POWER BASEBALL PARK

Inning 1. パワーベースボールとは?

野球チームをつくろう!
エポック社製の野球シミュレーションゲーム「パワーベースボール」は、
プレイヤーが自分で選手を1人1人作成して野球チームをつくり、プロ野球さながらのリーグ戦を行い、
ペナントレースの優勝や各種タイトルなどを目指して競い合うゲームです。
このゲームのもっとも大きな特徴は、もちろん「自分で選手を作る」ところにあります。
実際のプロ野球選手をデータ化したもので遊ぶ野球ゲームともっとも異なる部分です。
そう、パワベでは試合の楽しさに加えて、自分で作った選手を鍛え、育てるという別の楽しみがあるのです。
スポーツゲームというよりはRPG、はたまた「育成ゲーム」の感覚に近いものがあります。

主役は選手!
選手たちには、1人当たり実に多種のパラメータが存在します。
たとえば投手では持ち球(直球、最大7種類の変化球)と球威、それぞれのコントロール、スタミナ値、けん制能力など。
また、打者では各基本球種(ストレート、カーブ、シュート、スライダー)に対する打撃力をはじめ、
パワー(これが重要!)、走塁能力、選球眼、運の強さ、バント、チャンスの強さ、果てはケンカの能力に至るまで、
じつに事細かにデータを決定します。
選手作成のためには、なんと10数ページにもわたる「選手作成チャート」なるものを使うのです。
試合の勝利のためには、こうしてできた個性的な選手たちをいかにして使いこなすかが大きなカギとなることはいうまでもありません。

試合なのだ。
試合は野球のルールにのっとって、投手と打者による1球ごとの勝負から成り立ちます。
そしてその結果は、プレイヤーが振る10面体ダイス(1つまたは2つ)が運命を握っているのです。
プレイヤーの采配はもちろん、そのダイス目によって勝負の行方は大きく左右されます。
当然作戦もスチール、スクイズ、エンドラン、右打ちなどたっぷりと用意されています。色々な駆け引きを楽しみましょう。
また、選手がケガしたり、雨が降ってきたり、デッドボールなどが原因で乱闘が発生したりといった
アクシデントの要素もたっぷりあり、一寸先が読めないような熱い試合が展開されるのです。

育てゲー
パワベには、シーズンを1年遊んで終わりというわけではなく複数シーズンにわたって遊ぶルールも完備されています。
パワベの大きな魅力の1つである「チームを育てる/組み立てる」楽しみがここにあります。
自主トレやキャンプでは、愛する選手たちの能力を成長させることができます。
また、年を重ねての能力低下が起こったりなどもするので、チームのデータがどんどん変化していきます。
また、引退や突然のトレード志願など、チームの屋台骨を揺るがしかねない出来事もありますので、
つねづねチーム構成には気を配る必要があります。
守備位置をコンバートしたり、トレードに出したり、秋のドラフトで新人を獲ったり、自由契約の選手を拾って再生させたり、
といったことを決して軽く見てはならず、むしろその方面に力を払うことこそがもっとも重要となってくるのです。
そう、オフシーズンこそがプレイヤーの腕の見せ所なのです。
中にはチーム作りに腐心するあまり、シーズン中なのに肝心の試合そっちのけで、
来期のトレード工作ばかりしているプレイヤーも見受けられますが。(笑)

リーグを組むのだ。
このゲームは、トーナメントやオープン戦ではなく、10試合で1シーズンぐらいのきちんとしたリーグ戦を行うことをお薦めします。
まずはパワベをやる人数を集めましょう。6人ぐらいがちょうどいいです(2試合の総当たりで1シーズン10試合になるので)。
そのなかでリーダーというか、コミッショナー役の人間を置きましょう。
コミッショナーが日程作成や監督会議の招集やドラフト仕切りなど、リーグ運営部分をとり行います。
コミッショナーは1年が終わったら次の人に交代するとよいでしょう。(わたしたちはシーズンの優勝者が翌年のコミッショナー役をやっていました。)
また、試合はやりっぱなしにせず、各種の成績はかならず全選手分つけるようにしましょう。
個人タイトルの集計発表も必ず行うべきです。優勝は1チームですが、個人タイトルならチャンスもありますし、
なにより成績がはっきりすることで気合いの入りようも違ってくるというものです。

優勝おめでとう!
シーズンの優勝者はみんなで敬いましょう。
優勝トロフィーを作ったり、表彰式をしたりして盛り上げましょう。
優勝って本当にすごいことなんですから。(筆者は27シーズンもやって、たった2度・・・。トホホ。)

ざっと書いてみましたが、パワベの魅力はまだまだ語れていません。
このあとの章では、もっと深く掘り下げるべく、
選手のこと、試合のこと、キャンプのこと、ドラフトのこと、トレードのことなどについて展開します。


戻る