ライティングジャパン2011 2011年1月19日〜1月21日に東京ビッグサイトで開催されたライティングジャパン2011です。今年はじめて見に行きましたが照明設備の転換点にきていることから大変多くの来場者で賑わっていました。世界11カ国から300社を超える出展でした。
会場の様子1 白熱電球が役目を終えた今日、現在主流である蛍光灯の次ぎの照明設備が数多く出展されていました。もちろん主役はLED電球です。省電力&長寿命が魅力であるLED電球の色々な使い方がわかりとても参考になりました。
会場の様子2 しかし日本中にある既存の照明器具に使えるLED電球を取り急ぎ開発している日本企業にくらべ、新規参入の海外企業は新しいLED電球の使い方をした器具を先んじて手がけていたので、ここにも日本企業の出遅れを感じざるを得ませんでした。これからは薄く小さくではないでしょうか?
有機EL照明(タカハタ電子さん) 次世代の照明というにはまだ早いと思いますが最大の期待はこの有機EL照明です。液晶パネルの内部に有機EL素材が入っていてパネルを自由に発光させることができるので未来の照明器具のようです。
問題は短寿命と超高コストにあります。写真の器具は参考出展ですが洞爺湖サミットにも展示されたそうです。まだあまり大きなパネルができないようですが、薄さと均一な発光面はピカイチでした。ようやくテレビに登場してきた有機ELですが、照明に使われるのはまだ時間がかかりそうです。
LED導光板照明(住友化学さん) アクリル板の端部にLEDを付けた薄型照明です。既存の電球の形をLED化しただけのものでなく、アクリル板を光らせて照明器具にしています。小さなLED電球を並べて使うことにより薄い照明器具を実現しています。
特長はアクリルの表面に小さな点を沢山印刷した導光板にすることにより、均質な光を拡散させ眩しくない優しい光を実現していることです。また導光板により曲面や両面が光る照明も可能にしています。薄いところが何より期待できます。
薄型LED照明(ePochさん) アクリル板の端部にLEDを付けた薄型照明です。台湾の企業ですが薄型照明に活路を見出したがごとく、薄型LED照明に絞ったような出展方法に勢いを感じました。
構造が意外と単純なようなので取り扱いもよく施工方法も簡単のようでした。既存の照明器具に取り付けるだけのLED電球はもう古いと言わんばかりの姿勢が非常によいと思いました。
薄型LED照明(アバンディアさん) アクリル板の端部にLEDを付けた薄型照明です。今回は全体的に薄型照明に注目して見てきましたが、LED電球や部品の交換が課題のように感じていたところ、アフターサービスには細かく対応できると自信を持っていました。
厚さが1センチ程度なので天井に直接取り付けてもほとんど出っ張らず違和感がありません。現時点ではLED電球よりも周辺部品の方が早く寿命がきてしまうのが課題です。
薄型LED照明(ミマキ電子部品さん) 薄型パネル式のLED照明です。比較的大きいサイズのパネルが製作できるので、イベント会場や広告看板などで使われています。光のタイミングをプログラムすると、色々な演出ができるので可能性が広がる感じがします。
時間差で光の色を変える装置と組み合わせることにより、幻想的な光の演出ができるのが面白いです。
薄型LED照明(久豊技研さん) アクリル板の端部にLEDを付けた薄型照明ですが、特許を持つ特殊なシートが貼られているのが特長です。
特殊なシートを貼ると明るさが増しLED電球の数を少なくすることができるので、結果省エネ効果がさらに大きい照明器具になるそうです。