   A78,折角入ったのに、もったいないですね。
       やめたあと、どうします。何かやりたいこと、働きたい会社など、ありますか。
       なにか、やりたいことがあればいいのですが、大学中退=ニート、引きこもりというケースも多いのです。
       十分気をつけてください。

       ・・・・・・・・・・
       こういう相談は多いですね。大学全入時代ですから、学ぶ適性といいますか、姿勢もないまま、
       何も考えずに、入れる大学に入ってしまう。すると、入った後から、悩まれる場合が多いです。
       よーく、自分の将来を考えましょう。若いうちは、いろいろと悩むものです。

       

Q79,子どもが不登校です。


A79,他人より少し頭が良くて、少し繊細な感受性をお持ちのお子さんにとって、
    学校での集団生活というものは、かなり過酷なのでしょうね。
    非常に暴力的な環境のように感じるそうです。(特に中学校)
    
    無理に登校をうながさないというのが、最近の対処法ですね。
    ただ、この場合ですと、社会との接点が切れてしまいます。(ネットづけの昼夜逆転、寝たきり少年少女になります)
    勉強も遅れてしまいますし、コミュニケーション力が育ちません。
    フリースクールであるとか、事情をよく伝えたうえで学習塾などに通わせてみましょう。
    思わぬ才能が開花するかもしれません。
    そうして、心と体を元気にしたうえで、高校であるとか、大学で、再スタートを切れるように準備を進めてみてはいかがでしょうか。




Q80,子どもに反抗期がありません。



A80,反抗というものは、強いものに対して行うものです。
    最近は、親子の関係が緩く、「友達親子」のような関係が増えているので、第二反抗期がないお子さんも多いようです。
    反抗期がないと、親としては楽なのですが、中には自立が遅れるという指摘もあるようです。
    そのまま、バラサイトシングルになるかもしれません。

    また、逆に激しい反抗をする場合は、親御さんが少し弱くなってみましょう。
    手っ取り早く仮病を使って、「もう、あなたの面倒がみられなくなりそう」などといってみるのも手です。
    反抗心が、自立心へと変わっていくと思います。
    
    どちらのケースも、バランスが難しいですね。「子育ては最大の博打」だなどと、よく言われています。




Q81,最近の大学はどうなんでしょうか


A81,よく言われることですが、学力低下が著しいそうです。
    最近の卒業論文は、かつての教養課程のリポート、
    修士論文が、かつての卒業論文に相当するそうです。

    というのも、現在40過ぎの方々は、同窓生が200万人もいましたが、
    最近は120万人しかいません。(あと数年で18歳人口は100万人台になります)
    
    大学も定員を減らせばいいのでしょうが、特に私立大学は経営的に、学生を減らすことは出来ないといいます。
     (定員を減らすならば、学費を二倍にしないとつぶれてしまうといわれています。)
    1992年の偏差値70と、2015年の偏差値70とでは、中身が違うのでしょうね。

    どうしましょう。海外の大学にでも行きますか・・・。
    まあ、どんな大学でもきちんと勉強している学生と、熱心な先生はいるはずです。
    そういう講義やゼミナールなど選んで、勉強してみるというのも出来ますよ。
    集団は集団です。あなたが好きな勉強をたくさんやることが出来れば、いい大学生活だったということになります。





Q82,英会話が出来る気がしません。



A82,しばしばあることですが、頭のいい人ほど、英会話に自信がないそうです。
   頭のいい人は、常に難しいことを、多岐の語彙を使って全力で考えています。
   だから、それらを英語に変換しようと思うのでしょうね。

   しかし、いきなり、「新大統領の経済政策で内需関連産業はどうなるのか」とか、
   「中国のアフリカ進出に関して、日本の援助外交はどうあるべきか」とか、
   「後期近代における世界存在の可否について」などを、
   英語で討論するわけではありません。

   誰でも最初は「今日の食事は少し塩辛かった」とか「空港行きのバスはどれですか」
   「すいません、1511号室ですが、シャワーのお湯が出ません」などと
   馬鹿みたいなことから、会話を始めなくてはなりません。

   まず、頭のレベルを小学生低学年レベルに落とし、馬鹿みたいな会話の練習から始めてください。




Q83,もう勉強したくありません。(中学生)



