猥談(1999.10.28)
猥談は大好きで、誰かにちょっと誘い水をかけられるとすぐに乗ってしまう。
よく、自分の武勇伝を自慢気に長々と話す方がいる。せっかくお話下さるのだから拝聴する振りはしているが、本当は飽きて白けている。他人の自慢話を聞いて何が面白いもんか。
大抵が酒の席での馬鹿話なので、好きな割には覚えていない。その中でも割と好きな話を御紹介したい。
- 友人の話。上手いこと現場で、女の子を同時に二人も誘うことに成功した。でも普通の3Pなら既に経験済みで、少し変ったことをしてみたい。そこでホテルで二部屋とって、十分だか十五分だか毎に行ったり来たりで二人の相手をすることにした。ところが運の悪いことに、取った二部屋というのがエレベーターの真ん前。部屋を出るときそっとドアを開けて人通りを確かめるのだが、途中でエレベーターが来たらどうしようもない。バスタオルを腰に巻いて「いや、どうもどうも、みっともない格好で」。いい加減疲れてきて、最後は自分でも何をやっているのだかわからなくなったという。
- 酔っ払い仲間との酒席で。どうした拍子にか話題は、両親がどんな体位をとって自分が出来たのか、という難問に及んだ。何しろどう頑張っても、現場を見ることは不可能なので確証を得がたい。まさに形而上学的である。そんなとき、実家が寺の友人が妙に自信ありげにこう言い放った。
「うちは職業柄、仏壇返しだ」
- ある女性の話。この女性、目が見えないのに、表紙を触るだけでそれがどんな雑誌かを言い当てることが出来るという特技を持っていた。
「これは」「『文藝春秋』」「じゃあこれは」「『週間ポスト』」「それじゃあ、これは」「『蛋白質・酵素・核酸』」
彼女を試していた相手の男性が、あまりの的中率に腹が立ってきて、彼女の股間に手を持っていき「これは」。
「『女性自身』」
業を煮やしてとうとう自分のものを握らせると彼女はにやっと笑って「それは『主婦の友』です」。