2010.05.02(日) 笠丸山 西上州


 GWは何処も混むに決まっているから出かけまいと思っていたが、こういい天気が続くと落ち着かない。今年はアカヤシオも良くないと聞いているが、まあそれを確認に笠丸山へアカヤシオを見に行くことにした。FM群馬が吉井インター付近渋滞3kmと伝えている。また榛名山に変更しようかと言ったら、妻が渋滞3kmなんてのは渋滞の内に入らないという。いい覚悟だ。

 コース:住居附登山口11:40→地蔵峠12:30→笠丸山北峰山頂13:00-13:35→地蔵峠14:10→登山口14:50 (所要時間3時間10分)


 駐車場らしきものは2〜3台分、登山口の林道入口や少し広い住居附(すもうずく)の道路沿いに15〜20台位駐車中の車が有った。トイレはなさそう。
笠丸山のアカヤシオ


 気が付いたら自分の車はまだ修理中で、代車にはETCもカーナビも付いていない。うっかりETCのゲートへ飛び込んだらえらいことになると、変に緊張する。吉井の渋滞は大したことなく無事下仁田で降りる。料金は1050円とられた。今高速を走っている限り、何処まで行っても1000円だというのに。そう言えば、降りる前に沖縄ナンバーの車を初めて見た。 


笠丸山(住居附への林道から) 住居附集落入口


 湯の沢トンネルを抜け上野村へ。道端の道案内に従って父母トンネルを抜けてから左折。この道が信じられない位せまい。昔はみんなこんな道だったなあ。住居附への林道も狭くてかなり登る。やはり笠丸山は近そうで遠い。カーナビが無いと心細い。案内されなくても自分の位置と、周囲の道路が見えているのがいかに心強いか、無いとよく分かる。信じられないほどの花々に迎えられて住居附の登山口に着く。駐車場所はほとんどなかったが、時間が時間だからもう下山してきた人もいて、空いた所に入れる。


登山口 沢沿いの道

 登山口は林道入り口の橋で、しばらく歩くと登山道に分かれる。沢に沿って登る道はエンゴサク、キケマン、ニリンソウ、ネコノメソウ、エンレイソウなどの咲く歩きやすい道だが、場所によっては崖が急で沢が深い所もある。


地蔵峠 木の間越しの笠丸山


 道が尾根に抜ける所にナラの大木があり、その根元にかわいらしいお地蔵さまが祭られている。地蔵峠である。案内板に従い左手の尾根を登る。木の間越しにいかにも西上州の山らしい岩峰の笠丸山山頂が見える。


 このあたりからミツバツツジやアカヤシオがちらちらする尾根の道を行く。開花真近のミツバツツジの大木も見える。小さなピークを二つ三つ越える。
尾根の道


 
アカヤシオ    アカヤシオ


 山頂の手前のピークはかなり急峻で、絶壁の岩を灌木を頼りに登る。アカヤシオがたくさん咲いていたが、あとから来た二人連れに追い上げられても安全に道をあける場所もない。


アカヤシオ アカヤシオ


アカヤシオ 山頂へ抜ける最後の崖


 さらに地下水のしみ出すどろどろの崖や、岩の崖をトラロープに助けられて登ると山頂の狭い岩場の上に出る。右が北峰、左に越えていけば南峰である。 かなり南北に長い山頂で、展望は良い。北峰の南側からは二子山や両神山、遠く秩父の武甲山がかすんでいる。天丸山や不二洞前のつり橋も見える。北側の岩壁の上からは御座山など西上州と信州の山々と、眼下に歩いて来た道が見える。例によって春霞であまり遠望は利かない。


北峰の山頂 山頂のアカヤシオ


 山頂には4人ほどの先客がいて、あとから二人ほどやって来たが、我々がコンビニのおにぎりを食べ終わったころにはもう誰も残っていなかった。我々が最後だったようである。


山頂のアカヤシオ 山頂のヒカゲツツジ


 山頂のアカヤシオは花つきも悪く僅かだが、咲いていればうれしい。つぼみも多く咲きだしたばかりのようで、花もきれいだった。小さく枯れ枯れのヒカゲツツジも咲いていた。


 このコースは周回コースで、南峰経由で住居附に下れるのだが、下のアカヤシオが気になっていたのか、何気なく来た道を下ってしまった。すぐ気がついたが、崖を登り返す気力もなくそのまま下った。登山口に駐車した車は多かったが、周回コースのせいで、山では4組位の人たちとしか合わなかったが、下ってみると我々の車しか残っていなかった。  
    山頂の崖の上から来た道を覗きこむ。


 登山道の花


 
 エンゴサク    コガネネコノメソウ


 
シロバナエンレイソウ    ニリンソウ




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