A83,困りました。日本の高校進学率は98パーセントぐらいです。あと三年は勉強しなくてはなりません。
    しかもヨーロッパとは違い、日本は明治維新と戦後改革、その後の経済成長で、大きく社会が変わり、
    階級社会ではなくなりましたので(一億総中流)、
    大部分の中学生が、普通科の高校に進学します。(普通科は大学進学を前提としています)
    そうなると、また物理だとか、化学だとか、数学だの、古典だのと、ますますま難しい勉強を、
    あと三年もやらなくてはなりません。がんばりましょう。

    どうしてもいやだ、早く社会に出たい(勉強するより働いているほうが楽だ)、
    という場合には、職業科の高校があります。
    料理とか、機械とか、鉄道とか、園芸、看護、農林などの学科は、実習中心ですので、
    サイン・コサイン・タンジェントなどは、あまりやりません(最低限は履修します)。
    自分の職業適性が、今から分かれば、そういう学科に進むことも可能です。
    よく、学校見学などをして見極めてください。
      (特に先生や先輩方のモティベーションを見に行ってください。)

    まあ、また、普通科で三年我慢しているうちに、違う側面が見つかるということもあります。
    その後で、専門学校などに進学するというのも、十分ありえます。みなさん、よく考えてください。





Q84,「下剋上受験」ってありですか?



A84,物語を要約しますと、小五のときの偏差値が41の女の子が、親御さんともども努力して
    難関中学を目指すというものです。
    第一志望は難しかったようですが、第二志望の中学に見事合格し、今は元気に通っているそうです。

    いろいろと、お話したいことがありますが、
    まずはこの偏差値41という数字ですね。
    女の子が受けたのは、中学受験用のかなり母集団が高い試験だったようで、
    こういう試験を何の準備もなしに受けますと、大変な数字になります。
     
    というのも、小学校の成績がまあまあでも、中学受験用の算数、特に特殊算は手も足も出ないです(学校ではやりませんので)。
    大抵壊滅します。まあそこから、本格的な受験勉強が始まることになります。
    幸い女の子は勉強熱心なようですし、今まで勉強してこなかった分、成績は順調に上がっていくことになるようです。

    また中学入試の偏差値が40台前半でも、高校入試の偏差値ですと55ぐらいはあるのではないでしょうか。
    (高校入試は中三のほぼ全員が対象となりますので、比較的高めに出ます)

    親御さんの努力もあり、難関中学に合格します。
    女の子は私立に通えば伸びるタイプでしょうね。

    さてさて、では私立に通わせられないような親御さんや、元々私立の学校がないような地域の場合はどうしましょう。
    まずは公立中学に進学します。そこから成績を上げて、公立高校に行けばいいのです。
    難関大学に入るには私立の中高一貫校に入らなければならないというわけではありません。
    どこに伸びしろがあるのか、お子さんの特質を見極めてください。
    (親の意向で無理に無理を重ねて私立に入って、その後、大墜落するというケースも多いです・・悲惨ですよ・・
    何のために高いお金を出して、私立に入ったのか、分からないということになります・・家庭内不和になります・・びりギャルになります)

    あと一言、大学を出ても、大していいことないですよ・・・。
    まあこういう台詞も、大学を出てないと言えないことですけど。
    まあまあ明るく元気に、ちゃんとした大人に育つというのが、親の変わらぬ願いです。
    (そのひとつのケースが、この親子の場合、中学受験だったということになるのでしょうね。)

    しかしこの下剋上というタイトルもどうなのでしょうか。
    アンダーミドルはずっとアンダーミドル、それを突破するのには、親子ともども尋常ならざる努力が必要ということなのでしょうか。
    しかしこれだと、まるで日本は階級社会になったと言わんばかりです。
    まだそこまで、固定化していない、いや固定化させてはいけないというのが、私どもの願いでもあります。
    (鶴ならば何処からでも飛び立てるような社会にしなくてはなりません)

    取り留めのない話になりましたが、ここでおしまいにします。




Q85,低学力ですが、何か問題ありますか??


