メグスリノキ(目薬の木)カエデ科
別名/チョウジャノキ
カエデの仲間に、こんな風変わりな物も幾つかあります。「ヒトツバカエデ」「チドリノキ(ヤマシバカエデ)」などもそうですが、およそその葉を見ただけではモミジ類とは思われないでしょう。よく見ると、3枚の葉を持ちその枝はちゃんとカエデの特徴、対生です。秋には他のモミジには負けるものかと、際立つ紅色に見事に染まります。
昔、「黒田官兵衛」がこの木の葉を煎じて、洗眼などに用い大金持ちになったところから「チョウジャノキ」などとも謂われる、とか。
現在も「目は肝に通ず」などといわれ、目にも肝臓にもいいと宣伝され、民間薬として売られています。木を切って細かくチップ状にし、袋詰されて売られているわけです。
森案内での説明では常に「葉、小枝だけにすればいいのに」と。そしてその木の存在を、理解できる人だけに「根元」まで案内しました。ロッジでも売られていまして、人気製品でした。栃木県の「柏倉さん」のはからいと、努力には敬服しています。自分の山をこの木で作った方です。