国際福祉機器展 H.C.R.2015 2015年10月7日〜10月9日に東京ビックサイトで開催された国際福祉機器展H.C.R.2015です。今年は最終日の早い時間に行ったせいか少し空いていました。
会場の様子 全体的に今年は力が入っていない印象です。アイデアが出きってしまったのか、新開発の商品などはあまり目立っていませんでしたが、成熟してきている証拠かも知れません。中でも目に止まったものをいくつかご紹介いたします。
Lスロープ(シコクさん) パネル状のパーツを組み合わせて作るスロープです。90度回転して上がれるのが特徴で、スペースが少ない場所でも設置できそうです。
スロープの脚部分は高さを調節できるので、設置場所の高さに正確に合わせることができます。回転する部分は30度の床パネルの組み合わせにより、60度と90度の回転角度に対応でき多様性に富んでいます。
高さ調整スロープ(ふれあいサポートさん) 高さの調整が簡単にできるスロープです。脚部分にガスシリンダーが内臓されているので、ペダルを踏むだけで器具を使わず簡単に上下の調整ができるのが特徴です。
各脚部分がそれぞれ高さが変えられるので、設置場所の床高さが平らでない場所でも簡単に設置可能です。床面が格子状のパネルを採用しているので、雨や雪の影響が受けにくいようです。
L型コーナー建具(NODAさん) 部屋のコーナー部分が2面開口できる建具です。狭いトイレの角部分2面が開くので出入りをスムーズにしてくれる優れものです。
開口幅が大きく、2方向の壁が少なくなるので、2方向からの介助がし易くなるのが特徴です。
コーナーの建具でありながら、施錠もしっかりできるようになっています。設置スペースに合わせて補助扉を開き戸タイプにすれば、より開口幅が大きくなります。
体位変換器(ケアフォースさん) ベッドに寝た状態から座った状態に簡単に起こせる器具です。ベッドに寝ている人を起こすのは腰痛を伴う力仕事ですが、介助者の腰痛軽減や負担軽減ができそうです。
寝ている人の背中の下に器具を少しだけ差し込みます。
寝返りを打つように器具の上に乗ってもらいます。器具につかむ握りが付いているので、寝返りもし易くなっています。
足の重さを利用してそのまま回転させて引き起こせば座った状態にすることができました。