オヤノコト・エキスポ 2009 東京国際フォーラムで開催されたオヤノコト・エキスポ 2009です。今回初めて見に行きましたが、イベントのタイトル通り、将来身内の介護等が必要になった場合を想定した企画内容が多く出展されていました。
会場の様子 会場は東京国際フォーラムのメインの展示ホールですが、東京ビックサイトや幕張メッセを見慣れているせいか、規模は若干小ぶりでした。国際福祉機器展と内容のかぶるものが多いと思いましたが、中でも始めて見るものがありましたのでいくつかご紹介します。
体位変換器(ヤマシタコーポレーションさん) 布団から起き上がる時に手助けをしてくれる機器です。ベッドの使用に適さなかったり、畳の部屋に寝たいという方でも、エアの力を利用して起き上がることができます。
リモコンでアエのスイッチを入れると、ゆっくり上半身を持ち上げてくれるので一人でも操作が可能です。起き上がる前に枕状のエアバッグが膨らみ、おしりがズレナイようにする工夫がされています。比較的軽量コンパクトなので移動も容易です。
誤発進防止システム(サン自動車工業さん) 自動車のアクセルとブレーキを踏み間違えて誤発進することを回避するシステムです。高齢者に限らず誤ってアクセルを踏んで急発進してしまうと、ペダルから足が離れず更に踏み込んでいくことがあります。このような急激なアクセル操作の際にエンジンがアイドリング状態になるシステムで、事故等を最小限にすることが可能です。センサーと小さなコントロールユニットを装着するだけなので場所もとらず、高齢者の方等には安全装置としていいかもしれません。
歩行アシストロボット(ホンダさん) 加齢や事故などで脚力が落ちた人の歩行をアシストしてくれる機具です。歩こうとして足を踏み出すと器具が足を広げてくれるので自然と歩きやすくなる仕組みです。腰と太ももに装置を取り付けるコンパクト設計なので高い実用性を感じます。有名な二足歩行ロボット「ASIMO」を生んだHONDAの技術が生かされているようです。