久二男さんの木尽くし日記 その90



枸杞(クコ)・枸・杞・憂・愁
05/9/8

クコ(枸杞)ナス科

やはりトゲがあり、生垣にも植栽されているな、せいぜい2b位の落葉低木。暖地では秋に落葉しても若葉が出て、半常緑となる。和名は漢名である「枸杞」の音読みだが、クフキ(食木)からの転訛ともいわれています。

花は2期咲き性で、まず6〜7月に咲く。この花は秋には真っ赤な液果に熟すよ。そして9月にまた多数の花を咲かせるな。しかし今ごろのこの方は実をつけないことが多いと。漢方では、ご存知のように果実を乾燥したものを「枸杞子」と称し、滋養・強壮の他、糖尿病などの治療に用いる。根を「地骨皮」、葉を「枸杞葉」といい、解熱、解毒作用があるとしています。葉をおひたしとして食べるほか、実を焼酎に漬け込んで「枸杞酒」にするのは周知のことだよね。

「枸杞の実の夕赤々と人若し」(天野龍斗)真紅に色づいた「枸杞の実」は晩秋の季語であります。

「枸」、曲がった木、くねくね曲がった木を意味します。

「杞」(おうち)、「楝」(おうち)=栴檀のこと。クスに似た高木、木目が細かくなめらかなので、材木は家具などに用いられるそうです。

「杞梓」(キシ)良質の木材。転じて才能のすぐれた者。

才能は、もちろんそれ程持ち合わせてないが、こどものころ、騎士(キシ・ナイト)になりたいと思ったことはあるよ。だが、night(ナイト)には慣れたんだけどナー。

憂(ユウ・うれい)、愁。今、正に秋心だよねー、いや押し付けちゃ―いけないな。

「杞憂」とは無用な心配だが、小泉の「粃政」が続くとすると、これは私なら憂い(愁い)ますなー。

それではまたね。





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