A85,最近の特徴として、元気のない子が増えたと思います。
    以前は、いわゆる「出来ない子」というのは、少し活発で、時々悪さもするけど、根はいい奴で、
    学業以外の課題を与えると、生き生きとするような子が多かったです。

    しかし最近は、勉強できない、しゃべれない、何もやろうとしない、
     趣味、特技なし、友達いない、家事出来ない、運動もしないしやらないし、アルバイトもダメ、・・・
         ・・・そういう無気力、無力なお子さんが増えたような気がします。

    最近流行の言葉を使いますと、「自己肯定感」が低いのでしょうね。
    人間として、成長する機会を逸してしまったような子が増えたと感じます。
    勉強など出来なくてもかまいませんが、学校を卒業したあと、一社会人としてやっていけるか、
    大変心配です。

    もちろん、出来る子のなかにも、コミュニケーション能力が低い子も多いですが、
    彼らはまだ勉強という武器がありますから・・・。

    なんといいますか、幼いうちから、色々な体験をさせて、得意な分野を育てることが出来れば、
    何かしら自信につながるし、友達も出来るはずです。
    そういう機会を増やしていきたいものです。




Q86,アクティブラーニングって何ですか??


A86,調べ学習のようなものです。問題意識を持って、色々と調べて、人前で発表する。
    自発性が大事だから、アクティブということなのでしょう。

    でも、これって、「ゆとり学習」の焼き直しですよね。
    日本の教育は、知識偏重の中国的な試験勉強(科挙のような)と、アメリカ式の実学重視(プラグマティズム)との間で、
    揺れ動いているのです。
   
    どっちがいいというわけでもないんですよ。できれば両方身につけてください。
    知識があって、アクティブなら、鬼に金棒です。





Q87,最近の入試はどうなっていますか???



A87,恐ろしいことですが、一般入試というものが急速になくなりつつあります。
    その分、小論文だとか、面接重視の学校が本当に増えています。
    受験生の人格・能力を多面的に評価するようになっています。
    勉強も大事ですが、何かもうひとつ、優れたところ、得意なところ、人に誇れるところを磨いてください。
    そういうところが、本人の自信につながりますし、自己PRにもなります。





Q88,うちの子どもは勉強が極端に苦手のようです。

A88,落ち着きがない、計算がどうしても出来ない、漢字が何回やっても覚えられない・・・。
    そういうお子さんは結構いらっしゃいます。
    大体、一割程度が、そのような一種の学習障害気味であるとの報告もあります。
    (最近のドラマを見まして、黒柳徹子さんも越路吹雪さんにもその傾向が見られます)

    そういうお子さんでも、小学校高学年になるにつれ、
    徐々に、落ち着いてきて、中学校に上がる頃には、得意とまでは行かなくても、
    なんとなく、ついていける程度にはなるようです。

    つまり、勉強以外のところで、フォローしていくようになるのですね。

    一番良くないのは、親御さんが、毎日毎日ガミガミガミガミと指導して,お子さんの自信と自尊心を失わせることです。
    そうなると子どもさんは元気をなくしてしまいます。〈最近は教育虐待というみたいです。〉
    人間力がなくなると、何もできなくなってしまいます。
    (黒柳さんのお母さんも、吹雪さんのお父様もそういうところが良くわかっていて、
    子どもさんの欠点を嘆くより、良いところを伸ばしていかれました。親の鑑ですね。)

    悪いところばかりを見ないで、良いところを見てあげてください。
    子どもはみな、成長する力を秘めているはずです。

    なお、学習塾等に通わせる場合は、塾の先生によく相談してください。
    個性を伸ばす指導ができる学習塾か、よく見極める必要がありますの。
    正直、そういう塾は限られると思います。よく探してください。


    

Q89.日本の学校のどこがダメなんでしょう?

A89、クラス授業だと思います。一クラスの人数が多すぎて、どうしても一方通行の一斉授業になってしまいます。
    ひとりひとりに目が届かないうえに、固定的なクラスは密室にもなり、時にはいじめの温床にもなります。
    授業が画一的だと、試験もペーパーテスト中心の画一的な物差しになります。
     考える力が、育たないですよね。

    大学に入ると、いきなり変わるのですが、小中高と、なにしろ画一的な授業しか受けていないので、
    いきなり、クリエーティブになれ、もっと考えろ、誰か問題提起して、などと教授に言われても、
    多くの学生がどうしたらいいのか、わからないといいます。

    もうすこし、若いころから、対話型・討論型・問題発見型の授業を増やすべきだとは思いますが、
    それをするには、クラスを細かくしなくてはなりません。
    それには先生が足りないのです。つまり教育予算が少ないのです。

