自転車はどの子も乗れるようになる |
☆2004年5月4日 NHK「生き生きホットライン」で生放送!50分間自転車の魅力を語りました。
○きっと乗れるようになります!
知的障害のある子が8日間で自転車に乗ることができました。
その子はずっと,補助なし自転車に乗りたがっていました。2年生の頃,補助つき自転車で一生懸命補助なしに乗る友達を追いかけていましたが,やがて置いていかれてしまいます。乗せてあげようと,荷台をつかんで押しましたがうまくいきません。そして一度転んでからは,「いや」といってやらなくなってしまいました。
そして,4年生のとき,まだ,補助つき自転車を一生懸命こいでいました。「のせなければ」と決心して行う中で生まれたのが,「ステップ指導法」です。8日間で見事に乗ることができました。さらに続けて5人の子が8日間から16日間で乗ることができるようになっていきました。
たくさんの子ども達に自転車を乗る楽しさを味わってほしいと思います。
ステップは次の2つの指導法で成り立っている
※詳しくは, 1週間でマスターできる体育教科書シリーズ 「どの子も自転車に乗れるようになる新ドリル」 TOSS体育 根本正雄 企画 河村要和著 明治図書 をぜひご覧ください。 |
ステップ指導法1「直線・カーブ」 |
※順番は,1をマスターしてから2に移ることが 大切である。
運動の習得課題は次の3点である
第1段階 姿勢を保持する力 (直 線) 第2段階 ハンドルを調整する力(カーブ) 第3段階 バランス+推進力 (乗り出し) |
指導の方法のポイントは自転車の後ろではなく,脇に立つことである。そして,
1.ハンドルと子どもの体を両手で支えて,初めは子どもを自転車に乗せた運ぶ。
2.そしてバランスが取れそうになってきたら,徐々に補助の手を緩めていく。
3.20分もすると,直線だけなら,一人で5m以上は乗れるようになる。
4.うまく補助をすると,3日間で,直線だけなら一人で乗れるようになる。
※ただしこの段階ではまだ,乗り出しはできません。
5.カーブで乗れるように練習する。※やり方は1・2と同様。
6.足けりのりを練習する。※地面を足でけって前へ進む。
7.「1・2・3と地面をけって足をペダルの乗せて漕ぎ出す。
※カーブの練習2日間,乗り出しの練習3日間,1日20分程度の練習で乗れるようになりました。