15,000人以上が亡くなった東日本大震災は発生から4年を迎えました。東北地方などの被災地では復興が依然として進んでいない地域もあります。
3月28日、私達は税理士仲間総勢9名で、1泊2日のハードスケジュールで仙台へ向かいました。
初日は、秋保(あきゆ)温泉に泊まり、翌朝宿を出て、女川港へ向かいました。女川港では、いまだに倒壊したコンクリートの建物がそのまま放置されていました。漁師さんにお話しを伺うとかなり震災前の状態に戻っているそうですが、港の回りは一面赤茶色の更地のままです。
高台には病院が見えましたが、病院の一階にも17mの津波が押し寄せたとのこと、津波はそれほど巨大だったのだと改めて考えさせられました。
それから、2013年12月に全面再開を果たした宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区の朝市へ行きました。
震災前に約5,500人が暮らしていた閖上地区は約10メートルの津波にのみ込まれました。4年経っても、朝市周辺は何もありません。流された家々の土台部分だけが残されたままです。どこまでも平坦な土地が続いている中、たった一つ、10m位の小さな日和山があり、その上に閖上港神社がありました。実は津波がこの上まで来て、なんと民家の瓦屋根がそのまま流されて頂上の神社を潰して置き去りになりました。写真が残っていました。その後、船大工さんが古材を集めて仮の社を作ったそうです。
閖上地区は、平均1mから4m、盛り土するとのことですが、本当に大変なことだと思います。
朝市は13:00までなのに、到着したのが12:45でした。売り切れであまり買えませんでした。売り切れになるほど、来場者数が増加しているとのこと。
朝市の奥に、チョットりっぱな建物があり、その中はまだ販売していましたのでお土産を買いました。その時は気が付きませんでしたが、その建物は、カナダ政府からの支援によって朝市の隣に建設された「メイプル館」とわかりました。困ったときの優しさに感謝です。
女川港から閖上地区まで、車窓から見た景色、既に新しい家が沢山建っている場所、広大な災害の跡地にちらほらしか建ってない場所、全く更地のままの場所、私達が通ったところだけでも様々な光景でした。災害に遭われた方々のご冥福を祈るとともに、残された人々のエネルギーに感動しました。