<押し花>と言うと、子供の頃に四つ葉のクローバーを見つける事が出来て嬉しくて本の間に
挟んだり、綺麗な落ち葉を電話帳に挟んで栞にしたりした思い出をお持ちの方も多いと思います。
<押し花絵>と言うのは、庭や野の草花、実物、お花屋さんの切花、枝物をなるべく自然のままの
色を残す為に、乾燥シート、押し花乾燥機などを用いて短期間に押し花にして、それを材料として絵を
描くように、またはそれらを使ってコラージュにと自由にデザインした物です。押し花絵にとっては、
ありとあらゆる草花(庭の草花、花屋さんの店先を飾る花々、普段は雑草と呼ばれている草花、
種、実、新芽、落ち葉、枝、木の皮、野菜果物)が、素敵な素材になります。
そして、花辞典を持ちながら身近な野原を歩いて草花を採取し、何と言う名前なのかを調べる
楽しみも有ります。
昭和天皇は世の中に、雑草と言う名の花は無いとおっしゃったそうです。確かに、どの様な草花にも
名前は付いています。押し花にする為に、種を蒔いて育てたり、、苗から育ててみたり、押し花絵は
カードや額を作るだけではない、そのような楽しみも味わえます.
押し花絵の世界は、<花>というごく身近な材料から、思いがけない発見、
人との出会いの連続です。
多くの方々に、花とのこの様なかかわり方も有ることを知って頂けたらと思います。
「押し花」の心