久二男さんの木尽くし日記 その61



イエライシャン「夜来香」ガガイモ科
04/09/08

平和の祭典「アテネオリンピック」が終わりました。(’64年東京オリンピック、自分が18歳で田舎から上京して就職した年)、を上回る金メダルの獲得、それなりに金をかけて望んだ産物だと思っています。

イエライシャン「夜来香」ガガイモ科

イエライシャンの属するテロスマ属には約10種、旧世界の熱帯に分布する。属名はギリシャ語の「遠い」「香り」に由来、花の香りが強くて遠くまで達するという意味。

イエライシャン「夜来香」同名異種がとっても多い、ナス科の夜香花など。

中国語のこの花は、夜にどこからともなく漂ってくる香りと、チャイナドレスに身を包んだ細身の中国美女が漂わす脂粉のイメージが重なってくるような気がする。といった人がいます。

中国では、花売りの老女が栽培しているんだとか、畑に並べられた小さな植木鉢に支柱を立ててアサガオのように栽培するんだと。10月頃、花を摘んで市場で売る。野菜として扱われ、豚肉と炒めたり、卵とじのスープにする。

実際にそこに行った人は、一鉢5元(1元=15円)で夜来香を求めた、その日夕方から夜にかけて強い芳香がホテルの部屋を満たしたんだといっていました。植物の香りというより脂粉の香りそのものとも。やはり香りって受ける側はさまざまですよ。

しかし、この香りが戦争を行っている「守るお城」、「攻める人間」に対しても夜に漂ったら、戦争する意欲を全く失わせるらしい。そう「草」ですよ、植物が人間の愚かしさを一番敏感に受け止めています。人間がもっと気がつかなければならないんじゃない。イラク、バクダット、砂漠にこの「夜来香」を植えようよ。ブッシュ大統領が少しでも「花」の心が読めたなら、と思っています。

それでは。暑い夏も終りですが今、一番気をつけてください。植物も人のことを考えている場合じゃない時期ですから冬の備えに入ります、絶対守りの態勢に移りますよ、甘えてはいられません。りっちゃん、体調を考えてどうぞご自愛ください。





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