トミカコレクション館・特別展示場

4輪車だけがパリダカじゃない/頑張れ!日野自動車
エムテック・日野レンジャーカミオン/96年、97年モデル
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年明け1月1日からスタートした恒例の「パ
リダカ・ラリー」。今年は「テレフォニカ・
ダカール・ラリー2004」として、18日のゴー
ルを目指してデッドヒートが繰り広げられて
いる。ニュースや新聞では、三菱の増岡弘選
手や日産の篠塚健次郎選手の活躍が報じられ
ているが、パリダカではいわゆる4輪車の他
に、バイクが対象の「2輪車部門」とトラッ
クが対象の「カミオン部門」がある。そのカ
ミオン部門には91年の初参戦から14年連続で
日野自動車が出場している。今回はエムテッ
ク(エポック社)がリリースした「日野レン
ジャーカミオン」の96年、97年モデルを紹介
する。

96年参戦モデル

エムテック・日野レンジャーカミオン/96年ゼッケン401前方
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エムテック・日野レンジャーカミオン/96年ゼッケン401後方
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エムテック・日野レンジャーカミオン/96年ゼッケン408前方
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エムテック・日野レンジャーカミオン/96年ゼッケン408後方
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ゼッケン401

ゼッケン408

96年は、赤のゼッケン401(1号車)には菅原義正、白のゼッケン408(2号車)には柴田英樹がステアリングを操り、カミ
オン部門クラスで1位と2位を獲得し、日本初のワン・ツーフィニッシュを達成した。
エムテックでは、MR−06のA(1号車)とB(2号車)として、96年12月頃にリリースされた。同年3月に誕生したエムテ
ックは、早い時期からレンジャーカミオンを発売を発表しており、6月の東京おもちゃショーではエポック社のブースに実物の
1号車が展示され、注目を集めた。モデルはMT−01「日野レンジャーウイングトラック」をベースにし、車体のマーキング
はタンポ印刷、荷台部分はラベルで処理されている。後部ドアは開閉し、スペアタイヤ4本が収納されている。なお、通常品と
して発売されたのはAで、Bは販売数限定品だった。

97年参戦モデル

エムテック・日野レンジャーカミオン/97年ゼッケン427前方
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エムテック・日野レンジャーカミオン/97年ゼッケン427後方
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エムテック・日野レンジャーカミオン/97年ゼッケン402前方
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エムテック・日野レンジャーカミオン/97年ゼッケン402後方
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ゼッケン427

ゼッケン402

続く97年は、前年の勢いをそのままに中型部門のクラス1と同時に大型のクラス2を含めたカミオン部門総合で、日本製トラ
ックとしては初の総合優勝を達成した。さらに同一チームとしては史上初の1−2−3フィニッシュと上位を独占した。
一方のエムテックは、前年と同様に97年12月頃にMR−06のC(ゼッケン427)とD(同402)としてリリース。基本的
には96年モデルと同じで、車体部分のマーキングはタンポ印刷、荷台部分はラベルで処理。両方とも同じ塗装の様だ
が、フロントのロールバーなどが427はイエロー、402はレッドに塗られている。さらに402の屋根に飾られている鯉のぼり
もつまようじを丸めることで貼ることができる。なお、402は販売数限定品である。

荷台部分がプラスチックで重みがない上に、マーキングもラベルで処理されているため、仕上がりにやや不満な方もいると
は思うが、滅多にスポットを浴びることのない車両を選択したエポック社の姿勢は評価したい。ここ最近、エムテックはカプセ
ルでのリリースはあるものの、肝心の1/43の方はスタート当時の勢いがなく、去年のリリースもRX−8のみで寂しいかぎ
りだ。今年こそコレクターを驚愕させる新商品を発表して欲しい。
さて、今年のパリダカ・ラリーであるが、日野自動車も「チームスガワラ」とのジョイントで、菅原義正をドライバーに参戦。
第14ステージを終了した時点で総合7位に食い込んでいる。更なる奮起に期待したい。

「チームスガワラ」のホームページ→こちらからどうぞ

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