このところ雨が続く。山の木々も、雨に打たれているうちに、すっかり葉も落ちてきた。そろそろ、厳しい寒さもやってくる頃だろう。
12月にもなると、今年はどんな年だったとか、来年はどんな年になるかとか、いろいろ考えるようになる。最近、ちょっと考えたのは、来年の2015年ではなく、それから更に3年後の2018年の事。鬼が聞いたら大笑いする事だろう。
なんで2018年の事を考えたかと言うと、明治になってから(1868年)150年の節目だから。これを記念して何か行事とかしないのかしらん。私としては、どこかの国の首相のように、「戦後レジ−ムのなんたらかんたら・・・」とかを論じたりするよりも、ずっと問題としては大きく、また未来にとっても有意義だと思うんですけどねえ。
でも今の所、2018年を「明治から150年」ととらえてみようという動きは、あまり無いみたいですね。私の気が早すぎるだけで、その年が近付けば動きも出てくるのだろうか。
ただこれは私の邪推だけど、できれば「明治から150年」みたいな過去の振り返り方はしてほしくないと言う、世の中の思惑もあるんじゃないかとも思う。というのも、こんな振り返り方をすると、どうしてもこんな意見も出てくるだろう。
「明治の文明開化以来、科学技術の発達に伴って、鉄道が伸び、電気や電信も広がり、高いビルや巨大なダムのような建築物も作られてきた。しかし、そろそろ、それとは異なる、別の文明のあり方を模索し、創造していくべきではないか。」
明治以降のやり方が、このままずっと続いてほしいと思う人々は、まだ多かろう。