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2年物語文「うめの花とてんとう虫」で音読100回の力をつける
うめの花とてんとう虫 くどうなおこ 東京書籍
◎ 第1時で行う音読指導 ◎ 討論に結びつける発問
(1) 教師の範読を聞く。
指示1 分からない言葉にしるしをつけながら聞きなさい。 |
(2) 分からない言葉の確認をする。(分からない言葉があると堂々と読めないので)
質問するときは何ページの何行目の何とはっきり言いましょう。 |
聞いている人はすぐにぺーじを開き,目で追いましょう。 |
同じ質問だった人は拍手をしましょう。 |
(3) 対決読みをする。(まずは大きい声を出してみる)
教室の真中の列で半分に分かれて,交代で読み合います。 |
指示2 イスだけを向かい合わせ,手に本を持ちなさい。 |
窓側→廊下側の順で,交代ずつ○読みをします。 |
「さん,はい。」
(4) 教師の後追い読みをする。
○ 読みをしながら読みのポイントを確認していく。
題は大きく書いてあります。大切ですので大きな声で読みます。 |
「。」のところはやさしく読みます。 |
○ 児童の読みを聞きながらおかしいところを指摘して,もう一度読み直す。
今おかしい。「お月様」と「小さなうめの花」のくしゃみが同じ大きさでした。 |
お月様は向こうに見える校舎位あるんだよ。うめの花はこの植木蜂の花くらいだよ。くしゃみの大きさ,違うよね。 |
はい,そこのところ,もう一度読んでみよう。 |
○ 特に意識してほしいところは発問を入れる。
繰り返しのところは同じ大きさじゃおかしいね。 |
発問1 「そしたら,そしたら」はどちらを大きく読みますか。 |
発問2 「さむくて,さびしくて」はどう読むのが一番よいですか。 |
(5) へびの○読みをする。
廊下側の一番前の人から,続けて読みます。 |
読む人と次の人だけ立ちます。イスは入れないでさっとイスの脇に立ち,読み終えたらさっと座ります。 |
一字でも間違えたり,止まったりしたらもう一度読みます。 |
(6) 指名なし○読みをする。
指示1 会話の文に(1),(2)・・と番号を付けなさい。 |
指示2 隣の人とできたかどうか確認しなさい。 |
発問1 (1)は誰ですか。 |
指示3 そうですね,「」の右上に,字と同じ大きさで「お月様」と書きなさい。 |
発問2 (2)〜(12)は誰ですか。 |
テンポよく(12)までいく。
残りは(13),(14),(15),(16)である。
発問3 Lはなぜてんとう虫と分かるのですか。 |
○ 「あそびにきていい?」とあるから。てんとう虫は飛べるが,うめの花は飛べない。
発問4 Mはなぜうめの花ですか。 |
○ 「(13)にこたえているせりふだから。」
発問5 NとOはどちらがうめの花でどちらがてんとう虫ですか。 |
○ (13)がてんとう虫,(14)がうめの花なので
A (15)がてんとう虫,(16)がうめの花 という意見が多く出る。
「ほんとうにそうですか?」と問うと,「ちがう。」という意見が出てくる。
(B (15)がうめの花,(16)がてんとう虫)
(16)の後の文が「てんとう虫は何度も振り返りながら,飛んでいきました。」
となっている。
これまで,セリフを言った後に,そのセリフを言った登場人物の動き
が書かれているところが多かった。だから,(16)がてんとう虫と答えた。
ここで,3分の1近くが Bになった。
そして,AとBでの討論となったが,最後に,Aの一人が,
「もし(15)がうめの花なら,(14)の後に一行でかかれているはずです。」と答え,
他の児童も納得し,A が正しいと言うことで授業を終えた。