08.01.15(TUE) 長七郎山・地蔵岳 赤城山


 ここ数日冷え込んで、12日には雨も降った(お山は雪のはず)。で、今日ば赤城山も真っ白かもしれない。霧氷にも会えるかもしれないと期待して、二人でまた赤城山にスノーハイクに出掛けた。今日は頑張って9時前には家を出た。ところが鍋割山も荒山もまったく白くない。流石に箕輪の下から赤城道路には凍りついた雪が残っていたが、それほど雪が降った様子も無い。当て外れかな?


コース:小沼駐車場10:40→長七郎山山頂11:20-11:35→小沼水門11:50→(小沼横断10分)→八丁峠地蔵岳登山口12:15→地蔵岳山頂12:55-13:20→小沼駐車場13:50 (所要時間3時間10分)

 赤城道路は除雪されていて問題ないが、箕輪の駐車場近くから、ほとんどつるつるに凍りついている。

駐車場:小沼駐車場、全面除雪されていて広く使える。トイレはあるが冬季閉鎖中
黒檜山


 赤城道路の旧料金所の少し上を走っていたら、いろんな小鳥が次々飛び出す。ちょっと早いと(ちっとも早くないよ!)小鳥が沢山いるのかな、なんて言っていたら、なんと路面にリスがいるのに気付いた。あ!轢いた!と思ったが、リスは何とか車輪をかいくぐって無事だったようである。新坂平の直線道路を大沼に下り始める辺りで正面に黒檜山が見えてくる。霧氷で真っ白に輝いている。「うわっ!きれいだね」と妻は大喜びだが、黒檜山を登ってまで霧氷の中に入っていく気は全然ないようだ。今日はスノーハイクだからね。


 小沼駐車場のまわりは雪も霧氷もほとんどない。小地蔵が霧氷で真っ白なんてことだってあるのに、まあ残念といえば残念。車が2台駐車していたが、すぐ大きな三脚を抱えたカメラマンが帰ってきて出て行ってしまった。快晴で風も無いが流石に外は寒く、登山靴を履きスパッツをつけアイゼンを付けたら指先の感覚がおかしくなるほど冷えた。少し山に入れば必要だろうと思って、ワカン(私)とスノーシュー(妻)を片手にぶら下げて歩き出す。
登山口付近


 歩き出すとすぐ展望のいい崖の上に出る。目の前に黒檜と駒ケ岳が見えて、清々しく気分がさっぱりする。ここを通るたびに同じアングルの写真を撮る。定点観測のようなものだ。踏み跡を外して崖の縁まで行ってみたが、足が雪に沈むこともない。よく締まっているのも確かだが、雪そのものが少ない。
登山口付近から見た黒檜山・駒ケ岳


 その上、日、月と天気が良かったから、たくさんスノーハイクをする人がいたのだろう。結構吹き溜まって、歩きにくいこともある道なのに、まるで除雪車が通った後のように、広い道全体が平に踏み固められているように見えた。勾配も緩やかだから、スノーシューを履くつもりでアイゼンをつけてない妻も、歩くのに困ることはなかった。


長七郎山東面の霧氷? 東面の崖の雪庇


 林道終点から先は流石に雪道らしくなり、東面の崖には雪庇も出来て、その雪庇を越えた風で雪が吹きつけられたのか、雪庇より下の林が霧氷?で真っ白になっていた。折角スノーシューを持ってきたので妻はスノーシューを付けたが、狭い潅木の中の道では歩きにくそうだった。犬を連れて下ってきた同年輩の男性と出会う。


 40分で長七郎山頂に到着。360度の展望だが、東から南側は遠くがもやっていて、西から北側は、浅間山から上越国境の山々、尾瀬の至仏、燧、日光白根、皇海山などが良く見えた。八ヶ岳も見えるが南八つの山頂部以外余り白くなっているようには見えなかった。暖かくて甘い紅茶でしばしのんびり展望を楽しむ。
長七郎山頂から見た地蔵岳


山頂から見た荒山と浅間山 小沼・銚子の伽藍分岐


 長七郎山を反対側に下る。必要なさそうなのでワカンもスノーシューもまとめてザックの雨蓋の下に挟んで背負ってしまった。山頂は吹き払われてほとんど積雪はないが林の中は少し吹溜っている所もあった。


 林道へ下り小沼湖畔へ出る。粕川への水門の脇から氷結した湖面に下りる。雪は吹き払われているので人が歩いた形跡は残っていないが、大沼も全面氷結してワカサギの穴釣りも解禁になったと聞いていたので、小沼の氷が割れる心配はないだろう。歩いて渡ることにする。障害物は何も無しで真っ直ぐ目的地に向かえるので、少し得した気分。誰もいない。ちょっと不安。
小沼を渡る


 八丁峠の登山口から地蔵岳を登る。12月20日の登り納めの時より少し凍てついた感じにはなっている。一息ついては振り返って、今日歩いてきた長七郎山と全面j氷結した小沼を眺める。白く光りながらエアラインの飛行機が高い空を北へ渡ってゆく。しばらくすると同じコースを同じような飛行機が飛んでゆくのが見える。今日は戦闘機の飛行訓練はお休みらしい。最近前橋では毎日のように戦闘機の爆音が鳴り続いている。夜10時近くまで飛び回っている。これだけ空気を切り裂く爆音を聞かされると、アメリカは戦っているんだな、ということを実感する。何か不安になる。
 また爆音が聞こえてきた。頼りない長閑な爆音の方を見ていると、頭上数百m、地蔵岳の真上を軽飛行機が一機、東へ真っ直ぐ通り抜けて行った。
地蔵岳登山口


 山頂到着、山頂には我々しかいなかった。途中も長七郎山で犬を連れた1人に遇っただけ。正月の赤城は静かだった。展望、”よかったよう!”。
 展望を求めて山頂を一周、何時もの通り、何気なくコンビニで買って来たおむすび食べたけど、冷たくて口の中が凍りそう。冬はおにぎり駄目だね。重くても今度はストーブと水背負ってきてラーメンにしたほうがいいかな。僅か30分で下れるんだから、何も山頂でお昼にしなくたっていいんだけどね。
山頂到着


全面氷結した大沼と黒檜山
 これも定点観測写真だね。これでは12月20日に姿を見せた大沼の主も、水底深く潜んで深い眠りに付くほかあるまい。
黒檜山ズームアップ


谷川連峰


山頂のドームアンテナ
 無粋なアンテナも雪のレフ効果と青空で何時もよりずっときれいに見えた。
鈴ヶ岳と上越国境の山






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