    この国の財政状況を考えると、この先予算が大きく増える見込みはないですね。
    小中高は、この先もずっと満員電車みたいな授業ですねえ。
    子どもはみな、成長する力を秘めているのですが、このままでは伸ばせないです。〈涙〉

 

 

Q90,ゲーム中毒になりました。

A90、多いですね。最近のゲームは実によくできています。私ですら、スマホでパズルゲームをやってしまいますもの。

    というのも、理系の学校を出たまあまあの学生が、こぞってゲームアプリの会社に就職しています。

    そこでは、人をいかに中毒にさせて、大量課金させるか、日々知恵を絞っていますね。

     免疫がない中高生など、イチコロです。

    なにか他に趣味を持たせてみませんか。

    中毒性のある趣味としては、犬や猫を飼うとか、植物を育てるとか、ラーメン食べ歩きなどがあげられます。

    これらの趣味は四六時中やるというわけにはいきません。猫は大抵寝ていますし、夜になったら植物は育ちません。

    ラーメンも一日二杯が限度です。こういう趣味を持たせてみましょう。できれば、スマホに出会う前に。

 

Q91,コロナの影響はあるのでしょうか?

 A91、こんな冗談みたいな事態が二年も続くとは思いませんでした。

    人が成長する上では、人と人との関わりあいが不可欠です。

    オンラインで代替できるとは思えないですね。

    もうすぐ終わるはずです。どうぞ、皆さん、今までのような付き合い方を取り戻していきましょう。

 

Q92、子どもにスポーツをやってほしいのですが

 

A92、スポーツにも色々あります。本人がやって楽しいと思うかが大切です。

    特に武道などのコンタクトスポーツ〈身体的接触があるスポーツ〉は人を選びます。

    また例えば、同じ球技でも、道具を多用する野球と、体がぶつかるバスケット-ボールとでは相当違います。本人の特性をよく見てください。

    チームプレーより、身体能力を鍛えたいという点では、スイミングなどがおすすめですが、水も人を選びますからね・・・。〈私は泳げないんです・・・他人に見せられる体もありません・・・汗〉

    基本的にはね、社会に出て、一日八時間の立ち仕事ができる程度の体力があれば、十分だと思うのですが。つまり、散歩がおすすめです。

 

 Q93、反転授業とは何ですか?

 

A93、従来は、先生が教室で新分野の説明をして、そこの問題を解くことは宿題として、次回解説するという形式が多かったのですが、

   この方式では、自宅でやったりやらなかったり、答えを丸写しにしたりと、個人によって、やるやらない、わかるわからないの差が大きく出てしまうことになりました。

   これを逆にして、自宅で映像教材等を見て、新分野の予習をし、教室でその分野の問題を解いて、直ぐに解説するという方式にしたのが、反転授業といわれるものです。

   その場で、ガチンコで解くわけですから、分からないところが直ぐにわかり、質問することもできるので、教育効果が高いとされています。

   パソコンやタブレット等、情報端末が普及することで可能になった学習方法ともいえます。

   英語や数学などの学習には成果が出るのではないでしょうか。  なお、当学院では、直ぐに解いてもらいますので、前から反転していたといえますし、

   説明と演習をセットにした混合授業を以前より行っております。

 

 

Q94、中学受験は必要でしょうか?

A94、以前にも書きましたが、精神的にも早熟で、知的好奇心旺盛で、色々と学んでいて楽しいと思えるようなお子さんは、

    中学受験に向いています。中高一貫校で、早いうちから少し高度な勉強をしたほうがよろしいと思います。〈公立中学で浮きこぼれるのも勿体ない話です。〉    

    但し、そういう子は小学生全体の一から二割程度だと思います。

    あとは、親の虚栄心や射幸心に煽られて、無理やり受験塾に通わされているといっても過言ではありません。

    度をこえて指導するのは教育虐待に当たります。小学生が夜遅くまで塾通いさせられているのを見るたびに、心が痛みます。

    一方、高校受験や大学受験は本人のやる気にかかっています。以前ほど、盛り上がっていませんよね。〈日本人全体が下流志向になっていますので。〉

    中学受験が過熱しているのは、親御さんのエゴといいますか、

    うちの子どもは勉強に向いているという勘違いから発生していますね。よく、本人の特性を見極めてください。なかなか客観的に見ることは難しいですけど。

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





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