05.12.14(WED) 長七郎山 赤城山


 寒い寒いと言いながら、雲ひとつない青空にくっきり白く見える赤城山に向う。ここ数日の冷え込みで赤城山もかなり雪が降ったのではないかと思っていたが、予想に反して大沼周辺の積雪は少なく、大沼もまだ氷結していなかった。


コース:小沼駐車場11:00→子地蔵岳分岐11:40→長七郎山12:00→オトギの森分岐12:20→小沼駐車場12:45 (所要時間1時間45分)


 森林公園の桜の広場への分岐のずっと手前から、日陰の路面には薄い残雪が凍りついている。箕輪の駐車場より上の路面は凍結路である。積雪はまだ少なく大沼は氷結していない。小沼への道は除雪されていて、小沼駐車場もほぼ全面利用できるが、トイレは閉鎖されていた。
荒山稜線の霧氷


 車の暖房のおかげで寒さも忘れ赤城道路を快適に登る。山が近づくと積雪はほとんどなく白いのは霧氷が付いているためだと分かる。荒山の霧氷が手招きしているようだ。とにかく今日は大沼、小沼の周辺まで行ってみようと、箕輪の駐車場を通り過ぎる。駐車場には4、5台の車が駐車していた。快晴、霧氷で今荒山を登っている人たちの歓声が聞こえてくるようだった。


黒檜山から駒ケ岳稜線の霧氷
快晴だったのに大沼に着く頃は雲が付き始めて残念。ちょっと焦る。

 箕輪駐車場を過ぎると除雪された凍結路面でタイヤのグリップを確かめながら走る。スッタッドレスタイヤのおかげで冬の赤城山も気楽に行けるようになった。チェーンを巻いている頃は、巻く苦労に懲りて冬はほとんど行けなかった。道路の除雪も常時行われているようである。
 大沼周辺は積雪も少なく大沼も全然凍っていなかった。小沼の駐車場まで登ると駐車場は半分以上黒いアスファルトが見えるほど雪は無い。駐車中の車もない。ここに車を置いて長七郎山を歩くことにする。太陽が雲に隠されてしまわないうちに、仕度もそこそこに歩き始める。


 長七郎山の登山口付近から黒檜・駒ケ岳
大沼周辺の積雪は少ない。大沼は青々としている。覚満淵と小沼は氷結していた。


 小沼を一周する長七郎山の登山道は全周雪を踏んで歩いたが、かなり踏まれているし(今日も僕より先に一人歩いている)、積雪が少ないのでワカンもアイゼンもなしで足首より沈む事はほとんど無かった。新しい鹿の足跡があちこちにあるが、群れて歩いているわけでもないらしい。山の雪の上の鹿の足跡はたいてい一頭だけのものが多いようだ。

長七郎山の登山道 長七郎山の山頂から小地蔵・駒ケ岳・黒檜山と連なる赤城山の稜線


 なだらかな雪道を坦々と歩く。たった一人の静かな山頂で飴玉を一つ舐めてほっと一休み。清冽な空気の中でお馴染みの黒檜山、地蔵岳を眺めて一時の安らぎを得る。”おーぃ 雲よ! 聞こえるかぁ”。 今日は筑波山が見えた。

地蔵岳 筑波山が見えた。


小沼駐車場から小地蔵の霧氷 凍りついた小沼


 山頂を越えてあまり緊張を強いられることのない山道をまた坦々と下る。小沼の縁に出る。完全に氷結しているが、流石に大沼がまだ凍っていないこの時期、沼の上に踏み跡はない。渡ってみたい誘惑に駆られるが用心して縁を回る。
 駐車場に戻ると車が一台止まっていてカメラマンが小地蔵の霧氷を狙っていた。ちょっと失礼して点景に使わせて頂いて、霧氷をデジカメに収めた。 





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