学校ビオトープを考える会 第1回ワークショップ報告

2004年2月13日(金)、2月にしては、風もなく穏やかで、日差しも暖かいよいお天気のもと
保護者のみなさんと校長先生、教頭先生、地域の皆さんにも参加していただき、校地内の様子を見たり、
20分休みの子どもたちの外遊びの様子を見学しました。

1.職員室前の池

*川魚(ハヤ)を入れている・・・過去に鯉が猫に食われたエピソード有り
*毎年カエルが産卵、オタマジャクシからカエルになっている
*水・・・ろ過して循環?にごらず緑色にならない不思議?
*ヤゴ
<木>ケヤキの大木、ドウダンツツジ、ヤマモモ(記念植樹)、門側はサクラ
<草>池の周りにリュウノヒゲ?
<他>町五小の位置(緯度経度、高度)表示あり
2.プレイルーム前
  観察池周辺



*大きな受水槽・・・低木で周りを覆う工夫がほしい
*木の上に鳥の巣箱あり斜めにぶらさがっていた
   ※後日、陶芸木工作クラブの子どもたちが製作した巣箱を6つ、校地内の木に
    設置したそうです。
*プレイルーム前は畑、よく利用しているとのこと。スイカが実った?
*日当たりよく、あたたか。
*観察池 現在使用せず、スイレン、イチゴ畑。昔は稲を植えて、水田として利用。
*夏にパピルス?
*腐葉土作り用に枯葉を貯める所あり・・・秋には満杯で入りきらないそうです
<木>サクラ、カエデ、ミカン
<草>野生化したミツバのような雑草多数、フキノトウ発見!小さなたんぽぽ花一つ
<アイデア>ビオトープの一つのコーナーができそうな場所
       観察池は高さがあり、カエルなどが登れない。
       稲作を復活させる?
       日だまり 稲作の里 草っぱらでひなたぼっこ
3.校舎西側
*校舎と隣接住宅の間の日かげ、涼しい
<木>背の高い杉の木、ヒノキに猫の爪研ぎあと、ヤツデ、マンリョウ、アオキ
<草>林の下草 日かげの草、ツルニチニチソウ?紫の花一つ、ツワブキ
<他>コンポスト有り、現在使用せず・・・日なたに置かないとダメ?
    マンホール多数、その部分は土が乗せられない。
<アイデア>こみちを作り、子どもたちが通り抜けられる場所にする?
        こもれびのこみち?
4.体育館西側

この写真は体育館通路横の
ヤマボウシの木です
*死角で目が届かず危険なため、遊ばせない場所。まったく使っていない場所
*土がどろどろになるのと、雑草が生えるのを防ぐため、ビニールシートで土を覆っている
<木>キンモクセイ、ヤマボウシ
<アイデア> 校舎西側から続けてこみちをつくる?
         ビニールシートをはがすと、どんな草がどんなふうに生えてくるか、年々観察する?


5.体育館北側
*西側と同じく土の上をビニールシートで覆っている。
  そうしないと、夏には雑草がかなりの背丈に茂ってしまう。
*北側の隣接住宅に、雨が降ると泥水が流出する。
  傾斜があるため、どうしても雨水が流出してしまう。
  →防ぐためにフェンスに板金で防止用の柵を作ってある。北門の方まで続いている。
*目隠しに木を植えたいが、隣接住宅の日当たりに配慮し、短く刈り込んでいる。

6.畑 周辺

*体育倉庫リフォーム中。外壁がきれいになっていた。
*畑 冬はほとんど何も植えられていない様子。
*百葉箱 学習の必要に応じて使用。普段は使用せず。
*このあたりでも子どもたちが走り回って遊んでいる。
*校庭に雨が降ると、傾斜で水が北側に流出する。
  →これを防ぐブロックの低い万里の長城出現!
   つまずきそうな高さだが、子どもたちは一本橋として、遊びに利用していた。 
   ケガ防止に上面に丸みをつけてある
<木>シラカバ(体育館横) イヌガヤ
<エピソード>
ヤギのジミーのお話
  昔このあたりに小屋があって、ヤギを飼っていた。
  名前はジミーといった。新一年生が学校内を見学していると
  ぴょんと飛びついて、ひずめのスタンプを押すのが得意で、
  当然新一年生は大泣き・・・自分が先輩と言いたかったのかも!
  お墓はプールの横にあるけれど、今は入れない場所でお参りはできないようです。

7.飼育小屋 周辺
*サクラの大木の下に、笹のヤブ→かくれんぼで子どもたちがもぐりこんで遊んでいる。
*昔はこの一帯が植物園だった。今では、子どもたちが良く遊ぶので、土が踏み固められてカチカチ
  植物園の植物も、笹だけが生き残ったのか?
<木>ツバキ、 ササ、サクラ 
    *サクラの大木で、木登りをして遊んでいる。
     ここで疑問? 登りやすい形に枝が曲がっているのは、子どもたちが登って変形したのか
     もともとなのか???
    *秋の子どもまつりでは、ボーイスカウトがロープの橋を作ってくれる。
<アイデア>
  *ツリーハウスなどの遊具もほしい 
  *どんぐり(クヌギ、コナラ)の木がほしい
    土を一部やわらかく掘り返し、どんぐりの実を植えて育てたら?
    どんぐりの落ち葉は量が多く、ぱりぱりして始末が悪い
    →短く刈り込むなどの手入れが必要
    サクラの散った花びらと落ち葉の掃除と処理は、大変な大仕事。
    →木を植えるには、手入れの体制つくりをしてから・・・
   *草刈も同様、体育館裏のビニールシートをはずしても、後の管理をする人の体制つくりが必要
   *ビオトープは擬似自然。生き物のために手入れが必要。
    →子どもも一緒にやる?シルバー人材もお願いする?
   *刈った草は、干し草にして、飼育のウサギや鳥の、エサや敷きわらに利用したら?
   
  ◎この場所は、現状を生かして、あそびの森として整備、活用できそう?
  ◎問題点:雨水の流出
    →逆に掘り下げて水溜りも遊びに利用?出た土で、小山もつくりたい?
    雨水をためて、水撒きに利用できないか?
        

8.北門〜遊具〜藤棚
*子どもたちが遊ぶので、草はほとんど育たない。
*低い木も育ちにくい。
*藤棚・・・ツルを切ったら、リース作りに利用できる。
       →図工の授業で活用?
*投てき板・・・撤去済み 近隣に騒音となるため
         あとにネットをきつく張る予定

9.プール横 花壇
*プールと給食室の間の通路→ゴミの搬出で、リヤカーを通しているため、舗装ははがせない。
*花壇はきれいに整備されている。
*1年生の花壇は、畑として利用されている
<木>プール門〜正門の間・・・サクラの下に、バラ、ミカン?などの低木が並んでいる
<アイデア>
 * 3階音楽室・・・日照と屋上の熱で、夏とても暑い
   →屋上緑化は?・・・屋上緑化用のコケが開発中らしい。
               少ない土で水を多く含むので効果大
   →屋上から下へ、壁面にツル性の植物をたらす?
   →地上か、2階ベランダから、アサガオ、フウセンカズラなどを這わせる?
    夏だけ繁り、秋に枯れて、冬ははずしておく?
 *日当たりの良い壁面に、ソーラーパネルで発電!?