〜RMのデザインについて〜

(1998.2.23)

***まずは、言い訳から***

  RM(ラウンドムーバー)は、連邦軍と、帝国軍、そして反乱軍のオーディンズの3つのカテゴリーに分けられます。
  基本設計思想は、同様の概念からなっており、いずれもそこからの派生型で、機能面とデザイナーの違いから外見も変
 わって来ています。
  もっとも、私に多様な発想があれば、デザインも大きく見分けのつくものになったでしょう。
  デザインが似通ったものになる理由は、私のものぐさによるのですが、一番大きな理由は、なんとも便利な 六角大王
 という有名なフリーソフトを用いているからと言えるでしょう。
  まず、基本となる一体のロボットをこしらえまして(これが大変だったんです)、なるほどカッコいい箱ロボットが出来たと
 しばし見つめるのです。すると、「ここのバランスがおかしいな」とか、「ここはもっと複雑に出来る」とか思い始めます。
  アラ不思議、気がつくといつの間にか、別のロボットが出来上がります。
  これを繰り返すと、作品のようなRMが出来てしまうのです。なんとも便利な「六角大王」さんです。
  そう言う訳で、実はブルーハウンドは、2パターンのデザインが掲載されています。気がつきました?
  ひとつは、ブルーハウンド用イラストのページでバックを飾る壁紙です。顔とか、胸部が少し違います。いわゆる「プロト
 タイプ」ってやつですか。で、これは、色を変えて、パーツを削って「訓練用」ってことで登場しています。
  わりと増産しましたが、小説に登場しないものまで出来ちゃったものですから、まあ多めに見てやって下さい。逆に、登
 乗するハズのRMが抜けていたりするので、そのうち気が向けば作成していきます。
  では、登場する(予定の)ラウンド・ムーバーについて簡単に紹介をしておきましょう。

【ブルーハウンド】
  地球連邦軍の汎用式全空間対応人型装備ラウンドムバーの新型器。
  RM開発計画「ラムダプロジェクト」に基づき設計された機体。
  コックピットを基本コンポーネントとし、状況に応じた装備により、さまざまな作戦に
  参加することが可能。
  外観上目を引くのは、特殊部隊のゴーグルタイプのヘルメットを模した頭部センサーユ
  ニットと、背中にセットされている4枚の翼「TDU:タキオン・ドライブ・ユニット」である。
  TDUは、阿光速伝搬粒子の同位極反発力を利用した推進理論を応用したシステムで、重
  力下にあっても、その効果が得られるという従来の空間移動方式の常識を覆すものである。
  地球連邦空間推進力研究所のタキオン・J・ブラウン博士が開発したことにちなんで、そ
  う呼ばれている。ただし、効果を安定させるためのコストが非常識に高価であるために、
  一般の兵器に搭載されるには更なる技術革新をまたなければならない。
  タキオン粒子とは別のもの。
  ブルーハウンドは、TDU搭載型のRMとしてはじめて木星奪還部隊に実践配備された。
  ガイアフォースと呼ばれる専用の訓練を受けたパイロットたちが搭乗する。

【レッドスナイパー】
  地球連邦軍木星奪還部隊の秘密兵器。ブルーハウンドとの連携作戦で最大限に威力を発揮
  する機体だが単体でも地球連邦軍の中では比類無き機動力を生かした作戦行動能力を誇る。
  極秘裏に進められている「ラムダプロジェクト」の実践テスト体でもある。
  一説に寄れば「ラムダ・プロジェクト」は、テレキネシスを利用した兵器で、敵を無力化する効
  果をもったものだと言われているが、原理やシステムは一切明されていない。
  金星の特殊機関で養成されたヴィーナスフォースのメンバーが搭乗する。
  白地の赤いVをイメージしたペイントは、機体の優秀さと地球連邦の勝利を確信した軍の意志
  の現れである。

【訓練用ブルーハウンド】
  BHの生産ラインをそのまま用いて訓練機を製造するというコンセプトで開発された機体。
  胸部の基本コンポーネントはそのままブルーハウンドであるが、頭部センサーユニットの簡
  略化、腰部と脚部の起動用スラスターの省略、低出力型TDUなど、戦闘能力は実践配備機
  に比べれば劣るものの、民間では最強と評判のコロニー港内警備が使用する「CP−A1シ
  リーズ」より60%も高いパフォーマンスを備えている。
  訓練用にペイントされた機体色から「イエローハウンド」という愛称で呼ばれる。

【ブルーハウンドB】
  ブルーハウンドを戦術支援用に改良したもの。副座式としたため胸部ユニットはほとんど別
  設計となってしまった。また、頭部センサーユニットも、多目的光学センサーを搭載したこ
  とから、外観上はブルーハウンドとは別系列の印象を与えている。

【竜王:リュウオウ】
  ジュピトリウス帝国が地球連邦軍の技術を参考に開発したRM。帝国のRMは、総統メサド
  の意向を受け、古代中国文明の武将をモチーフとしており、設計する基本フレームを「王」
  型と称している。リュウオウは、実戦投入機の第一号であり、背部のスラスターユニットは
  地球連邦軍RMを越える機動力を発揮する。

【鳳雷王:ホウライオウ】
  策敵・探査任務を専門に行うRM。

【獣雷王:ジュウライオウ】
  リュウオウをより高出力化したRM。

【グリーンベア】
  地球連邦軍が極秘裏にすすめるシグマプロジェクトの実験機。戦線の後方支援を行う形で配
  備されることを想定しており、大型のビームキャノン砲を2門搭載している。

【ブラックウルフ】
  オーディンズが地球連邦軍の技術を基に開発したRM一号機。ブルーハウンドのプロトタイ
  プがベースでもあることから、TDUは大型のものになっている。

【セイレーン】
  ブラックウルフの開発成功を見たオーディンズが、奪取した「王」型RMの技術を取り入れ
  設計したRM。戦士クルップ・ガルツェに与えられたこの機体は、全身を白を基調に塗装さ
  れオーディンズの正義を訴えるという意義が込められている。連邦軍とジュピトリウスの技
  術の利点を融合し、欠点を補いあった機体のポテンシャルはレッドスナイパーと同等以上の
  機動力を持つ。機構上において限界点を最大限に調整されているためにクセが多く、扱いこ
  なせる者を選ぶ必要があった。セイレーンは、クルップ・ガルツェによってこそ最大の能力
  を発揮するのである。

【バイソード】
  オーディンズが対ジュピトリウス帝国というコンセプトで開発したRM。木星の重力圏内でも
  自在に機動力を発揮する新方式TDUを装備。サイコバリアの干渉を受けずに行動することを
  可能としたハイパーアンチサイコバリアシステムを搭載している。
  ソード型の武装は、接近戦用としての直接兵器として機能するとともに、阿光速伝搬粒子の
  特性を応用したワイドビーム理論を採用した強力な中距離兵器ともなる。
  オーディンズの総括者マデラー・ソジャナーの祈りを込めた、戦争終結のための決戦兵器で
  ある。マデラーの肖像を模し、頭部センサーユニットのデザインは、左眼カメラを円形レンズ
  としている。

                                        

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