09.10.31(SAT) 戸隠森林植物園 頚城山塊



 先週の初め鼻と喉が痛み頭が重いので、いよいよ新型インフルエンザかと覚悟したが、発熱もせず何時もの医院からもらった薬のおかげで無事回復、昨日はまだたまに空咳が残っているような気がしたが、少し試し歩きをしてみることにした。


 コース:戸隠神社奥社参道入口12:10→小川の小道→高台園地→天命稲荷→鏡池13:10-14:00→天命稲荷→モミの木園地→小川の小道→参道入口14:40 (所要時間2時間30分)

 戸隠森林植物園は他にも多数の小道があり、主要部は広い木道でバリアフリー化され、車椅子でも散歩?が出来る。

 駐車場:参道入口の駐車場(100台位?無料)満車状態だった。トイレ完備。

鏡池と戸隠山


 頚城(くびき)山塊は歩いたことがない。今回1000円高速を利用して、ついでにどんな山々か見てこようと思って、早起きして中郷ICまで突っ走った。晴れて暖かかったがその分もやっていて、遠くの山はよく見えない。しかし信濃町IC辺りから黒姫、妙高、雪化粧の火打と順々に見えてきて強い印象を受けた。


 黒姫山:おおらかで素晴らしい山容。
国道18号から見る黒姫山


 妙高山:奇怪な様相の二重火山。中郷ICまで行くと妙高山の後ろに連なる雪化粧した火打山が見えるが、まごまごしているうちに撮るチャンスを逸した。妙高山腹のスキー場に登る妙高高原スカイケーブルというのがあり、乗ってみることにした。
国道18号から見た妙高山


スカイケーブルの駐車場から妙高山 妙高高原スカイケーブル


 山の紅葉は終わってしまっているので、スカイケーブルはどのキャビンも気の毒なくらい空っぽ。でも暖かな行楽日和だったこともあって、乗り場、山上の遊歩道とも常に何人かの観光客はいた。


直滑降?
一番小さいゲレンデ、妙高山への
登山道になっている。
スカイケーブルから。
赤い屋根は赤倉観光ホテル。
向かいにぼんやりと野尻湖と斑尾山が見える。


 スカイケーブルの山麓駅の右手に狭いスキーのゲレンデがあり、下に妙高山登山口の案内がある。山頂まで4時間とある。体調を試しにゲレンデを上まで登ってみる。体調は上々で嬉しくなる。登山道の続きを確認してきた。


 野尻湖をナンマンゾウ博物館辺りからチラリとのぞいて県道36号で戸隠に向う。途中で高妻山を確認。野尻湖は一箇所からのぞいただけだが、昔ながらにごみごみと狭っくるしくあまり魅力的には見えなかった。今度は時間を掛けてゆっくり一周してみたいものだ。本当は県道39号を笹ヶ峰牧場まで入って見たかったがちょっと時間が足りなかった。


野尻湖弁天島、バックは斑尾山 ブナの実のいが





 戸隠森林植物園


 遠回りになったが、やっと戸隠神社奥社参道入口駐車場に着く。満車で空くのを待って駐車。隣の店の前の広場では、ヨーデルの実演をやっていたりして賑やか。参道の左側の森が植物園で、参道入口の鳥居の前を左にはいると案内図がある。
戸隠神社奥社参道入口


  ここは色々な道があって、我々が歩いたのはほんの一部に過ぎない。主要な道はハンデのある人も森を楽しめるように、広いバリアフリーの木道になっているので、狭くて高い尾瀬の木道と違って我々にも歩き易い。


バリアフリーの遊歩道 バードウォッチングの人達


 またここはバードウォッチングの聖地でもあるらしい。もう広葉樹は全て葉を落として小鳥達がよく見えるようになったので、たくさんの人たちが巨大な望遠レンズや、フィールドスコープの三脚を立てて鳥が来るのを待っている。鳥に凝り始めた我が家に近いTさんご夫妻などは、今年の初夏にはアカショウビンを見に二度も遠征したらしい。我々が行った時にはムギマキと言う小鳥のペア?が現れたとかで、ざわめいている所だった。うまくレンズに捕らえた人は凄まじい連写音を立てている。あちこちに仲間がいるらしく携帯で連絡を取り合っている。帰りに通ったらまだみんな同じところで頑張っていて、人数は増えていた。


青い実 赤い実


 水芭蕉園を抜け高台園地をこえ、天命稲荷を目指す。そのすぐ先が鏡池である。天命稲荷には微妙に向き合った一対の男女の像と赤い鳥居の小さな社がある。


鏡 池


 天命稲荷から小さな流れに沿って少し歩くと鏡池に出る。パンフレットなどで紹介された通りの絶景が見られる。わずかにカラマツの紅葉が残って、紅葉についていない我々を慰めてくれているように見えた。行ってみると鏡池は人工的なダム湖であることが分る。だから歩かなくても車で行くことも出来る。湖畔にどんぐりハウスという小屋があって、その前に狭いが駐車スペースもある。


 朝からコンビニのおにぎり一つで頑張ったので、ややシャリバテ気味。どんぐりハウスのテラスでコーヒーとリンゴの赤ワイン煮のガレット(そば粉のクレープ?ブルターニュ地方の伝統料理だそうな)で、のんびりする。甘いものは美味しいなあ。


 帰りはほぼ来た道を参道入口の駐車場へ戻る。ヨーデルのおじさんもまだ頑張って歌っていた。妻の希望通り、鏡池に向う車道の分岐にある蕎麦屋”そばの実”であらためて遅い昼食をとる。3時近いのに店の駐車場も中も満席の繁盛振りだった。帰りはバードラインを走って長野ICに抜けたが、昔、鬼無里越えで白馬岳へ行った頃と大して変らない道で、長野に近付くにつれて信号渋滞や工事渋滞が長野IC近くまで続き走りにくかった。戸隠からは来た道を信濃町ICへ戻るか、走ったことはないが浅川ループラインで須坂長野東ICへ抜けた方がストレスが少ないのではないかと思った。




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