久二男さんの木尽くし日記 その30



報道ということ
04/03/04

3月になったとたん冬に逆戻り、良いんです、それが季節の移り変わりです。桜の蕾も暖かくなってきてから、一度「ガーン」と寒に当たる、その後見事に開花するのです。「春眠打破」。(すみません、4文字熟語が誤っているかも?)2月が暖かすぎましたので、体調を崩してはおられませんよね。

今日、テレビ(10ch)を見ていたらどこかのスポーツ新聞を取り上げ、記事の中に「タラの芽」を実際にザルに入れて持ってきて説明をしたことは、これはタラノキ(ウコギ科)の新芽である。さらに昔は、栄養源を卵の代用としても食されていたと申していたことです。咄嗟にこれは怖いなと感じました。何故かと言うと、山のタラノキが乱獲されないだろうかという心配です。今、ニワトリ問題が報道されている中での紹介だろうとピーンときました。正しい報道だろうことは解かるのですが、予想されることへの配慮に欠けると思います。

ウコギ科が食用、薬用に使われていることは前述しています。タラノキはきわめて成長が早く、鋭い刺(とげ)があるので3m位に伸びてしまえば、芽を採られる事もないのですけどね。しかし心無い人は、芽が出ているとその芽全てを採り尽くす。木の芽には、主芽(頂芽)といくつかの側芽(複芽)を持ちます。ですから頂芽が採られると、側芽が側、いや即出ます。でも全部採られてしまうと、伸びられないどころか枯れて、死んでしまいます。山に行って「タラの芽を採るな」といってもそれは無理でしょう。少なくても芽を採り尽くさぬよう、木を配りましょうよ、いや気を配りましょう。心を配ると「心配」ということになります。

大丈夫です今、ちゃんと栽培されています。栽培農家は、それを出荷して生計を成り立てている訳ですから多いに薬用効果のあるタラの芽を買って、美味しく食べてください。味だって決して引けを取るものではありません。

雪国が天気がよく晴れの3月、よく東京近県に雪が降ることがあります。今夜あたり、明日雪の害の無い程度に降ってくれないかな。




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