映像その2


片手の綾手取りから二ヶ条(1.7Mの映像です)
下半身の力で瞬時に落とします

 術者の指先を見てわかるように、相手を下にたたきつける力は掌の部分からは発していません。また腕の部分の動きも、大半は相手の手首・肘・肩をロックさせるために動いているだけで、下への加圧は膝と腰のわずかな落下が生み出しています。
 術者が最も意識を集中しているのは相手の指先です。ここへのわずかな加圧が、相手の手首・肘・肩を通じて腰・膝へとつながり、相手の腰を「弱腰」の状態に追い込んでいます。




片手綾手取りから別の二ヶ条(2Mの映像)
胸の上下への開きで掛けます


 この場合も術者が最も意識を集中しているのは相手の指先です。ここへの上向きの加圧が、相手の手首・肘・肩を通じて腰・膝へとつながり、相手の腰を「弱腰」の状態に追い込んでいます。
 腕は下に加圧するために伸ばしているのではなく、胸を上下に開く力が下向きの加圧として、相手の腰へ梃子が掛かるように操作しています。
 わずかな力で相手の指先を攻めているため、指先や手首に力を入れると梃子の働きが阻害されてしまいます。(結果として「脱力」という状態になります)