国際福祉機器展 H.C.R.2014 2014年10月1日〜10月3日に東京ビックサイトで開催された国際福祉機器展H.C.R.2014です。今年も大盛況で来場者があふれており、車いす利用者も積極的に来場していて、外に繰り出す意識がだいぶ変わってきているようです。
会場の様子 今年は介護支援ロボットの出展が目立ちました。数年前から体に機器を装着する小型タイプが出展されていましたが、大学なども開発に乗り出していて、様々な方式の介護支援ロボットが目に付きました。目に止まったものをいくつかご紹介いたします。
離床支援ベッド(Panasonicさん) ベットの半分が切り離され、車いすのような形になりベッドから起き上がるのをサポートできるベッドです。時に斬新なベッドを開発してきたPanasonicさんですが、だいぶ実用的なものに仕上がっていると思います。
ベッドの半分をスライドさせて切り離し、電動でいすの形に変身します。変身後にひじ掛けが付いているので、落下の危険を防いでいるところに細かい配慮が見られます。
車いす用階段昇降機(スギヤスさん) 車いすに乗ったまま階段を昇降できる段差解消機です。エレベーターを設置するスペースの無い施設などに向いています。
住宅用の乗り換えるタイプと違い、車いすごと乗り込めるのが特徴で、カーブにも対応しています。サイズが大きいので主に公共施設など向けですが、後付けできるので段差解消手段の一つとして上げられます。
浴室手摺(ホクメイさん) ユニットバス等の壁に取り付ける手すりです。ビス等を使わず接着して取り付けるのが特徴で、充分な強度も確保されているようです。
ユニットバスに手すりを取り付ける場合は、あらかじめ下地を入れておかないと壁が割れてしまいますが、接着で取り付けられるので後付できることが最大の利点です。
全自動排泄処理ベッド(ケイアイオーさん) 寝たままの状態で排泄の処理が自動でできるベッドです。ベッドの中央に排泄物の吸引機が設置されているので、いつでも介護者の手を借りずに排泄及び終了後の処理ができるようになっています。
排泄口から汚物が吸引され処理機に吸い込まれる仕組みになっていて、終了後もシャワーによる洗浄と温風乾燥機能も備えているので、常に清潔に保てるようです。
水温計(SayDoEasyさん) 水栓やシャワーに取り付ける水温計です。水の出口に簡単に取り付けられて流水の温度が一目でわかるので、介護時にも安心して使用することができます。
液晶パネルは流水による発電で表示されるので、電源いらずなのが特徴です。一目で温度がわかるので、冷水や熱湯をかけてしまう心配がなくなりそうです。
介護支援ロボット(東京理科大他複合企業体) 体に装着して体の動きを補助する機器です。数年前から注目され期待されている支援ロボットですが、徐々にコンパクトになって実用性が高くなってきています。
多くの支援ロボットはバッテリーで駆動していますが、この支援ロボットは圧縮空気を使っているところが特徴です。背中に背負った空気ボンベと人口筋肉により軽量化も実現しているようです。