こういった技術は、あらかた特許は切れているだろう。中国だって、まねしようと思えばまねできる実力はあるはずだ。それに建設ラッシュの中国にとって、石膏の副産物は魅力的だろう。
石炭火力利用のクリーン化は、決して無駄な投資ではなく、一石二鳥や三鳥や四鳥だけど、なんでこういう話は出てこないのかな。やはり大陸的な大国なので、何かを始めるにも時間がかかるのだろうか。
以下は余談。
石炭を燃やせば二酸化炭素が排出されるが、昨年、自動車メーカーのアウディが、工場から排出される二酸化炭素を回収して、それに水素と結びつけて自動車燃料にする計画を発表していた。
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世界のエネルギーに関する研究は、従来の常識をどんどん刷新する勢いで、「石炭を燃やす」、イコール「大気汚染」「温室効果ガスの排出」と簡単に決めつけるのは、とうに時代遅れになっている。
エネルギーの話では、既に先月の始めの話になるけど、こんなニュースがあった。
高速増殖炉の「もんじゅ」を開発・運営する機関でもある日本原子力研究開発機構(JAEA)が、世界で初めて、リチウムを海水から分離・回収する技術を確立することに成功したとのこと。
多分、本来は海水中から核燃料を抽出する技術を目的としているのだろう。重水や三重水素でも回収しようとしていたのだろうか。
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皮肉なもので、この研究成果が,安価なリチウム電池の普及に結びついたら、ますます原子力の必要性は無くなってきますが。