篠原川・川上川
綱子川・沢井川
に生息する
魚や底生生物を
観察してみよう

 藤野の川には、とてもたくさんの貴重な魚や生き物がすんでいます。どんな生き物がいるのか、今回は藤野の主な4つの川を巡って、みんなで採集した魚やちいさな生物たちを専門の先生とともに学習しました。

 今回調査する4つの川も、年々荒れてはきていますが、まだ細々ながら、ウグイ・シマドジョウ・アブラハヤや珍しいカエル、水生昆虫など貴重な生物が生きています。

当日指導してくれる専門家の先生は
篠田授樹氏
●地域自然財産研究所
●桂川をきれいにする会

 9月5日 朝8時に集合し、最初の調査地点の篠原川へ向かいました。あいにくの小雨でしたが、しばらくすると止んで、午後には明るくなってきました。

 いつもの調査と同様、川の石を採取して、水棲昆虫の種類を調べます。網を使って魚の採取もします。

 今回は川の水質も調べてみました。昨日からの雨の影響があってか、篠原川は、やや濁り気味で水量も多めです。

川の水を試薬と反応させて変色を見る。これは硬度を調べています。

 左上はビーカーに汲んだ川の水の電気伝導度を測っている所。右上は水の硬度を調べています。左は水素イオン濃度の計測です。
 他に水温や化学的酸素消費量・アンモニウム・亜硝酸の調査も行いました。
 これは篠原川のすぐ脇にある湧き水です。すぐ脇にあるにもかかわらず、篠原川の水温(17.8度)に比べて3度低い14.6度でした。この湧き水も、川と同様の水質検査を行いました。
 かつてはこの湧き水でよく西瓜を冷やしたりしたそうです。

 雨模様とあって、いつも調べている川上川の調査は省略することにして、綱子川に向かいました。この川は最初に調べた篠原川に比べて、昨夜からの雨の影響も感じられず、ほとんど水が濁っていません。

 それほど離れていない位置にある二つの川ですが、異なる個性を感じさせました。

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