3.1 PCM音源

ROLAND、KORG、YAMAHA3社のDTM合戦が勃発して久しいが、MIDIグラフィーをはじめFREEソフトの登場があった時期を境に、シーケンサーの価格破壊が進み、求められる商品には、バンドルされる音源の品質が商品の左右を決める事となった。抜け出したのは、老舗のRoland、ローランドはミュージ朗にサウンドキャンバスを音源とした、さらにYAMAHAではHELLO!MUSIC、このシリーズではMUシリーズを音源として高い人気を誇った。この両社、もちろんメーカ毎の音の違いはあるものの、いずれも音源の品質は高く、オーケストラ演奏をあなた一人で!がキャッチフレーズになったほどである。

掻い摘んで言えば、Rolandは癖の無い素直な音で、柔らかく温かみの感じられる音である、SC88からは低音も強化され、お薦めの一品と言えると思う!。YAMAHAに関しては輪郭のハッキリした躍動感のある音といえる、正し好き嫌いのある音とも言える。MU128辺りでは、他のラックタイプ音源にも引けを取らない上位機種にまで上り詰めている。

これら音源の方式はPCMである、サンプリング音源(実際に奏でている楽器の音を録音)はまだまだ未開拓の領域であった方式がここまで安価に実現することに成功した事は、多くの人たちの夢を叶え、手の届く範囲として認められ事が、人気商品となり受入れられた由縁ではないだろうか。

音色には基本のGM音源、また多数のバリエーションが存在し、エフェクトには2系統以上のエフェクト、イコライジングまで可能とまさに充実した設計、もう何も必要無いと言った感のあるここ最近のハーフラックタイプのPCM音源、さて何処まで進歩していくのか。同じように、パソコンの拡張ボードタイプの音源がある、E-MUやENSONIQといった所が提供している、サウンドブラスターがそれにあたるが、レスポンス・クオリティにおいても、音源と呼ぶには、ちょっと?という気がする。

さて、ここで気になるのは、やはり音圧の薄さである、PCM音源の致命的な所は、ワークステーションでも言った事と同じように出力はステレオ2系統であり、ここ一番で聞かせたい音を、際立たせるといった演出が、なかなか難しい。やはり音をレイヤする事が一般的のようだが、同じ音を左右で若干変えるテクニックが進められいて、レベル、PAN、リバーブをステレオで聞かせるという事だが、音の消しあいはやはりまぬがれない。

やはり一台で、曲を仕上げるには、無理があるような気がする。