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2年・詩「てつぼう」で分析批評
てつぼう いといしげさと 東京書籍
小雨の降る日,グランドの片隅でひっそりと誰かを待っている鉄棒の「詩」です。
◎ キーとなる発問・授業の流れ
発問1 登場人物を挙げなさい。 |
・きみ
・てつぼう(低いのと高いの) いろいろ出るが最後に君とてつぼうの2つに押さえ,次の発問へ行く。
発問2 「きみ」と「てつぼう」ではどちらが中心人物ですか。 |
黒板に,「きみ」か「てつぼう」に決め,名前磁石をはる。氏名なし討論形式で意見を出し合う。
児童の解 てつぼう・・・28名 理由・題がてつぼう
・てつぼうの気持ちがたくさん書かれている
・てつぼうがたくさん出ている
きみ・・・・・・ 1名 理由・きみがたくさんでている
・きみに話している
中心人物の条件 | その物語の中で心が大きく変化している。 その物語の中で大きく成長している。 |
解 「きみ」
児童への解説
T 中心人物の条件は『その物語の中で心が大きく変化している。成長している。』というものでしたね。
T ところで,「てつぼう」は最初「きみ」を待っていました。最後はどうでした。
児童 待っていました。
T そうですね。ということはあまり気持ちも変わっていないようです。
T さいしょ「てつぼうはきみをまっています」といわれた時,「きみ」はまず「えっ?」と思ったことでしょう。
T そして,それから何度も何度も「てつぼうはきみを待っています」と言われ,「君がこないとただのてつぼう です」と言われました。その時「きみ」はかわいそうだなと思ってきたでしょう。
児童は徐々に名前磁石をはり替えようと,こっそり動き出そうとし始めた。
T ちょっとまだ待ってください。そして,最後に,
「てつぼうは こんな こさめのふるひ いつまでも きみをまっています」
といわれたら,「きみ」はどうするでしょう。もう行くしかないという気持ちに大きく変わりましたね。
児童はなだれを打つように,名前磁石をはり替え始めた。