アリスのエプロン研究室



画像検索をして、グリーティングのアリスの色々な写真を測り、
いくつかの数値の平均値を算出した結果です。



    a = ワンピースの衿ぐりの前中心からエプロンの上端まで
    b = ワンピースの衿ぐりの前中心からエプロンのウエストベルトの上端まで
    c = エプロンのウエストベルトの下端からエプロンの前垂れの裾まで
    d = エプロンのウエストベルトの下端からスカートの裾まで

a の長さは b の長さの約44.7%。 c の長さは d の長さの約52.2%。
この数値を元に、80サイズ、110サイズ、140サイズのエプロンの各箇所の寸法を決めました。
他のサイズや大人サイズのアリスエプロンを作る時にもこのパーセンテージを参考にしてください。


追記:2017年5月

この時期にランドで会ったアリスのスカートとエプロンを数枚撮影し、比率を出してみたら平均値で55.9%でした。
衣装のバージョンによって違うのかもしれません。あとは短めがいいか長めがいいか、お好みで決めてください。



試作品


試作品をミニーワンピに合わせてみました。
アリスのエプロンの肩ヒモの背中は、クロスではなくV字です。
ウエストベルトを後ろ中心(ピンクピンの位置)で蝶結びにする場合は、
V字の谷間はこの程度あいていたほうが結びやすいと思います。

蝶結びでなく、ウエストベルトは後ろ中心でホックやボタンで留めて、
別に作ったリボンを安全ピンで付ける方法もあります。
その場合は、V字の谷間をもっとくっつけて作ります。
どちらの作り方にするかによって肩ヒモの作図が違います。



エプロンのウエストベルトの幅は、 140cmサイズ 4.0cm、 110cmサイズ 3.5cm、 80cmサイズ 3.0cm の設定です。


【胸あて】110cmサイズ、80cmサイズ (図中の寸法は110cmサイズ)   140cmの胸あて作図はこの下にあります。


パフスリーブドレスの前身頃をトレースします。
型紙の時点で前中心を輪にしておくと布の裁断がしやすいです。

衿ぐりの前中心の点から8.0cm(80cmサイズは6.5cm)下がったところを点a とします。
点aから、前中心線に垂直な線を引き、前中心から4.5cm(80cmサイズは3.6cm)のところを点b とします。

身頃のSP(ショルダーポイント)から肩線で4.0cm(80cmサイズは3.0cm)のところを点cとします。

身頃の裾から2.0cm(80cmサイズは1.5cm)に印を付けておきます。





点bと点cを直線で結びます。点bから内側に1.0cm(80cmサイズは0.7cm)のところに印を付けます。

身頃の裾から2.0cm(80cmサイズは1.5cm)あがったところに、前中心線と垂直な線を引き、
前中心から8.0cm(80cmサイズは5.5cm)のところを点dとします。SPと点dを直線で結びます。

前中心から8.5cm(点dから0.5cm)のところから垂直な線を上に引き、SPと点dを結んだ線となだらかにつなげます。

80cmサイズは前中心から6.0cm(点dから0.5cm)のところから垂直な線を上に引き、SPと点dを結んだ線となだらかにつなげます。




bから内側に1.0cm(80cmサイズは0.7cm)のところに付けた印を通って、ゆるやかなカーブを描いて前衿ぐり線にします。

裾に2.0cm(80cmサイズは1.5cm)、それ以外は1.0cmの縫い代を付けます。





【胸あて】140cmサイズ


パフスリーブドレスの前身頃をトレースします。型紙の時点で前中心を輪にしておくと布の裁断がしやすいです。

衿ぐりの前中心の点から11.0cm下がったところを点a とします。
点aから、前中心線に垂直な線を引き、前中心から5.5cmのところを点b とします。

身頃のSP(ショルダーポイント)から肩線で5.0cmのところを点cとします。

点bと点cを直線で結びます。点bから内側に1.2cmのところに印を付けます。

身頃の裾から2.0cmあがったところに、前中心線と垂直な線を引き、
前中心から8.5cmのところを点dとします。SPから0.5cmの点と点dを直線で結びます。

前中心から10.0cm(点dから1.5cm)のところから垂直な線を上に引き、
SPから0.5cmの点と点dを結んだ線となだらかにつなげます。




点bから内側に1.2cmのところに付けた印を通って、ゆるやかなカーブを描いて前衿ぐり線にします。

裾に2.0cm、それ以外は1.0cmの縫い代を付けます。






【肩ヒモ】140cmサイズ、110cmサイズ、80cmサイズ (図中の寸法は110cmサイズ)


パフスリーブドレスの後ろ身頃をトレースします。
「V字の谷間]」をくっつけて作る時は、図中の「6.5cm」は5.0cm程度にしてください。

裾線の後ろ中心から6.5cmのところを点aとします。SP(ショルダーポイント)と点aを直線で結びます。
         (140サイズは8.0cm、 80サイズは5.5cm)
肩線で、SPから4.0cmのところを点bとします。(140サイズは5.0cm、 80サイズは3.0cm)
SPと点aを結んだ直線から、後ろ中心側に4.0cmの幅を取って、数箇所印を付けます。





点bから裾に向かって4.0cmの幅の直線を引きます。(140サイズは5.0cm、 80サイズは3.0cm)
裾線から3.0cmの長さを取り、裾線と平行に線を引きます。(140サイズは3.5cm、 80サイズは2.5cm)    
各サイズとも周りに1.0cmの縫い代を付けます。

肩ヒモがウエストベルトより約1.5cm長くなるように(下に1.5cm前後はみ出すように)設定した長さの肩ヒモです。
肩ヒモとウエストベルトを長めに作っておげば、お子さんが成長してもワンサイズくらいなら調整がききます。



【前垂れ】図中の寸法は110cmサイズ


前中心線を引きます(点線)。型紙の時点で前中心を輪にしておくと布の裁断がしやすいです。
前中心は26.3cmの長さを取ります(= A ) 上と下に中心線と垂直に線を引きます。 (A = 140サイズは35.0cm  80サイズは18.2cm)

上は前中心から8.5cmに印を付けます。(B = 140サイズは10.0cm  80サイズは6.0cm)

下は前中心から11.5cmに印を付けます。(C = 140サイズは14.0cm  80サイズは8.0cm)




印同士を直線で結びます。交差した点から
上は0.3cm、下は0.5cm上がったところに印を付けます。


それぞれ、垂直線とゆるやかな線で結びます。
下のカドは、少し丸みをつけたほうがレースが付けやすいです。




上は1.5cm、その他は1.0cmの縫い代を付けます。 (140サイズのみ上の縫い代は2.0cm)