PVEXPO2009 東京ビッグサイトで開催された、PVEXPO2009です。太陽光発電に関連したメーカーが中心に約450団体の出展がありました。
二次電池フェア 太陽電池パネルだけでなく製造装置や部品、関連工作機械などもあり、かなり専門的でした。近年自動車用のバッテリーで目覚しい発展をしている電池メーカーも蓄電池等を多数出展していました。
会場の様子1 太陽光発電設備の設置に対する国の補助金が復活するとのことを背景に各メーカーがこぞって業界に参入してきたように感じました。アメリカ発のグリーンニューディール政策に関連する新エネルギー需要への期待の大きさから会場は大盛況でした。
会場の様子2 今注目の太陽光発電装置ですが、これまでと少し違った動きが感じられました。数は少ないですが従来のガラスを使った発電パネルと違い、曲面にも設置可能なシート状の発電装置が見られ、その可能性に広がりを感じましたのでいくつかとりあげてみました。
発電シート(富士電機システムズさん) シート状の太陽光発電装置です。発電効率は従来の発電パネルよりも低いそうですが、軽量、ローコストで曲面部分にも設置ができることから設置できる範囲の広がりが望めるので、将来性を感じます。
写真は開閉できるルーバー状の羽に太陽光発電シートを貼付けたものが提案されています。角度が変わるので太陽にあわせて最良な位置がとれそうな気がします。このように発電シートは軽量なので今まで設置できなかった部分にも拡大していきそうです。
発電シート(クリーンベンチャー21さん) こちらもシート状の太陽光発電装置です。シート状なので曲面にも簡単に設置ができます。
携帯発電シート(コナルカさん) こちらの太陽光発電シートはかなり薄いような気がしました。また小さなユニットは持ち歩いて使用することもできるので、携帯電話の充電や携帯パソコンに使用できることが特徴です。
通常の茶色の発電シートだけでなく透明性のある発電シートも用意されています。太陽光の入射角度が70度まで発電が可能なので、建物の壁面など広く普及しそうな予感がします。
発電ガラス(翠光トップラインさん) 太陽光発電ガラスというシステムです。建物に使われているガラスに、この発電ガラスを使用することで、屋外からの日射を軽減するブラインド効果と発電を兼ねた省エネ製品です。
いっしょに入っている特殊遮熱断熱膜により発電効率が高まるだけでなく、室内の熱損失の低減とガラスの飛散防止にも役立っています。単なるガラスの役目だけではない究極のECOガラスの登場で建物が一気に進化しそうです。
発電する手摺(スペースエナジーさん) バルコニー等の手すりのガラス部分に太陽光発電装置をはさみ込んでいるものです。発電装置の密度を濃く配置すれば、目隠しの効果と発電の一石二鳥となる注目の使い方です。従来のように設置スペースをとらないところが大きな魅力です。
トップライト発電(太陽工業さん) 大きな屋根等に採用されているパイプを三角形に組立てるトラス構造のメーカーですが、トップライトのガラスの中に太陽光発電装置を組み込んだものを提供しています。発電装置が直射日光を程良くカットするのでまぶし過ぎず冷暖房効率も向上します。