ENEX2009 東京ビッグサイトで開催されたENEX2009です。省エネ、新エネ、環境技術が未来を変えるをテーマに省エネルギーや新エネルギーに関する出展がありました。
会場の様子1 ひところの原油高による混乱が収まったところですが、急激な景気減速の影響もあり、省エネや原油による依存をを少なくしようとする動きが大きくなってきたようです。
会場の様子2 民間企業グループや国の機関との共同開発など高い技術と将来性を感じる出展がありました。建築に関連し冷暖房費の節約に貢献しそうで、即効性があると思われるものを発見しましたのでいくつかとりあげました。
採光断熱材(積水化学工業さん) NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)との共同開発による窓に後付できる断熱材です。既存の窓に取付けられるうえ光を通すので、外の景色も見られることが特徴です。
ちょっと見難いですが、複数のアクリル製フィルムと空気層からなる積層構造になっています。この空気層により断熱効果が高まり、結露を防ぐことにもつながります。きれいに施工できればガラスとフィルムの間にも結露が付かないようです。
窓ガラスに直接貼らずサッシの内側の障子を利用するタイプもあります。障子紙の部分に積層フィルムをはめ込めば、通常の障子より大きな断熱効果が得られます。障子紙で隠れるので違和感がなく、和室等にはおすすめです。
クールルーフネット(ナカダ産業さん) 伊藤忠商事、東レとの共同開発による建物屋根の遮光ネットです。屋根面にネットを張ることで熱気が軽減されヒートアイランド現象対策になり空調費用のコストダウンにもつながります。
主に工場や倉庫の屋根に多く使われている折板屋根に取付けしやすいように設計されています。一般の陸屋根にも設置可能なユニットができることを期待します。
調光式LEDライト(コスモエコサポートさん) 省電力を実現した今話題のLED照明です。明るさを調節できる調光機能を世界で始めて開発したことが特徴です。
かなり明るい照明も可能になってきており、調光機能が広まれば今後は住宅などにも広く使われていきそうです。