菓子は、かたち有り様のすぐれたらんこそあらまほしかるべけれ。美味であればさらなり。
「Goldilocks」(フィリピン) ☆☆☆☆☆
このお菓子は、外見は日本の落雁(らくがん)に似ています。
しかし、一口頬張るとまったく違うものに気づきます。
舌の上でほろりと崩れ、椰子の香りとほのかな甘さが味蕾と鼻腔をくすぐります。
日本のお菓子に無い味わいが楽しめます。
フィリピンに行く機会がありましたら、是非これを食してみてください。
こんなお菓子があったのか、と目から鱗がおちます。
「古鏡」(日本 山形県) ☆☆☆☆☆
隠れたる銘菓です。
小豆を固めた中に餅を入れて、まわりは砂糖を塗しています。
私はこれが大のお気に入りです。
小豆の香りと、それを餅がまろやかに包み込み、ほのかな甘さとが渾然一体となって、自然に嬉しくなってきます。
日本茶に特に合います。
日本茶を召しながら「古鏡」を召す。よくぞ日本に生まれけりといった感動が起きること請合います。 |