帰りのあいさつ前に毎日漢字学習6
TOSS茨城ML 河村要和
知的障害養護学校の小学部3年生の児童を対象に漢字の学習を行った。精神発達年齢が低く,自閉的傾向を持つ児童には,絵カードと漢字だけの提示は難しいと感じた。(まず絵の認識がうまくできない。)知的年齢に合った絵本の読み聞かせをしながら,漢字をさりげなく提示していく方法で行った。 |
手遊び歌を歌いながら漢字カードを提示する
○児童はこの字に座っている。
さあ,手遊びをしましょう。手をたたきましょうです。用意はいいですか。さんはい。 |
と言って手遊び歌を始める。
1.「てをたたきましょう。たんたんたん,たんたんたん。」のところで漢字カード「手」を見せる。
2.「あしぶみしましょう。たんたんたんたん たんたんたん。」のところで漢字カード「足」を見せる。
3番まであるので,3回「手」「足」の漢字を提示して見せることができる。
手遊び歌を歌いながら,「大きい」を教える
※前日に「大きい」という漢字は人が両手を広げている様子だと言うことを話し,黒板に大きく「大きい」と書いて教えた。
「大きなくりの木の下で」の歌を歌いながら,黒板に大きく書いた「大きい」の漢字を指差す。ゼスチャーで,手と足を開いて身体で大きいを表現しながら,「大きな」だよ,と言う。
ゼスチャーをつけて児童に迫っていくとよく注目する。大きいの字の感覚をつかんだようである。