HOSPEX Japan2010 2010年11月17日〜11月19日に東京ビックサイトで開催されたHOSPEX Japan2010です。医療や福祉施設向けの展示会で約200社の出展がありました。介護と医療は密接な関係であるのでどのような内容なのか興味が湧きはじめて参加してみました。
会場の様子 規模は小さいですがやはり医療機器や医療器具が中心に展示されていました。機器類も複雑でIT機器のようでした。福祉機器がより医療に近い機器になっているよに見受けられました。目に止まったものをいくつかご紹介いたします。
離床感知ベッドシステム(ケアコムさん) パラマウントベッドが開発したベッドで、寝ている人がベッドから起き上がったり離れたことを感知する機能をナースコールにつなげるシステムです。徘徊のある方を見守ったり、ベッドから落ちた方を素早く対処することができる優れものです。
ベッドの機能が凄いです。寝ている人がベッドから落ちてしまった時はもちろん、上半分や下半分だけに移動してしまったり、枕から頭を上げた時にも感知する機能がある最新機種です。ベット上での異常を素早く画面に表示するとてもわかり易いシステムです。
Yuiコール(平和テクノシステムさん) ナースコールが既存の電話で利用できるシステムです。専用の受信機器を設置することなく現在使用している電話機をナースコールの受信機器として使えるので工事が簡単で費用も縮小できるようです。
病室等に設置する送信機を無線タイプにすれば、工事期間も短縮できます。また各部屋のコンセントに差し込むタイプの送信機を使えば、必要に応じて移動が簡単にできるのが特徴です。大手メーカーにない柔軟な発想が感じられます。
接触感染防止テープ(NBCメッシュテックさん) ウィルスや細菌等の接触感染を防止するテープです。ドアノブ、てすり、スイッチなどよく触る部分に特殊技術で作られたこのテープを貼ればウィルスや菌を不活性化(感染しなくなる状態)することができるようです。
布製のテープがシール状になっていて簡単に切って貼り付けることができます。効果は使用頻度により1〜2週間程度とのこと。消毒剤を使わないのでアレルギーのある方にも効果があるかもしれません。
ドアノブ(Ulnaさん) つかまなくても物を持ったままヒジなどを使ってドアを開けられるドアノブです。フランスの企業でもあり色使いがきれいでした。日本では多く使われている引戸用のバージョンも開発中とのことです。
車椅子利用者向けにノブを下向きに変更することもできます。ドアノブは専用器具を使えば簡単に取替えることがてきます。ドアノブの色は病状の重度が判別できるように強い色を加えたそうです。手指が不自由な方にも有効な扉の取手です。