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学級作り「一番星」で人のよいところを見つける実践 

茨城県立土浦養護学校  河村 要和

人のよいところを見つけ温かいクラス作りをするために低学年でお勧めの実践です。次のステップで行います。

 @ 人のよいところを見つけることがすばらしいという教師の思いを語る。(4月初めが望ましいです。)

A 「十人十色」(道徳)「他己紹介」(学活)の2つの授業を行い,いろんな人が集まってぼく達わたし達 のクラスができている,人にはたくさんいい所があるものだ,と感じる授業を行う。(資料1・2)

B 人のよいところを見つける「一番星」活動を行う。

☆手軽に,子ども達が隙間時間を使ってどんどんできるところがよいところです。

「一番星」活動の進め方

1.朝の会などで話をして活動開始

先生は人のよい所を探すことがとても大切だとお話しましたね。人の悪いところを見つけることは簡単です。しかし相手も自分もいい気持ちはしません。人のよいところを見つけると,相手も自分も幸せな気持ちになります。すばらしい人になります。みんながよいところを見つけあえば,すばらしいクラスになるのです。みんなで,もっともっとすばらしいクラスにしませんか。

ステップ1・2の活動の後で雰囲気ができていればほぼ賛成する。とにかく行っていくという気持ちであれば,「一番星活動を行います。みんなついて来てほしい。」と宣言してもよい。

友達のよいところを見つけたらこの紙に書いてください。親切にしてもらったらそのことを書いてもいいです。誰かの親切なところを見つけたらそのことを書いてもいいです。

と言ってメモ用紙を見せる。(もらい物,100円ショップで売っているものでよい。)

この紙(模造紙の半分くらいの紙)を後ろの黒板に貼っておきます。人のよいところを見つけてメモ用紙に書いたら,テープで貼っておいてください。

模造紙半分くらいの紙を後ろの黒板に貼り,側にテープカッターを置く。

その時はそのまま授業に入る。そして,一日の生活の中で,授業をがんばっていたり姿勢がよかったり,誰かが落とした色鉛筆などを一緒に拾ってあげたりする姿を見たらすかさず,「すごい。さすが。今日の一番星だね。」と誉める。

2.活動を盛り上げるためにすること

@            よい所を見つけその場で誉める。よい行いを朝の会で取り上げ誉める。

A            帰りの際に,貼ってある一番星を読み上げ,書いた人を誉める。

B            子ども達が帰った後,一番星を書いた紙に花丸をつけておく。

C            一番星の紙がたまってきたらスクラップブックに貼る。

D            スクラップブックが一杯になったら一番星パーティーをすることを告げる。

E            スクラップブックに貼りたがる子どもが出て来たら一番星係りを決める。

3.メモ用紙がなくなってきたらイラスト募集

 メモ用紙が間に合わなくなってきたら一番星カード枠イラストを募集する。それを印刷して使うようにする。

4.全員のよいところを書いてもらうために方式を変える。

@          ラシャ紙をクラス人数分の枠で区切る。

A          全員の名前を一枠ごとに書き込みむ。(紙を貼っても名前が見えるよう,枠の下に書く。)

B          誰かのよいところを書いたら,自分の名前の所に貼らず,相手の名前のところに貼る。

C          貼っていない人のところには教師が書いて貼る。

D          1〜2週間でたまった一番星カードを連絡帳に貼り持ち帰らせる。

1年間コンスタントに行うことができた。小さいうちにこそ,人のよい所を見るうれしさを味わわせ,人の良さを見つける態度を身につけてほしい。

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