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低学年からできる手話劇の台本とステップ                

TOSS茨城NEVER  河村要和


低学年からできる手話劇の取り組み

 学校で,1〜3年生を対称にちびっこクラブが作られました。年度末に

ちびっこクラブの発表があり,手話クラブとボランティアクラブで,手話劇を行うこと

にしました。

ステップ1 それぞれのクラブで,手話劇を行うことを話す。どんな役やどんなお話

       いいか,子どもたちに聞く。 

ステップ2 子どもたちの意見を参考に大筋の台本を作る。

ステップ3 火曜のお昼休みに手話クラブとボランティアクラブで集まり,役を決める。             

       (どの役に何人というのは決めておく。) 

ステップ4 決まった配役に合わせて,セリフを考え,台本を作る。

ステップ5 もくようびのお昼に集まり,配置を決めながら1回通して行う。

ステップ6 やってみた中で(こうした方がいいな。)と考えた所や,子ども達から「こうし

       たらどう?」と出た意見を取り入れ,台本の一部を変えたり,付け加える。

ステップ7 劇の最後に歌う手話の歌をみんなで決める。

ステップ8 火・木の昼休みを練習日として,練習・衣装作り・大道具作りを進めていく。


手話劇「森のおひめさま」台本

あらすじ  森で楽しく暮らしていたところに怪獣が現れましたが,正義の味方がやってきて怪獣を倒し,結局怪獣とも仲良くなるおひめさまたちのお話です。  

キャスト  1場面  2場面  戦いのシーン  3場面  練習から当日まで


キャスト(配役)         

○ 王様   (手話)・・・・・1名        ○ 男の子の声

○ 王女様 (手話)・・・・・1           ・ 王様  ・・・・・1名

○ お姫様 (手話)・・・・・3           ・ 怪獣  ・・・・・1 

○ 動物   (手話)・・・・・2           ・ 正義  ・・・・・1

○ 怪獣   (手話)・・・・・4         ○ 女の子の声

○ 正義の味方(手話)・・・3           ・ 王女様・・・・・1

○ ナレーター (手話)・・・・1          ・ おひめさまとどうぶつ・・・1

                             ○ ナレーター(声)・・・・・・1

          (  ◎ 手話 15名              ◎ 声(マイク) 6名     計21名 )


1場面

ナレーター 昔々のお話です。

        お日様が いつもあたって ほかほかあたたかい 森がありました。

        森の中には きれいな お城がありました。

        王様と 

(王様)    立ち上がってえらそうにする。 

        王女様と

(王女様)   立ち上がってかわいらしくする。

        お姫様と

(お姫様)   手をつないで立ち上がり,かわいらしく会釈する。

       かわいい動物たちが 住んでいました。

(動物たち) かわいらしく 飛び跳ねる。

        毎日なかよく 楽しく 暮らしていました。

(みんな)   なかよく遊んでいる。               

        そんなある日のできごとです。  

        お城にゴジラが襲って来たのです。

        さあ たいへん。 お城の みんなは どうなってしまうのでしょう。  

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2場面

(ゴジラの登場BGM)      

王様   何の音だ。

王女様  いったい どうしたのかしら?

(ここで怪獣,登場する。)

姫1     あっ,怪獣!

姫2     おとうさま おかあさま こわい。

姫3     はやく にげなくちゃ。

動物たち  でも,お城はどうするの?

みんなで   だれか 助けてー!

(正義の味方BGM)

正義1    やい 怪獣,何をしてるんだ!

正義2    そんなことをしては だめだ!

正義3    はやく やめなさい!

怪獣1    うるさい!お城をもらって おれたちが住むんだ。

(次のぺーじ 戦いのシーンへ)                              

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戦いのシーン

正義1    そんなことはさけないぞ!

怪獣1  うるさい。 ガオー!

(正義と怪獣が一対一で組み合う。)

(5秒組み合った後,正義の味方は投げ飛ばされる。)

(正義の味方は舞台の下へ落ちる。)児童から出された案です。

正義2    こうなったら 最後の攻撃だ。

正義3    みんなの力を合わせて スペシャルこうせんよ。

(3人で舞台下から スペシャル光線を浴びせる。)

怪獣全部 うわー やられたー!

(両手を上に挙げ,手のひらを合わせて,くるくる回って倒れる。) 児童案

(1回寝転がる。)

(それからゆっくり起き上がる。)


3場面

怪獣2   ごめん。もうしないよ。

怪獣3   ほんとうは 一緒に 住みたかったんだ。

王様    それじゃあ,お城を守ってくれないか。

王女様   それはいい考えだわ。 

お姫様1  なかよくなれたしるしに みんなにプレゼントをあげるわ。

お姫様2  大事に 大事にしてね。

お姫様3  これから, ずっと友達よ。

(まず,怪獣にプレゼントをあげる。)(怪獣はありがとうの手話。)

(次に正義の味方にあげる。)(正義の味方もありがとうの手話。)

怪獣4  これからは いつもお城を守るよ。

正義の味方 何かあったら また助けにくるよ。

みんなで    最後に みんなで手話の歌を歌おう。

(トゥモロウ)

ナレーター   こうしてみんな 楽しく幸せに 暮らしましたとさ めでたし めでたし。

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練習から当日まで

 

1月末より練習開始。可・木の昼休みに空き教室に集まる

セリフと手話の動きを台本に合わせて行う。教師が一つ一つ指導する。

1日目 @場面とA場面を流して終わる。

2日目 戦いのシーンとB場面を流して終わる。このシーンでは,子ども達から「せいぎのみかたはぶたいからおちたほうがいい。」「かいじゅうがやられるとき,くるくるまわってたおれたほうがよい。」 と意見が出る。採用。

3日目 @場面から戦いの場面まで流して時間となる。

4日目 何とか全場面を通して流す。13分かかった。(実際の持ち時間は5分程度)

押さえるポイント

@ セリフ役は,ゆっくり言葉を切ってはっきり話す。(手話の動きに合わせる。早すぎると,手話役の人の手話が追いつかない。)

A 手話役は,できるだけ大げさな動きで行う。(大きくないと遠くの観客から見えない。)

B 手話役は,相手を見て行わず,観客席を見て行う。(観客席を見て行わないとみている側からは,何をしているか分からない。)

5日目 全場面の流れができてきた。11分

6日目 全場面の流して10分

7日目 衣装作り・(保護者から衣装つくりの協力もあった。)

8日目 全場面で8分(教師の指導はA〜3箇所)

9日目 児童だけで全場面を流し,最後に手話の歌。7分

10日目 体育館のステージで練習。7分

11日目 体育館のステージで練習。6分

12日目 最後の練習。5分30秒。

3月4日(土) ちびっこクラブ発表会当日。

        子ども達だけでの進行演技。

        大爆笑だった。5分30秒。

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