デマや流言ではなく、実際に言ったと正史に書かれている話もある。中国は晋という王朝の2代目の皇帝の恵帝(259〜306)の話。
飢饉が発生して民衆が次々と倒れ始めた時、大臣がその状況を報告して「人民は食べる米がなくて苦しんでいます」と言うと、「ならばなぜ肉粥を食べないのだ」と答えたとか。アントワネットの場合と異なり、こちらは史実だろう。
まあこんな皇帝だから、たちまち国は内乱になってしまうのだけど。
そういえば、最近ニュースを賑わせている金正恩も以前、「米がなければ肉を食べればいい」と言ってた、という話が流れてたな。あれは事実だったのか単なる噂だったのか。
なんだかこのところ、世の中の動きが激しくて、何が事実で何がデマかも解りにくい。こんな時、静かに、玉石混交の情報の中から、真実を注意深く選別できる目を持つ人って、どんな勉強や修練を過去に積んでいたんだろうか。
同時に、こんな世の中の動きが激しい時って、「実はあれはデマでした」と暴露される事も多いよね。これからあちこちで、立場を失う人や組織が出て来るんじゃないかなぁ。