トミカコレクション館・特別展示場

トミカ2代目マットビハイクル発売記念/私のマットビハイクルコレクション
マットビハイクルコレクション
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ミニカーコレクターはもとより、特撮ファン
からも注目していたトミカの「2代目マット
ビハイクル」が3月下旬に発売されました。
32年前に発売された「ウルトラマン・マット
カー」の復刻ではなく、最新のタンポ技術を
駆使して再登場に、コレクターも特撮ファン
も納得の出来になっているのではと思い
ます。そこで今回は、この2代目マットビハ
イクルの発売にちなんで、私の所有してい
るマットビハイクルを紹介します。

トミカ/2代目マットビハイクル
トミカ/2代目マットビハイクル・前方
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トミカ/2代目マットビハイクル・後方
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まずは、先日発売されたばかりのトミカ・2代目マットビハ
イクルです。見ての通り、完成度はこの後紹介する初代より
も高いことはいうまでもありません。マットのマーク、ロゴ、
ラインのすべてがタンポ印刷で処理されているのを見ると、
この30余年で技術が格段に進んだことを物語っています。シ
ートカラーはブラック、ホイールは11Fです。また、パッケ
ージは初期の黒を基調にしたもの(通称・黒箱)になってお
り、往年のコレクターを喜ばせている。

トミカ/初代マットビハイクル
トミカ/初代マットビハイクル・前方
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トミカ/初代マットビハイクル・後方
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こちらがトミカの初代マットビハイクルです。正しい商品名
は「ウルトラマン・マットカー」で、番号は75−1。1972年6
月に発売された。マットマーク、ラインなどはラベル(紙シ
ール)で貼られているので、当時のコレクターはこれを剥が
して、コスモスポーツの1バージョンにした、という話を聞
いたことがあります(コスモスポーツではアイボリーはあっ
たが、ホワイトはなかった)。後に「マスコミトミカ」(近
年の「キャラトミカ」「コミックトミカ」の前身的な存在)
というシリーズに移行。私は80年代に都内のミニカーショッ
プで購入しました。

京商/マットビハイクル
京商/マットビハイクル・前方
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京商/マットビハイクル・後方
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京商のマットビハイクルは、同社が展開している1/43ス
ケールの「ミュージアム・コレクション」のコスモスポーツ
をベースにしている。ベース車両の完成度がもともと高いの
で、ビハイクルの完成度も当然のごとく高いものになってい
る。通信用のアンテナやスタビライザーのほか、ナンバープ
レートの「MAT・1」も忠実に再現されている。カタログ
などにはまだ残っているので、京商直営のミニカーショップ
「PIT」で入手できるだろう。なお、京商ではこのほかに、
「サーキットの狼」の風吹裕矢仕様ロータス・ヨーロッパや
早瀬左近仕様のポルシェ・カレラRSなども発売している。

バンダイ・ミニポピニカ/マットビハイクル
バンダイ・ミニポピニカ/マットビハイクル・前方
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バンダイ・ミニポピニカ/マットビハイクル・後方
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最後に紹介するのはバンダイが97年に発売したミニポピニカ
版のマットビハイクル。これは単品での発売ではなく、「ウ
ルトラビークル5」として、97年当時の最新作「ウルトラマ
ンティガ」と歴代作品の車両メカ計5台のセットで発売され
ていた。セット内容はマットビハイクルのほかは、科特隊専
用車、ポインター、シャーロック、デラムで、ウルトラマン、
ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンテ
ィガのミニフィギュアも付属していた。マットビハイクルは
先の3台に比べると、やや大振りな出来のように見える。ラ
インと後部のマットのロゴはタンポ印刷だが、マットマーク
はシールで貼られている。

このほかに、トミカと同じくダイヤペット(米澤玩具)から「マッ
トカー」の名称で「帰ってきたウルトラマン」の放映当時に、
そのダイヤペットの開発に関わってきた川端昭男氏が主
宰する「J−43」は試作版も含めて全バージョンがモデル化
されている。また、近年ではバンダイから「キャラウイール」
の1台としてラインナップに加わっているほか、リクエストで
商品化を推進するサイト「たのみこむ」によって実現した
MAKE UP版もある。

このようにマットビハイクルは、30年以上にわたってミニカー
化され続けている。それだけにこの車には、他の劇中車には
ない魅力を兼ね備えている、ということである。そして、これ
からもさまざまな形でコレクターの前に登場することだろう。

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