町田市公園緑地課との相談会    2005年3月22日(火)

 体育館裏の整備に、町田市公園緑地課の協力が得られることになり、
公園緑地課の林田さんをお招きして、相談会を開きました。
町田市が管理運営する公園や森などで伐採した木の丸太を、提供して
いただけるだけでなく、ビオトープつくりなどに貴重なアドバイスをいただきました。

***公園緑地課からもらう木を使って、できること***   


1.カブトムシを飼おう!
   →堆肥小屋つくり
     (落ち葉置き場)


 


  落ち葉を集めて堆肥を作る場所をつくると、カブトムシの暮らす場所になる。
  町田市内では、森が近い場所であれば、自然にカブトムシが来て、
  産卵するそうです。町五小も養運寺の森が近いので、適しているそうです。
  Pコーナーの外に落ち葉置き場がありますが、壊れかけています。
  
  作り方・・・杭になる丸太を立てて、横に竹や枝、ベニヤ板などを渡す。

  この日、林田さんが、伐採した木の丸太の杭を10本持ってきてくださいました。
  早速、堆肥小屋が作れそうです。
  カブトムシの飼い方も、詳しく教えていただきました。
  堆肥小屋のすみっこに、カブトムシが住み着きやすいそうです。
  飼育ケースや衣装ケースでも、カブトムシを飼うことができますが、下に敷く
  昆虫用のマット(腐葉土など)には、卵が産み付けられていることがあるので、
  取り替える時には、捨てないで、堆肥小屋に入れてあげるといいそうです。

  注意:針葉樹の葉は入れない。小枝は、細かくしてあれば、入れてよい。
      モグラが来ると、幼虫を食べてしまう。
2.小道をつくろう!


 
  丸太で木の道をつくると、その下が日陰になって、草が生えなくなる。
  観察するために、入らないようにする場所と、歩く場所との境目に、
  「見切り表示」として、直径10〜15cmの丸太を横に寝かせてやる。
  安定するように、少し土に埋めるとよい。
  さらに、杭を立てて、ロープを渡して、入らないようにすることもできる。

  また、自然園と、他のエリアとの区切りの柵を、同じように杭を立てて、
  横に枝やロープを渡して作ることもできる。
  入り口には、ゲートなどを作ったり、解説板や、看板なども、木でつくると楽しい。

  柵としては、「カントリーヘッジ」もある・・・杭を立てて、横に小枝をたくさん渡して
  小枝の中に虫などが暮らしたり、ツル性の草が絡んだりして、自然園にぴったり。
  
  丸太は、生き物の暮らす場所をつくるために、防腐・防虫処理はしない。
  腐ってきたら、取り替える。もしも虫が発生してボロボロになったら、すぐに
  処分する。随時チェックする必要がある。
3.生き物の暮らす場所を
   つくろう!

    *雑草よけシートを
     はずしてみよう

    
    *石積み
    
    *枝葉積み
    
    *エコパッチ 
       (草の刈り残し)
    *バードバス
      (鳥の水浴び場)


 土を少しやわらかく耕してやると、自然に草がはえてくる。どんな草がはえて
 のびてくるか、長い間観察してみよう!背が高くなる草、地面をはって伸びる草、
 花が咲いたり、種が飛んだり、いろいろな草が生きていく様子を見ることができる

 ガマガエルや、クモ・トカゲなどが暮らす場所になる
  
 昆虫やクモの隠れ家や、冬越しの場所になる

 草が伸びてきたら、わざと部分的に長く刈り残す場所をつくると、虫や鳥のすみかになる

 小さな水溜まりをつくると、鳥の水飲み場、水浴び場になる

4.ベンチをつくろう!

丸太を使って、簡単なベンチができる。
写真のように、切った丸太を組み合わせて、かすがいで止める
足になる丸太は、少し土に埋めると安定する

工夫しだいで、楽しいベンチができそうですね!
  


5.食べられるキノコを
  育てよう!

       ↓
  樹種の見本とキノコ園


キノコによって、栽培に適する木の種類がちがう。
樹種の見本を兼ねたキノコ栽培園をつくったら楽しい!

シイタケは、クヌギやコナラがよい。切ったばかりの生木を使う。
1本のほだ木に、菌のコマを20個くらい打つ。
じめじめしている日陰で、雨がかかるところに置く。
丸2年後から、4〜5年後まで、収穫できる。
(例えば、毎年1年生が入学後すぐに菌のコマを打つと、
 3年生くらいから、高学年の頃まで、収穫できる・・・給食につかう?)

ヒラタケは、栽培が比較的簡単で、菌を植えてから約一年で収穫できる。
  
6.その他
    *鳥の巣箱
    




    *蜂宿
    
    *苗木を育てる
    

高いところに取り付けるため、危険なので注意が必要。
鳥が巣立った後、巣が残っていると、次の他の鳥が入らなくなってしまうため
毎年架けかえが必要。
巣箱の中に、蜂が住み着いてしまうことがある。架けかえの時に、気づかないで、
動かして、蜂に襲われてしまうことがあるので注意が必要。

蜂が住み着くような、小屋を作って、蜂を観察する

ドングリを植えて、出てきた芽を育てて苗木に育てる。
切った木の枝を土に挿して、挿し木にして苗木に育てる。


  公園緑地課で出る木は、ケヤキが多くて、他にはクヌギ・コナラ、ヤマザクラなど。
 伐採は冬の間に行われることが多くて、今はあまりないが、適した木が出たら、
 とっておいて、まとめて運んできてくださるとのことでした。

  町田の自然を知り尽くしていらっしゃる林田さん、お忙しい中を、たくさんプリントを
 用意してくださり、具体的にわかりやすく説明していただいて、ありがとうございました。
 これからどんなふうにビオトープを作っていくのかが、だいぶ見えてきました。
 今後もアドバイスをいただきながら、市内の伐採樹木を有効活用して、
 楽しい自然園を作っていきましょう!

  これらのアイデアは、決定ではなく、アイデアとして、これから検討して、
 子ども達と一緒に、少しずつ作っていきます。
 皆様のアイデアやご意見など、お寄せください。

                                      
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