もともとはドメーヌ・ベルノランといい、ネゴシアンにバルクでワインを販売していましたが、1995年の世代交代をきっかけに自社ビン詰めを開始し、ドメーヌ名も改名しました。
所有面積わずか2.9ヘクタールの畑は、創業当時から完全ビオロジー栽培。夫のシルヴァンさんが栽培、妻のジャンヌさんが醸造を担当しています。ジュヴレ村一のおしどり夫婦としても有名なこの夫婦、ドメーヌがある村の中心部へ行くと、小さなお子さんのベビーカーを押しながら仲むつまじく歩く彼らにしばしば会うことができます。
ジャンヌさんは、コート・ド・ニュイには数えるほどしかいない女性醸造家のひとりで、育児と仕事を見事に両立させています。「子供の次に畑が大事」という夫シルヴァンさんは、ジュヴレのすべての生産者の中でもっとも畑に出ているヴィニュロンだと思います。
「どんな味のワインをつくりたいか、というよりも、ぶどう本来の美味しさが自然に体に染み込んでくるようなワインをつくりたいのです」という奥さんの言葉どおり、大地の滋養をたっぷりと育んだぶどうの実をそのまま丸ごとワインにしたような味わいで、深い癒しを得られるワインです。
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